17話 戦えない戦士
ついにゼルキルムとラーシは二度目の悪魔界制服作戦を開始する。
学校が終わり、すぐに悪魔界に向かう僕と真司だが、
僕の黒い箱は原因不明の故障を起こし、僕は悪魔界に行くために、
真司の家に向かった。
悪魔界ではマースさんとレアルがゼルキルムと戦っていて、
真司はラーシと戦っていた。
真司は傷だらけで汗だらだら状態で戦っていた。
「くそっ…、いくら矢を撃っても避けられる…。」
と言い、ラーシを睨んだ。
一方、
別の場所ではマースさんとレアルがゼルキルムと戦っていた。
ゼルキルムは言う。
「安心しろ。すぐに悪魔王のところに連れていってやる。」
マースさんは返事を返した。
「その言葉。そっくり返すぜ。」
マースさんは攻撃を仕掛けるも、ゼルキルムのカウンターの餌食にされてしまった。
ゼルキルムは言った。
「貴様さえ倒せば残りは雑魚だ。」
マースさんは黒い剣を固く握りしめた。
一方、
まだ人間界に残っていた僕は真司の家の前にたどり着いた。
僕は呼び鈴を鳴らした。
「ピンポーン」と真司の家中に音が響いた。
すると「はい、どちら様でしょうか?」と女性の声がする。
きっと真司の母さんだろう…。
僕は言った。
「松田隼人です。真司はいますか?」
真司の母さんらしき人は返事を返した。
「真司なら部屋からいきなり消えて、どっか行ったと思いますが…。」
やはり真司はもう悪魔界に行ったのか…。と思った僕だった。
僕は真司の家に侵入するという犯罪行為を犯しつつ真司の部屋に行ったが、
部屋に黒い箱はなかった。
どこにもない。
僕は気づいた。
まさか他人の黒い箱は見えないのでは?
僕は自分の家に戻り、無理でも悪魔界に行こうとした。
悪魔界では真司はラーシに倒され、ラーシはゼルキルムの増援に来ていた。
マースさんがゼルキルムに攻撃を仕掛けていた。
「うおおおおおお!」
とマースさんは叫ぶが、ゼルキルムは「いい加減お前にも飽きてきた。」
と言い、マースさんを殴り飛ばした。
マースさんにもう立ち上がる体力はなかった。
ゼルキルムがマースさんにとどめを刺そうとしたそのとき、
誰かにゼルキルムは殴られ吹っ飛んだ。
「ぐっ!」
ラーシは「誰だ!?」と言う。
ゼルキルムとラーシとレアルの目線の先には3割悪魔化した僕が立っていた。