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悪魔の継承  作者: 夜海 来火
最終章 二人の魔術師
195/231

188話 それぞれの目的地

「じゃあ、皆さん。お願いします」

 と僕は言い、僕たちは天魔の聖堂の外でそれぞれ別れた。


 天真・ラーシ・ドラッグは深緑の神殿に。

 真司・マースさん・ジャックは砂漠の神殿に。

 朱希羅・黒鳥・江川・ルリは霊鬼の神殿に。

 聖弥・セレシア・デリットは火山の神殿に。

 漢頭・ラース・ルークさん・レアルそして僕は海流の神殿へと向かって行った。


 僕のバッグの中にはビンの中に天魔の聖水が入っている。さっき入れたのだ。

 僕たちはそれぞれの神殿で聖水を手に入れ、またこの神殿に集合となった。


 ついでに言うと、ヒューブラッド仙人は天魔の聖堂を守護する役目があるらしく、そこで待機となった。



 僕たちは皆とは違う方向で下山し、街に着いた。

 その街は最初にルークさんと僕が出会った街だ。なぜかなつかしい気がする……。

 僕たちは港行きの列車に乗り、ルークさんの船がある港町に向かって行った。



 そのころ、江川たちは下山し、森の中を歩いていた。

「……みんな気づいているか?」

 と江川は朱希羅とルリと黒鳥に聞くと、三人は返事をした。

「あぁ」

「この殺気は……」

 と朱希羅は言うと、朱希羅は後ろを振り向き、一本の木に向かって拳から衝撃波を放った。


「誰だ!!」


 と朱希羅は言った。 

 朱希羅が放った衝撃波は木に直撃し、木は爆風と共に折れてしまった。


「やっぱりあなたたちですか」


 と折れた木の陰から一人の少年が現れた。

「アレは……」


 そこにいたのはデューラだった。悪魔王選出試験で審査委員を受け持った少年の悪魔だった。


「これ以上、あなたたちに邪魔をされては困るのです。申しありませんが----」

 とデューラは言うと、デューラの背中から鋼鉄のような翼が生えた。


「----あなたたちにはここで消えてもらいましょう!!」


 とデューラは言うと、その鋼鉄の翼で宙に浮いた。

「何か来るぞ!!気を付けろ!!」

 と朱希羅は言うと、デューラは手のひらから何かを飛ばしてきた。

 それは無数の鋼鉄のトゲだった。まっすぐ江川たちに飛んで行った。

 江川は手から炎を出し、防ごうとしたが、デューラは笑いながら江川に言った。


「アハハ!無駄さ!それは超鋼鉄製でできた塊!炎で溶かすことはできない!」


「確かに、炎だけじゃ無理だな」

 と江川は言うと、ルリがさっきまで持っていた悪魔武器を江川は手に持った。

「それは!」

 と黒鳥は言うと、江川は飛んできた無数のトゲをすべて切り裂いてしまった。

「バカな!超鋼鉄製を!」

「この刀は……師匠から授かった悪魔武器……」

 と江川は言った。江川の新たな悪魔武器は刀だったのだ。さらにその刀の刃の部分から激しい炎が燃え上がっていた。

「その刀の炎は一体!?」

「この刀は熱伝導する、俺のこのグローブ、灼熱の素手フレイマーハンドから放出される炎がこの刀に熱伝導している。そして、この武器は……死神の黒剣デスブラックソードを元にして作られた悪魔武器……」

 と江川は言うと、刀の刃の炎はさらに燃え上がった。


死神の黒刀Ⅱデスブラックソード・セコンドだ!!!」




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