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悪魔の継承  作者: 夜海 来火
第7章 神話時代
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160話 呪いの森

「なッ!!速ッ……!!」

 と三人の女の子たちの亡霊のあまりのスピードに隙が生じた天真は、女の子たちが持っている刃物の攻撃を避けられなかった。

「くっ……!!!」

 と天真は言った瞬間、三人の女の子が持っている刃物は無くなっていた。

「ヒャハ……?」

 と亡霊も何が起きたかわからなかった。

「刃物が……消えた?」

 と天真は言ったとき、ラーシが答えた。

「僕の能力、時間停止タイムストップで時間を止めて、奴らが持っている刃物を落ち葉の下に隠したんだよ」

「ラーシ……!!そうか、お前の能力は時間を止める時間停止タイムストップだったな!」

 と天真は言うと、ラーシは三人の女の子の亡霊を見て言った。

「この亡霊は……スフォルザントとは関係あるのか?」

「それはわからない……が、とにかく今はこいつらをどうにかしないと!!」

 と天真は言うと、一体の亡霊に向かって走り出し、パンチを放った。

 しかし、攻撃はすり抜けてしまった。

「攻撃がすり抜ける!!?」

 と天真は言うと、ラーシは答えた。

「そりゃあ亡霊だからね……どう攻撃するか……何か手は無いか?」

「今考えてんだ!ちょっと待ってろ!」

 と天真は言うと、天真に向かって三体の亡霊が襲い掛かって来た。

「武器を持たずに来やがった!!」

と天真は言ったとき、天真の身体の中に一体の亡霊が入って行った。

「なっ!?まさか憑りつかれた!!?」

 と天真は言うと、天真はフラフラよろけ始めた。

「大丈夫か天真!?」

 とラーシは聞くと、天真は急に立ち止り言った。

「ヒュー、なつかし~、人間の身体ってこんなのだったっけ?」

 天真の目は二体の亡霊と同じで真っ黒になっていた。

「この森で遭難して、死んじゃったけど……。まぁ、生きた人間が遭難しに来てくれて助かったわ」

 と憑依された天真は言い、天真の周りに二体の亡霊が近付いた。

「さて、と……。あの小悪魔に憑依するのは早い者勝ちよ、アンタたち。行きなさい」

 と憑依された天真は言うと、二体の亡霊はラーシに向かって襲い掛かって来た。



 一方、この僕、松田隼人は険しい山道を下っていた。

 ヒュウじいさんに指示されたとおりに進んでいた。


---1時間前---


「いいか小僧、まずこの時代に来たお前がやるべきことは、お前と共に来た仲間たちと合流することじゃ。じゃが、世界は広い。お前の仲間たちは世界の隅々に飛ばされたはずじゃ。それを簡単に探す方法がある。この山を下ると小さな町がある。その町にワシの知り合いのルークという漁師がいるはずじゃ。その人に訪ねてみるといい」

 とヒュウじいさんはスープを飲みながら言うと、僕は答えた。

「はい、わかりました」


---現在---


「皆……きっと全員合流するよな……!だから死なないでくれよ!」

 と僕はひとり言を言いながら、山を下って行くと、輝かしい光が僕を照らした。

「うわ!」

 と僕は言い、その光の正体を見た。

「うわぁ……日の出だ……!」

 その時見た日の出はとてもすごかった。


 そしてこれが神話時代の旅が始まる最初の日の出だった。



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