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悪魔の継承  作者: 夜海 来火
最終章 二人の魔術師
210/231

203話 怒涛の反撃‼

「江川の身体を覆っているあの幽体は……‼」

と血だらけの朱希羅は言うと、ボロボロになって倒れているセレシアが答えた。


「……間違いない……死神だ……‼」


「セレシア!目を覚ましたか!大丈夫か?」

と朱希羅はセレシアに聞くと、セレシアは起き上がり答えた。

「私は大丈夫だ。お前こそ血だらけじゃないか……。他のみんなは?」

とセレシアは聞くと、倒れているマースさん、ヒュードラッド仙人、ラーシを見た。

「気絶しているだけならいいが……」

とセレシアは言い、海王の扇子(ポセイドンファン)を構え、閻に向けてセレシアは言った。


「まだまだ私はくたばらんぞ‼」


「死神が召喚されたと同時にクズが目覚めたか、クズが目覚めたところで何も変わらんが……」

と閻は言うと、江川と死神を見て言った。

「死神が相手となれば、油断すれば命取られるだろうな……」

「いくぞ……閻」

と江川は言うと、閻の身体が一瞬にして上半身と下半身に別れてしまった。


「ゴフッ……」

と閻は血を吐き、自己再生魔術で上半身から下半身を再生した。


その姿を見ていた朱希羅は驚き、言った。

「なっ!足が生えた!」

「自己再生魔術とやらは何でもアリだな……」

とセレシアは言うと、閻は江川と死神を見て言った。

「俺の身体に一体なにをした⁉」

「さぁな」

と江川は答えると、今度は閻が江川に向かって魔法弾を放った。

しかし、魔法弾はすべて死神が放った斬撃によって散ってしまった。

「あの死神の弱点はないのか……⁉」

と閻は言うと、今度は江川が閻に言った。

「いくぞ」


すると江川の身体を覆っている死神が、江川の動きとは関係なく、別行動して閻に攻撃を仕掛けた。

「なにっ⁉」

と閻は言い、死神の攻撃を閻はジャンプして避けると、今度は江川が閻に攻撃を仕掛けた。

「いくら無限の回復力を持っていても、魔術の計算式を組み立てるには脳が必須だ。その脳を斬っちまえばおしまいだ」

と江川は言うと、閻はニヤリと笑い、江川に言った。


「こいつを忘れるな」


すると空間が歪み、閻は江川の背後にパンチを放つ姿勢で移動していた。

「残念だったな」

と閻は言うと、江川は背中を閻に向けたまま答えた。


「お前こそ、こいつを忘れるなよ」


すると閻の背後に死神が攻撃を放つ姿勢で現れた。

「なにィ⁉」

と閻は言うと、死神は閻を手で叩き落とし、地面に押さえ込んだ。


閻の身体を巨大な幽体の右手が押さえ込んでいる。

そんな閻の近くに江川が歩いてきた。

「矢崎 閻、もうお前は動くことはできない。ここで脳天をこの剣で刺せばお前は死ぬ。何か言い残すことはないか?」

と江川は閻に言った。


閻の近くに朱希羅とセレシアも近づいてきた。

すると、閻は口を動かした。

「まさか、こんなガキどもに倒されるとはな。フッ、俺に言い残すことは無い。もうこの世の未練とは過去に断ち切った……。殺るなら殺れ。ガキ」

すると江川は朱希羅に死神の黒刀Ⅱ(デスブラックソードセコンド)を渡した。


「お前がトドメを刺せ。何年間も望んできたことだろう?」

と江川は言うと、朱希羅は答えた。

「あぁ……」


朱希羅は昔を思い出しながら、死神の黒刀Ⅱ(デスブラックソードセコンド)を受け取った。





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