34話 造られし悪魔vsグラヴィレイ
ヴァイザーがおじさんに攻撃を仕掛けた。
が、おじさんはひょいっと避け、ヴァイザー周辺の重力を重くし、ヴァイザーを動けなくした。
「くそがぁ!」とヴァイザーはあがいていた。
おじさんは悪魔の攻撃を全て避けつつ、攻撃していった。
そしておじさんは次々と悪魔たちを動けなくし、重量で潰していった。
ついに最後の一体、しかしその一体は強かった。
重力を重くしてもビクともしないのだ。
「あらっ?」
とおじさんも驚いていた。
その悪魔は言った。
「オレは造られし悪魔の最初に造られた悪魔、名はシン。オレを倒すのならば、もっと殺す気で来い。さもないと貴様が死ぬぞ?」
おじさんは笑い出した。
「何がおかしい?」とシンも質問した。
おじさんは答えた。
「やっと手加減なしで戦えそうだ。」
するとおじさんはシンに手を向けた。
「重力っていうのは押しつぶすことができるが、引き寄せることもできるんだぞ?」
そう言うとおじさんの手のひらから黒いエネルギーが現れた。
するとシンの身体はその黒いエネルギーに引きと寄せられた。
おじさんは言った。
「これはブラックホールだ。ブラックホールとは光さえも吸い込みすべてを吸い込む。そして、ブラックホールに吸い込まれた者は重力の圧力で身体中が崩壊する。
このブラックホールはそれと同様、俺のこの手に触れた瞬間、お前の身体は破壊される。」
シンはブラックホールに向かってエネルギーを飛ばした。
しかしブラックホールはそのエネルギーも吸収してしまった。
「無駄だ。言っただろう?光さえも吸い込むと。お前の攻撃は無効化される。」
とおじさんは言った。
どんどんシンの身体は吸い込まれていった。
そしてシンがおじさんの手のひらに触れた瞬間、シンの身体は粉々に飛び散った。
けっこうグロテスクだ…。
おじさんは王を見て言った。
「さて、さっさと終わらせよう。かかってこい、悪魔の王、サタンデーモンよ…。」
サタンデーモンはおじさんを見て言った。
「面白い、来い悪魔の邪眼よ。お前の終末を見せてやる。」
一方、
朱希羅と戦っていた黒鳥は絶体絶命になっていた。
朱希羅は黒鳥に向かって言った。
「終わりだな。黒鳥。」
そのとき、またミニサイズの黒い箱が現れた。
黒い箱から現れたのは松田隼人だった。
もうすでに悪魔化していて、黒い衣を着ていた。
朱希羅は僕を見て言った。
「自分から来たか、松田隼人。」
悪魔化した僕は朱希羅に言った。
「新しく身に着けた鬼神の力、見せてやる。」