165話 軍人ジャック
「どこの軍人だ……?ったくまさか砂漠のど真ん中で戦わなきゃいけないなんて……」
とマースさんは言うと、軍人のような人は答えた。
「俺はもう軍人ではない。元軍人のジャックだ。貴様らが持っている物を置いていけ」
「やだね!元軍人か何だか知らないが、お前……この状況わかってんのか?」
と真司は言うと、ジャックは四人を見て言った。
「4対1か……。まぁ、貴様らの戦いごっこに付き合うのには丁度いいハンデだな」
「あんまなめてると痛い目みるぜ?」
と真司は言うと、ジャックに向かって矢を放った。
しかし、ジャックは飛んできた矢を素手でつかみ、地面に捨てた。
真司はその姿を見て驚いた。
「なっ!?」
「なんだ?この玩具のような矢は?」
とジャックは言うと、ジャックは真司に向かって走り出し、攻撃を仕掛けた。
真司は何とか攻撃を避けると、朱希羅がジャックに向かってパンチを放った。
「甘い」
とジャックは言うと、朱希羅のパンチを軽く受け止めた。
「なにっ!?」
と朱希羅は言うと、朱希羅はマースさんの方向に振り飛ばされてしまった。そしてマースさんと朱希羅は衝突してしまい、地面に倒れ込んでしまった。
「ぐぁ!!」
「なんだこの強さは……」
と黒鳥は言うと、ジャックは答えた。
「今までの戦闘経験の差だ」
とジャックは言うと、黒鳥に向かって攻撃を仕掛けた。
そのころ、天真の作戦で見事亡霊を倒した天真とラーシは、ひたすら森の出口を探していた。
「なんとか亡霊たちは倒したが……この森……広いな……」
とラーシは言うと、天真は空を見上げ答えた。
「まったく……この森は薄暗いから、夜なのか昼なのかわからん」
「腹減ったなぁ……」
とラーシは言っていると、ある音が聞こえてきた。
ガラガラガラガラガラガラ……
とその音は前に進むほど大きくなっていき、絶えなく聞こえてきた。
「なんだ?この音……」
天真とラーシはその音の方向に進んで行くと、そこには水車小屋があった。
水車小屋の方に進んでくと、水車小屋の向こうに川があり、蛙などがいた。
「水車小屋だ!誰かいるのかな?」
天真はそう言うと、水車小屋に向かって声を上げた。
「誰かいますかー?迷子になっちゃったんですけど、この森の出口をおしえてくえません?」
そう言うと、水車小屋の中から青いバンダナを身に着けた大男が現れた。
「なんだ?おめぇら?迷子になったのか?」
「この森の出口をおしえてくれません?」
とラーシは聞くと、大男は答えた。
「俺の仕事を少し手伝え、そしたらおしえてやる」