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悪魔の継承  作者: 夜海 来火
第2章 造られし悪魔
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23話 人間という名の魔獣

悪魔化した僕は悪魔に行った。

「お前の命は俺がもらう…!!」


寺の中からキルビムが「あ~あ。どうしようかのォ…。」とため息をついている。

黒鳥は「オラも参戦するッス!」と言い寺を飛び出した。

真司も黒鳥について行く。


悪魔化した僕は悪魔に襲い掛かった。

しかし、僕の攻撃は避けられまんまと相手のカウンターの餌食になってしまった。


悪魔化した僕は「ぐえっ!」と声を出しながら、地面に倒れ込んだ。

カウンターをうけた腹がメチャクチャ痛い。

そう、身体や精神が悪魔化しても僕自身に痛みは感じるのだ。


倒れ込んでいる僕の目の前に真司と黒鳥が現れた。

真司は悪魔に「次は俺だ。」と言い、黒い棒を取り出した。


黒い棒はカシャン、カシャンと音を立てながら弓の形になっていった。

そして、黒い棒は邪神の弓矢デイモンアーチェリーになった。


ギギギギギギギギ……

と音を立てながら真司は弓を引き絞った。


真司は「オラァ!!」と言い、矢を放った。が、

悪魔は真司の放った矢を軽々つかみ、地面に捨てた。

「矢は一本だけか?」と悪魔は余裕をかましていた。


悪魔化した僕は起き上がり、悪魔化した左手を強く握りしめ、悪魔に攻撃を仕掛けた。

真司も再び弓を引き絞り、矢を放った。


悪魔は右手で僕のパンチを受け止め、左手で矢を受け止めた。

そして悪魔は僕を蹴り飛ばして、矢を真司に投げた。


瞬発力が速い真司は矢をギリギリで避けた。

……いや、矢は左腕をかすれた。

左腕の切り傷から血がダラ~と垂れている。


蹴り飛ばされた僕は空中で体勢を整え、地面に着地した。


この悪魔…強くない…?

とおそらく同時に思った僕と真司だった。


そのとき、

背後から闘気を感じた僕と真司は後ろを振り返った。

すると黒鳥が黒いオーラに包まれていた。


真司は黒鳥の姿を見て「なんだありゃ…?」と驚いていた。

黒鳥の頭から角が生え、歯が伸び牙になり、爪は鋭く伸び、ズボンから尻尾がはみ出ていた。


寺からキルビムが戦闘の様子を見ていた。

魔獣の首輪ビーストネックレスで魔獣化したな…。」とひとり言を言っていた。


黒鳥は「グルルルルルルルル………。」

と言い、走り出した。


すごい速さだ。

黒鳥の走った直後に土煙が舞う。


「ガウッ!!」

と黒鳥は吠え、悪魔を一瞬で殴り飛ばした。


悪魔は起き上がり反撃を仕掛けようとしたが、

黒鳥が容赦なく悪魔を殴り飛ばす。


悪魔は再び起き上がり、

「待て、俺は戦いをしに来たんじゃな…」

ドカッ!

話の途中で黒鳥が容赦なく殴り飛ばした。


今の黒鳥はさっきまでとはちがい、相手には容赦ない魔獣と化していた。


悪魔は黒鳥に殴られながらも話を続けた。


「待て、俺は戦いをしに来たんじゃ…」

ドカッ!

「オレはお前らを襲ったりはしな…」

ドゴッ!

「お願いだから許し…」

ドキャッ!


最後にアッパーで殴り飛ばした。見事に黒鳥は悪魔をKOした。

その直後、僕の悪魔化と、黒鳥の魔獣化が解けた。


悪魔は気絶していた。

僕たちは寺に戻ろうとしたとき、悪魔が起き上がった。

気絶したフリをしていたのだ。


悪魔は笑いながら言った。

「俺を見過ごすとは甘いな人間共!必ず貴様らには復讐してやる!

首を洗って待っているんだなァァァ!!」


と言い、寺のとなりの森の中に入り消えた。

森の中には黒い箱ブラックボックスがあった。

きっとここから人間界に出入りしたのだろう。


傷だらけの僕たちは……いや、黒鳥は無傷だが……。

僕たちは寺に戻った。


あの悪魔は何者だったのだろうか…?



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