表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪魔の継承  作者: 夜海 来火
最終章 二人の魔術師
203/231

196話 狩武vsジン

「そろそろ着くぞ!」

 と康彦は走りながら僕たちに言った。

 僕たちは火山のふもとをせっせと走り続けていた。そして、到着した場所は……。


 スフォルザントのアジト……ジンさんがいる城だ。


「いくぞぉ!」

 と僕は雄たけびを上げると、僕たちはスフォルザントのアジトに乗り込んだ。




「やはりアルべラムを倒したのはお前だったか……。松田狩武」

 とジンさんは狩武に言った。

 ジンさんの部屋はかなり広いため、戦闘もできる広さだった。

「すぐに終わらせる」

 と狩武は言い、アルべラム大臣から奪った天魔武器、魔覇の神剣ジ・ブレードを構えると、狩武に向かって走り出し、攻撃を仕掛けた。


「まっすぐ突っ込んでくるか……」

 とジンさんは答えると、狩武はジンさんからカウンターを受け、空中に殴り上げされた。

「くっ!」

 と狩武は言うと、真下にいるジンさんに手を向けた。

「こいつを避けることはできないぜ!」

 と狩武は言うと、無数の光弾がジンさんに向かって落ちてきた。


「確かに避けきれそうにないな」

 

 とジンさんは言うと、ジンさんも上に手を向け、無数の光弾を放った。

 その光弾同士はぶつかり合い、消滅してしまった。

「俺と同じ技!?」

 と狩武は言うと、ジンさんは答えた。

「驚くことは無いだろう。俺は魔神に選ばれし三悪魔メレポレントトライデントの能力を全て持っている。今のは技鏡コピーロードという魔術だ」

「魔術だと?」

魔神に選ばれし三悪魔メレポレントトライデントとは、魔術が優れた悪魔を俺が選出し、少しずつ魔術をいただいたのだよ。そのおかげで俺は魔術を最大限にまで増幅させることに成功し、能力を手に入れた。呪憎裏プロミスとは呪文のようなもの。自力で解けることは無い」

 とジンさんは言うと、狩武は床に着地し答えた。


「レアルたちが小悪魔から成長が止まったのも、すべては貴様の力のためか……!」


 と狩武は言うと、またジンさんに攻撃を仕掛けた。

「無駄だ。松田狩武」

 とジンさんは言うと、ジンさんの右眼の瞳が三つになった。

「瞳が三つに!?」

 と狩武は言うと、狩武はまたカウンターをくらい、空中に蹴り上げられた。

 ジンさんはにやりと笑うと、狩武に向かってジャンプし、攻撃を仕掛けた。が、狩武はカウンターを狙い、ジャンプしてきたジンさんを拳で叩き落とそうとしたが、その攻撃をスラッと避けられてしまった。

「まだだ!」

と狩武は言うと、くるりと空中で前転し、今度は右足でジンさんを蹴り落とそうとした。しかし、ジンさんは狩武の右足をつかみ、こう言った。


「俺のこの眼がある限り、お前に勝機は無い」


するとジンさんは、狩武をハンマー投げのように振り回し、部屋の壁に向かって投げ飛ばした。


「がハッ!!!」

 と狩武は血を吐き、壁に背中がめり込んだ。


「もう終わりか?醜いな……松田狩武」


 とジンさんは狩武に言うと、狩武は壁からずるずる滑り落ちた。

「く……くそ……」

 と狩武は言いながら、そのまま気絶してしまった。


カラン、カラン……


狩武が持っていた魔覇の神剣(ジ・ブレード)が狩武の手から部屋の床に落ちた。


「さて、レンや松田隼人もこの城に来たか」


とジンさんは監視カメラが捕らえた映像を見て言った。

その映像には僕たちが映っていた。


「レン、お前がまだ俺の求める平和を理解しないのなら、俺は……」


とジンさんは言うと、拳を強く握りしめ言った。


「全力でお前を潰す!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ