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悪魔の継承  作者: 夜海 来火
第7章 神話時代
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152話 現れた黒幕

「ワタシが、かつて“最強の魔術師”を封印した者……スフォルザントだ」

と黒コートに身を包んだ男が僕に言った。

「あ……あいつが、死神デスパーソンを創りだしたのか……!!」

と朱希羅は言うと、僕はその黒コートの男に言った。

「一体、何人の悪魔王候補を殺してきたというんだ!!お前たちの仲間だったカルラまで躊躇ちゅうちょなく殺しやがって!!」

するとアルべラム大臣が僕に言った。

「殺した?ちがうよ、彼は新たな存在として死神デスパーソンになったんだ」

死神デスパーソンになるだと!?どういうことだ!?」

と天真はアルべラム大臣に聞くと、僕が天真に答えた。

「カルラが言っていた……。死神デスパーソンは敗者の首を斬り、魂を抜き取る。その抜き取った敗者の魂を死神界で転生させるんだ……死神デスパーソンにな……」

僕は天真に説明すると、黒コートに身を包んだ男、スフォルザントが僕に言った。

「良く知ってるじゃないか。まぁ、もはやカルラなど興味は無いがな」

するとルリがスフォルザントに言った。

「カルラはあの日からずっと自分を恨んでいたのよ!貴方を酷い目合わせた自分を!!それなのに貴方はカルラを捨て駒だとでも言うの!!?」

するとスフォルザントはルリに手を向け言った。

「使えない駒はただの捨て駒だ」


次の瞬間、ルリは勝手に宙に浮いてしまった。

「ルリ!!」

と江川は宙に浮いたルリを見て言うと、ルリは薄い巨大な手で身体を握られていた。

その巨大な手はスフォルザントの黒コートの中から伸びていた。

「お前も知っているはずだ。魔神に選ばれし三悪魔メレポレントトライデントの二つの運命を。呪憎裏プロミスを解き、普通の悪魔として成長するか……、呪憎裏プロミスを解かず永遠に小悪魔として生きていくか……。誰もが成長したいと思うだろう。だが、呪われし小悪魔の呪憎裏プロミスは犠牲を生み出す。お前の場合は犠牲を出さず呪憎裏プロミスを解いた。不公平ではないか?先代憎まれし小悪魔 ルリ?」

とスフォルザントは言うと、ルリはスフォルザントに言った。

「不公平……?えぇ、確かにアタシの呪憎裏プロミスは何も犠牲を出していないわ……。だから何なのよ?」

「そうだ。何も犠牲が無い。だからここで、俺が犠牲を出してやる。お前の呪憎裏プロミスの犠牲は……お前だ。ルリ」

とスフォルザントは言い、ルリを巨大な手で握りつぶそうとしたとき、江川がスフォルザントに向かって攻撃を仕掛けた。

「やめろォ!!!!」

と江川は言い、スフォルザントにパンチを放った。

しかし、スフォルザントは何も触れずに江川を神殿の壁に吹っ飛ばした。

「グハッ!!!」

と壁に衝突した江川は一瞬、気を失ったが、またすぐに取り戻し立ち上がった。

「か……隗!?」

と巨大な手で握られているルリは言うと、江川はスフォルザントに言った。

「そいつに手を出すな!!」

するとアルべラム大臣がスフォルザントに言った。

「スフォルザント様。三代目悪魔王たちを呼んだのは戦いをするためではございません。どうか気をお静めください」

するとスフォルザントの黒コートの中からドス黒い怪物のような手が現れ、アルべラム大臣の首をつかみ言った。

「アルべラム。貴様、いつからワタシに指示できるような立場になったんだ?」

「あ……ぐッ……す……すいま……せ……」

と首を握られているアルべラムは必死に謝った。

「いいか、お前たちは俺の言うことだけを聞いてればいいんだ。ワタシに意見するな」

とスフォルザントは言うと、アルべラム大臣の首から手を離した。


「隼人……こいつを生かしていい訳ないな!」

と真司は邪神の弓矢デイモンアーチェリーを構え言うと、僕は悪魔の継承インヘリタンスで悪魔化し言った。

「あぁ、スフォルザント!!お前はここで倒す!!!」




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