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悪魔の継承  作者: 夜海 来火
第2章 造られし悪魔
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21話 謎の寺

僕と真司はテレビゲームをしようとしたら、不可思議なニュースが放送されていた。

謎の飛行物体だ。

ニュースは天気予報に変わり、寝ようとしたとき、

ふと聞こえるのは、セミの鳴き声とゴミ収集車の音と、バサバサと羽ばたいている音。

……ん?バサバサ?


僕と真司は起き上がり、玄関を開け、外に出た。

家の目の前にいたのは新たな悪魔だった。


悪魔は僕に聞いてきた。

「お前が…松田隼人まつだはやとか…?」


えっ?なに?もしかして狙われている!?

と思った僕だった。


「お前は誰だ?」

と真司は悪魔に聞いた。


一体その勇気はどこから湧いてくるんだ?

と疑問に思う僕。


悪魔は手をボキボキ鳴らしながら言った。

「我が名はヴァイザー。お前を殺しに来た。」


やっぱり敵だー!!

と思った僕だった。


ヴァイザーは僕に襲い掛かった。

運よく悪魔の継承インヘリタンスを身に着けている僕は、

左腕、左肩、顔左半分、髪の毛左半分の身体の三割が悪魔化した。


僕はヴァイザーの攻撃を防ぎ、こう言った。

「俺の命を狙うとどうなるか…わかってんだろうな…。」


と言い、鋭い爪でヴァイザーを切り裂いた。

…と思ったがヴァイザーは攻撃を回避していた。


僕は「ちっ。」と舌打ちをする。

悪魔化した僕は真司に怒鳴った。

「ボケボケすんじゃねぇ!さっさと援護しろぉぉ!」

あぁ……もっとも親しい友になんてことを言うんだ…僕は…。


真司は僕に笑って返事を返した。

「ゴメン……悪魔武器…家に忘れた…。アッ八ッハッハッハッハ!」

僕は戦いながら真司に怒鳴った。

「なぜだぁぁぁぁぁぁぁ!!」


そのとき、道の向こうから道着姿の少年が現れた。

ヴァイザーを背後から「ホワタァ!」と雄たけび殴り飛ばした。


悪魔化していないのになんつう力だ…。

と思った僕だった。


ヴァイザーは「まさか奴がここに……。予定変更だ。」と言い、ヴァイザーは消えた。


すると道着姿の少年も走り去ってしまった。

あの少年は何だったんだろうか……。


一週間後…。

どうしてもあのヴァイザーと名乗った悪魔が気になった僕と真司は、

例のニュースの現場。長野に行くことにした。


あの飛行物体の目撃現場には警察が何人かいろいろ調査していた。

僕と真司は山々を見上げていると、真司が山と山の間に階段があるのを見つけた。


僕と真司はあの階段に何かあるのかと思い、階段を登り始めた。

やがて、僕も真司も足がくたびれた頃には階段を登りきっていたが、

次はまるで地平線のかなたへと続くような石の道だ。


僕たちはひたすら歩いて行った。


30分くらい歩いたころ、僕たちの目の前には寺があった。


寺からは滝の音が聞こえる…。

この寺が悪魔と関係があるのだろうか…?


と僕が思っていると無神経な真司は寺に向かって叫んだ。

「誰かいますかぁー!!」


真司の声が山々に響く。

声に影響したのか小鳥たちがいっせいに羽ばたいて行った。

すると寺の門が開いて行った。


門の向こうには寺の他にも小川や、草むらや、やはり奥には滝があった。

寺からかなり老いぼれたお坊さんが現れた。

「おぉ、お客さんかい?」

とさわやかなスマイルで聞いてきた。

さらに寺からあの道着姿の少年も現れた。


僕と真司は少年を指差して言う。

「あぁ!!あの時の…!!」


老いぼれたお坊さんは僕たちに優しく、

「まぁ、寺に入りなさい。お茶を出そう。」と言って寺に戻って行った。

少年も寺に戻って行った。


ここはお言葉に甘えてお茶をいただくとしよう。

と思ったのか真司は一目散に寺に入って行った。


結局、僕たちは寺に上がった。

そして畳に座り込んだ。

今までずっと歩いてきたのだ。体力が全然ない…。


お坊さんは僕たちに、

「ここのお茶はうまいぞ。」

と言い、ちゃぶ台の上にお茶を置いた。


少年も部屋に入って来た。

お坊さんは僕たちに聞いてきた。

「こんな山の奥に来るなんて体力あるのォ。どうしてここに来たのじゃ?」


僕は悪魔のことは話さないようにと考えていたら、

真司はすべてをペラペラ話してしまった。


それを聞いたお坊さんは聞いてきた。

「君たちも悪魔と関係があるのかね?」


君たちも?それはどういうことだ?と思う僕。

真司は「ま、関係ありますね。」と返事を返した。


お坊さんは僕の腕についている悪魔の継承インヘリタンスを見て指差した。

「それは…!!禁断の悪魔武器、悪魔の継承インヘリタンスではないか!!」

とお坊さんは驚いていた。


「禁断?そういえば悪魔王も危険とか言ってたな…。」

と僕は一人言を言うとお坊さんが反応した。


「悪魔王…?

あぁ、デスターヌちゃんの知り合いかぁ!」


僕はお坊さんに聞いた。

「悪魔王と関係があるのですか?」

お坊さんは言った。

「うむ。まず自己紹介をせんといかんな。」


お坊さんはいきなり立ち上がり自己紹介を始めた。

「いきなり言うがワシは、人間の姿をした……悪魔じゃ…。」


僕と真司はお坊さんの思わず発言に「へっ?」と声が出た。



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