200話 コンビネーション
「ラーシの呪憎裏を解いて、時間停止の能力を得たか、朱希羅」
と閻は朱希羅に言うと、朱希羅は答えた。
「そうだ。それに二刀流を構えた江川もいる。もうお前は終わりだ。閻!」
「さて、本当に終わりだろうか?」
と閻は言うと、江川は閻に言った。
「そんな余裕もすぐに無くしてやるさ!」
すると江川は閻に向かって走り出した。
閻は手のひらから、江川に向かって無数の魔法弾を放つと、江川は死神の黒剣を巧みに扱い、すべての魔法弾を剣で弾き飛ばした。
「もらった!」
と江川は言いながら、閻に向かって剣を振り下ろそうとしたとき、閻は笑いながら言った。
「フン、避けることなど容易い!」
閻は江川の攻撃を避けようと、後ろにバックした。
すると、閻の身体は後ろに下がらず、何故か前に進んで行った。
「なっ⁉」
と閻は言いながら、さらに口から血を吐き出した。
そして江川によって右肩を斬られた。
「ぐっ‼そうか、そういうことか……」
と閻は言いながら、江川から距離を取ると、朱希羅が答えた。
「そうだ。お前が江川の攻撃を避けようとしたとき、俺が時間停止で時間を止めてお前の背後に回り込み、後ろからパンチを放ったのさ。背後からパンチを受けたお前の身体は時間が動けばもちろん前進する。そして江川の攻撃を受ける。このコンボを連続で行うとどうなるか……。お前の回復する時間の余裕は無くなるのさ」
と朱希羅は言うと、閻は身体を回復しながら言った。
「このままだとな」
すると閻はポケットからある物を取り出した。
「なんだ⁉」
と江川は言うと、閻は答えた。
「俺の悪魔武器を見せてやろう、空間の時計だ」
そのころ、ジンさんの城のホールでは悪魔化した僕とデューラが戦っていた。
「うおおおおお‼」
と僕は言いながら、飛んでいるデューラに向かってジャンプし、パンチを放ったが、デューラは背中から生えている鋼鉄で僕を床に突き落とした。
「ぐあ‼」
「まだですよ」
とデューラは言うと、突き落とした僕に向かって、無数の鋭い鋼鉄を振り落とした。
「落ちて来る鋼鉄を破壊しろ‼」
と真司は皆に言うと、真司は邪神の弓矢から矢を放ち、落ちて来る鋼鉄を破壊し、聖弥は女神の拳銃をバズーカのような形に変形させ、強烈な一発で落ちて来る鋼鉄を破壊した。
だが、一つの鋼鉄が僕に向かって勢いよく落ちていった。
「しまった‼隼人に当たる‼」
と真司は言うと、その鋼鉄はいきなり粉々に粉砕してしまった。
「ん?」
とデューラは言うと、黒鳥が僕の姿を見て言った。
「あれは!鬼神化!」
そう、僕は鬼神化し、拳から放つ衝撃波で鋼鉄を破壊したのだ。
「ククク、少しは楽しめそうですね」
とデューラは言うと、鬼神化した僕は答えた。
「楽しんでいるうちにお前は地獄行きだ」