181話 全員合流!!
僕たちはそれぞれ“天魔の聖堂”に到着した。
「真司!それに天真やマースさんも!」
と僕は言い、真司たちと合流した。
「彼は何者だ?」
とジャックさんは真司に聞くと、真司は答えた。
「悪魔の継承の所持者です。んでもって僕の友達の松田隼人です」
「悪魔の継承の所持者か……」
とジャックさんは言っていると、マースさんはジャックさんに聞いた。
「あの~、車を山のふもとの町に無断駐車しましたけど……大丈夫なんですか?」
「気にするな」
とジャックさんは答えると、ある声が聞こえてきた。
「て、天真ー!!」
その声は聖弥だった。そう、セレシアたちも来たのだ。
僕はレアルに言った。
「レアル!大丈夫か?」
「あ……あぁ」
「まだ……記憶が戻っていないのか……」
「でも、記憶が戻っていなくても、能力なら使える!準備はできてる!」
「じゃあ行こう!」
と僕は言い、皆は無事に合流したところで、僕たちは“天魔の聖堂”へと入って行った。
その聖堂は僕が一番最初にこの時代に来た場所だった。
「まて、康彦がいない」
とセレシアが気付いた。すると朱希羅が言った。
「どこかで独りぼっちなのか?」
「康彦が一人だったとしてもここには来るはずだろ……」
とラーシは言うと、ある声が聖堂に響いた。
「田辺康彦は我々の城でお留守番しているよ」
その声が聞こえた途端、黒いエネルギーが急に現れ、黒いエネルギーの中から三人の人物が現れた。
「お前達は!」
と僕は言った。その三人はスフォルザントと矢崎 閻とアルべラム大臣だった。
「答えろ!康彦はどこにいる!!」
と天真は聞くと、アルべラム大臣が答えた。
「我々の城の牢獄に監禁されている。厳重にな」
「貴様らっ!!」
と天真は言うと、スフォルザントは僕たちに言った。
「静かにしたまえ、私は話をしにきたのだ。君たちも知りたがっている……“最強の魔術師”のことでな」
とスフォルザントは言うと、僕はスフォルザントに聞いた。
「いいだろう。話せ」
「人間、素直が大事だな。まず今君たちが持っている“最強の魔術師”の遺品を松田隼人に渡せ」
とスフォルザントは言うと、朱希羅が聞いた。
「遺品?」
「この“羽ペン”がそうじゃないか?」
と真司が“最強の魔術師”がガンさんに渡したという“羽ペン”を取り出した。
「隼人に渡せばいいんだな?」
と真司は言うと、スフォルザントは答えた。
僕はその羽ペンに触れた途端、また何かが僕の頭の中にものすごい勢いで入って来た。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
と頭に色々な情報が入ってきた僕は絶叫していた。