153話 神の扉
「いくぞ!!スフォルザント!!」
と悪魔化した僕は言い、お得意の高速のような速さで攻撃を仕掛けた。
「仕方ない、閻。こいつらの相手をしなさい」
とスフォルザントは言うと、僕の目の前に矢崎 閻が現れた。
「ここから先は通さんぞ」
と僕の目の前に現れた閻は言うと、真司は僕に言った。
「そのまま突っ込め隼人!!!」
「真司!?何か考えがあるのか!?」
と僕は言うと、真司は通常より太い矢を放った。
その矢は複数の矢に分裂し、その複数の矢がミサイルのように閻に向かって飛んでいった。
「ほぅ」
と閻は言うと、閻に複数の矢が直撃した。直撃する瞬間、ドカン!!という爆発音が聞こえた。矢が直撃すると爆発するのだ。
何本か閻の足元に矢が直撃した。
直撃した衝撃で、爆風が閻を包み込んだ。
「今だ!!爆風が閻を邪魔してる間に……!!!」
と真司は言うと、僕は爆風に包まれた閻をスルーしようとしたが、爆風の中から閻が現れ、僕を神殿の壁に殴り飛ばした。
「うわぁ!!!」
と僕は言い、神殿の壁に衝突した。
「大丈夫か隼人!!?」
とマースさんは僕に聞いた。
「あぁ、大丈夫だ」
と僕は答えた。悪魔化したら年上であろうがタメ口なのだ。
「時間の無駄だな。閻、ここはワタシに任せろ」
とスフォルザントは言うと、僕たち全員を地面にめり込ませた。
「ぐあああああ!!!!!」
と僕たちは言い、地面にめり込んだ。
「こ……これは悪魔の邪眼!!?」
と朱希羅は言うと、スフォルザントは答えた。
「ワタシはすべての魔神に選ばれし三悪魔の能力を使えてね、これはそこにいる裏切られし小悪魔 デリットの能力、技鏡と同じ能力で松田隼人の悪魔の邪眼をコピーしたのだよ」
とスフォルザントは言うと、レアルとラーシとデリットを宙に浮かせた。
「さぁ、魔神に選ばれし三悪魔たちよ!神話時代への扉、“神の扉”を開くのだ!!」
とスフォルザントは言うと、レアルとラーシとデリットの身体は一つの光で繋がり、その光は三角形を創りだした。。
「「「ぐあああああああ!!!!!」」」
と三人の小悪魔は叫んだ。
すると光の線でできた三角形から古びたしい扉が現れた。
「これが……神話時代へ続く扉……“神の扉”」
とアルべラム大臣は言うと、スフォルザントが命令した。
「アルべラム、扉を開け!閻、死神界にいるすべての死神を呼ぶんだ!!」
「ハッ」
と閻は言うと、ポケットサイズの紫色の箱を取り出した。
「なんだあの箱は!?」
と真司は言うと、閻は答えた。
「死の箱だ。これはお前たちが持つ黒い箱と同じで死神界につながっている」
と閻は説明すると、死の箱の中から何万体の死神が現れた。
「さぁ、行くぞ」
とスフォルザントは言うと、アルべラム大臣は扉を開けた。
扉の向こうは万華鏡の中を覗いたような光景だった。
「ついてこい!アルべラム!閻!デューラ!死神!!ついに時は来た!!!神話時代を支配し、ワタシが理想とする世界を創り上げる!!!」
とスフォルザントは言うと、スフォルザントが扉に入って行き、続いてアルべラム大臣と閻とデューラも扉に入って行った。そして死神も入って行った。
「クソッ!!どうすんだ隼人!?」
と真司は言うと、三人の小悪魔は地面に倒れ込んだ。
「レアル!!皆!!」
と悪魔化した僕は言い、レアルに近付いた。
「アタシは大丈夫……」
と記憶をまだ失っているレアルは言い、立ち上がった。
「……行こう。皆」
と僕は言うと、聖弥は僕に言った。
「あの扉に行ったらもう戻れないかもしれないぞ!!」
「あぁ、だから覚悟ができてる奴だけついて来い。俺は行く」
と僕は言うと、天真は僕に言った。
「俺も行くぜ。友達を一人にできないからな!」
「……天真」
と僕は言うと、康彦は言った。
「俺も行く。最近暴れてないからな」
「アタシも行こう。暇つぶしにはなりそうだ」
とセレシアも言うと、聖弥は言った。
「あ……じゃあ……俺も行こっかな!あははは……ハァ……」
「もちろん俺も行くぜ隼人!」
と真司は言うと、黒鳥も続いて言った。
「俺も行きます!隼人さんを手伝いたい!」
「俺も行くぜ!な~に、心配するな!足手まといにはならないからな!」
とマースさんは言うと、朱希羅が僕に言った。
「隼人、俺はたくさんの悪魔王候補の命を奪った奴らを許せない。だから行かせてくれ!」
すると江川も言った。
「松田隼人。俺も行かせてください。このままじゃ気が済まない」
「ワタシも行くわ!」
とルリも言うと、ラースも言った。
「僕には仕事があるからな。行こうとするか」
「俺たちを利用したとなると許せん。俺も行こう」
とデリットは言うとラーシも言った。
「君たちといるほうが色々退屈しのぎになるからね、僕も行くよ松田隼人」
とラーシは言うと、僕は言った。
「よし、行こう」
すると僕の背後から声が聞こえた。
「待って」
僕は後ろを振り向いた。後ろにはレアルがいた。
「アタシも行く」
「レアル……記憶を無くしたお前が行くのは危険だ。お前はここに残れ」
「ううん、行かせてください。確かに記憶は失ったけど、力はまだ残ってる。能力はちゃんと使える。足手まといにはならないから!行かせてください!」
レアルは僕を見つめた。
「わかった」
と僕は答え、“神の扉”に向かって歩き出した。
「行くぞぉ!!!!!!」
と僕は雄たけびを上げ、“神の扉”の向こうに入って行った。
そして僕たちは“最強の魔術師”とスフォルザントが死闘を繰り広げたとされる太古の昔……、神話時代へと旅立った!