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悪魔の継承  作者: 夜海 来火
第2章 造られし悪魔
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35話 鬼神の力

朱希羅が黒鳥にとどめを刺そうとしたとき、黒い箱ブラックボックスとともに隼人が現れた。

もうすでに隼人は三割が悪魔化していた。

あっ、隼人と言うのは僕のことである。僕は朱希羅に言った。

「新しい力、鬼神の力を見せてやる!」


朱希羅は僕に向かって言った。

「残念だがお前の命はここまでだ。ある方からの命令でな。」

悪魔化した僕は三割だけでなく、身体のすべてを悪魔化した。


完全に悪魔化した僕は朱希羅に言った。

「真司もマースも黒鳥も…お前が倒したのか…?」

朱希羅は即答した。

「そうだ。」

悪魔化した僕は朱希羅を睨んだ。

「次はお前が倒される番だ。」


僕の悪魔化した皮膚の表面が黒から白に変わっていった。

眼の色も黒から白になり、瞳の色は紅くなっていく。

頭には黒鳥のように角が生えた。


「いくぜ、これが鬼神状態だ!」

と鬼神化した僕は朱希羅に言った。


朱希羅は僕に向かって走り出した。

「鬼神となっても、俺とお前の実力の差は変わらん!死ねぇ!」

僕は今までにない速さで朱希羅をカウンターで殴り飛ばした。

鬼神化してから身体が軽いのだ。だからとても速く走れたりできる。


鬼神化した僕は朱希羅に挑発した。

「その程度か?もっと来いよ、このウスノロ。」

朱希羅は激怒して僕に向かって走り出した。

「調子に乗るなぁ!人間の下級レベルがぁ!!」


鬼神化した僕は高速な速さで朱希羅に向かって走り出した。

朱希羅も高速で走ってきて、僕と朱希羅は両者殴り合った。


連続で殴りあうので殴ったときの鈍い音が聞こえてきたり、骨と骨がぶつかったときの高い音が聞こえてきたりする。

僕は連続のパンチを止め、右手に力を込めた。


朱希羅は僕にずっとパンチしていたが、鬼神になったせいかあまりダメージはなかった。

僕は力を込めた重い拳をいきおいよく動かし、朱希羅の頬にヒットさせ、朱希羅を殴り飛ばした。


朱希羅は立ち上がれなかった。

もう立ち上がる力がなかったのだ。


僕は朱希羅に言った。

「お前はなぜ人間らしい生き方をしないんだ…?」

朱希羅は倒れたまま僕を睨み答えた。

「ハハ…、悪魔武器を使って、鬼神とかになるお前に言われたくないな…。その質問には答えよう。簡単な答えだ。すべては復讐のため、そのためなら悪魔に魂を売ってでも復讐を成し遂げる。」


僕の鬼神化が解け、同時に悪魔化も解けた。

「復讐なんて、そんなの成し遂げて何になる…?弱い人間の言い訳じゃないか…。」

朱希羅は僕に向かって言った。

「お前に何がわかる!?俺はあいつを許せない。それに俺を絶望から救ってくれたのは、魔神の三悪魔メレポレントトライデントの一人、ラーシのおかげだ。あいつからこの武器をもらってからすべて変わった。俺を絶望から救ってくれたこの力で必ず復讐を成し遂げる!そしてラーシの妨げとなる者は全て排除する!それが俺と悪魔との絆だ!」


レアルが朱希羅に話しかけた。

「ラーシはお前を利用しているだけだ朱希羅、あいつは自分の上司のためならなんだってする!たとえそれが、友を殺すことだとしても!」

朱希羅はレアルに指差して言った。

「呪われし小悪魔レアル、そんなことはない。俺の力はラーシの力より上回っている。あいつが裏切ようとしたら俺があいつを殺すからな。」


そのとき、上から声が聞こえた。

「君は何かを勘違いしていないかい?朱希羅。」


空からラーシが飛んできたのだ。

「憎まれし小悪魔ラーシ!」

とレアルはラーシを睨んだ。


ラーシは倒れ込んでいる朱希羅に言った。

「まったく君もゼルキルムと同じじゃないか、朱希羅。失望した。」

朱希羅はラーシに聞いた。

「なに言ってんだラーシ?あのとき、俺とお前は共に戦うパートナーだと言っていたじゃないか!」


ラーシは朱希羅に言った。

「負け犬に言った言葉なんて覚えてないな~。朱希羅、君さっきボクの力が君の力より衰えているって言っていたが、ボクの実力は君の力をはるかに超えているからね。勘違いしないでよ?」


朱希羅はラーシに言った。

「今まで…、俺のことを騙していたのか…!?」

ラーシは答えた。

「うん。君と出会ったとき、最初は殺そうかと思ったけど君を利用しようと思ってね、まっ、君も弱かったから利用しようがないんだけどね。ボクも上司のサタンデーモン様も負け犬は必要としない。朱希羅、君はここで消えろ。不要なんだよ、てめーのような下等な人間は。」


ラーシは朱希羅に手を向け言った。

「バイバイ。」

そのとき、

悪魔化した僕はラーシに攻撃を仕掛けた。

ラーシは朱希羅への攻撃を止め、僕の攻撃を回避した。


悪魔化した僕はラーシに言った。

「てめーだけは殺すッ!!」



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