30話 キルビスからの呼び出し
悪魔王の死体を持って行った謎の集団。
僕たちはその集団から悪魔王を取り戻すため、悪魔界に集団を探しに行った。
悪魔界についたとき、道の向こうに人影が見えた。
僕は「あっ、真司だ!」と言い、人影に向かって走って行ったが、真司ではなかった。
僕を剣で斬りかかったのだ。
僕は後ろにバックし、悪魔の継承を身に着けた。
剣を持つ悪魔は言った。
「俺は悪魔六剣士の一人、デリウスだ!
お前の命はここで終わりだ!!」
そう言うとデリウスは僕に斬り掛かった。
悪魔化した僕は剣を素手でつかみこう言った。
「その言葉、そっくり返すぜ。」
デリウスは剣を強く握りながら、「俺をなめるなぁ!!」
と怒鳴り、僕ごと剣を振り上げた。
あまりの勢いで僕は吹っ飛ばされてしまった。
悪魔化した僕はデリウスに向かって走り出した。
デリウスも僕に向かって走り出した。
僕は黒い逆鱗に覆われた手でデリウスの腹を突き刺した。
すると中からパキッと音が聞こえた。
……ん?パキ?
するとデリウスはガクッと倒れ込んだ。
「くそ…足が動かねぇ…。」
と言い、黒い翼でバサバサ飛んで行った。
足の骨が折れたのだろうか?
いや、腹に攻撃をしたのに足がダメージを受けるはずがない。
そんなことを考えていると悪魔化が解けてしまった。
と同時に真司とマースさんがやってきた。
そのころ、悪魔界にある火山。通称‘死の山‘の頂上には城があった。
その城の門の前には矢崎 朱希羅がいた。
朱希羅は門に向かって叫んだ。
「俺の名は矢崎 朱希羅!ラーシの知り合いだ!」
すると門が開いていった。
矢崎は城の中に入って行った。
城の中は真っ暗で悪魔がウロチョロいるわけではなく、ほんとに静かだった。
まさに闇といえる空間だ。
「誰かいないのか!?」
そう朱希羅が叫んだ時、闇の中から声が聞こえた。
「来たか…朱希羅…。」
「誰だ!?」
と朱希羅は叫んだ。
「我は…人が言う死神という存在、または堕天使、または大魔王。そして我は、悪魔の創造主の一部だ…。」
と城中に声が響いていた。
「お前に任務を言い果たそう。朱希羅。」
朱希羅は「なんだ…。」と聞いた。
闇の中から返事が聞こえた。
「お前と同じ、人間がこの城を目指している。悪魔王の死体を求めてな…。
そこで…、松田 隼人をはじめとする人間共の排除だ…。」
朱希羅は答えた。
「報酬はないのか…?」
城中に鳴り響く声は返事を返した。
「お楽しみだ。きっといい報酬だぞ。」
朱希羅は言った。
「期待せずに待つよ。」
そのころ悪魔界の住宅街を歩いていた僕たちの下に一人の少年が現れた。
黒鳥 鉄尾だ。
「隼人さん!落ち着いて聞いてください!」
と僕に言ってきた。
すると黒鳥はポケットサイズの黒い箱を取り出した。
「今から隼人さんは人間界に戻ってもらいます。」
レアルや真司は「はぁっ!?」とした顔をしていた。
マースさんは「キルビスが呼んでるんだろ?」と黒鳥に聞いた。
「はい。」と黒鳥は返事を返した。
僕と黒鳥はミニサイズ黒い箱を使い、人間界の長野の寺に転送された。
そのとき、真司たちの下に黒い閃光が現れた。
長野の寺では、キルビスが待ちくたびれていた。
僕と黒鳥が現れた瞬間。
キルビスが生き返るように起き上がった。
キルビスが僕に言ってきた。
「単刀直入に言う。お前は今から三日間。この寺で修行してもらう。」
僕は「えっ!?」と聞いたがキルビスは話を続けた。
「お前には悪魔の限界を超えて、新たな戦士、鬼神になってもらう!」
キルビスは突然なにを言うのだろうか…?
悪魔界の真司の下に朱希羅が現れた。
「お前たちをこの世から消す…。」と朱希羅は言い、真司に襲い掛かった。