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悪魔の継承  作者: 夜海 来火
第7章 神話時代
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151話 決戦の舞台へと……

「しかしこのヘリ、エベレストに着く前にガス欠したりしないのか?」

と真司は江川に言うと江川は答えた。

「大丈夫です。三台のヘリにはそれぞれ黒い箱ブラックボックスが設置されてあって、もしもガス欠しそうになった場合、人間界に誰かが戻り、燃料を持って来ればいいだけですから」

「大変なことを言うな……お前……」

と真司は言い、窓の景色を見た。空は紫色で、雲一つ無かった。


江川は紫色の空を見ながら、三日前、病室を出て行ったときのことを思い出した。



---三日前、病室を退室したときの江川---


江川は誰もいない病院の廊下を一人で歩いていた。

「どうしたのかい?」

とルリが後からついてきた。江川は黙りながら少し歩いた後、廊下の壁を思いっきり殴った。

ダァン!!という音がその廊下に鳴り響いた。

「……歯が立たなかった。矢崎 閻やざきえんには何も太刀打ちできなかった……。攻撃が通じないとわかったとき、何もできなかった……。何もすることができなかったんだ……」

「なら、強くなればいいじゃない。隗」

「ルリ……簡単に言ってくれるが、そんな簡単な問題じゃないんだ……」

「簡単じゃないよ。この前の隗はあの男には全く歯が立たなかった。でもここで諦めるのはアタシが知ってる隗じゃないよ!隗はどんな時も冷静で、どんな時も諦めないで、どんな時も負けず嫌いだった!なのにここで諦めるなんて隗じゃないよ!」

「ルリ……わかった。この三日間で強くなるためには、強い人の指導が必要だ。誰か心当たりはいないか?ルリ」

「うん、いるよ!紹介するね!」


---回想終わり---


(そして俺は強くなった。師匠から伝授してもらった技と、授かった悪魔武器を使いこなした。その力で、今度こそお前を倒す!矢崎 閻やざきえん!!)

と江川は思っていた。



何時間か経った頃、僕はあるものを指差した。

「あれだ!きっとあれだ!」

そう、三台のヘリコプターの前にあったのはエベレスト山だった。

「ついに来たな……」

と真司は言うと、僕たちはエベレスト山の頂上に近い場所にヘリコプターを着陸させた。


ついでに操縦していたのは操縦経験のあるマースさんとセレシアと江川だった。


僕たちは山の頂上にたどり着いた。

「ついたぞ、皆!」

と僕は言うと、頂上には本当に大きな神殿が建設されていた。

「……入るぞ」

と僕は言い、その神殿の扉を開けた。


神殿の中は教会のような場所で、床には大きな紋章が刻まれていた。

「よく来てくれた。三代目悪魔王、松田隼人君」

という声がすると、アルべラム大臣が神殿の奥の部屋から現れた。

「アルべラム大臣!仕事とはなんだ!?」

「そうだな、簡単に言えば……魔神に選ばれし三悪魔メレポレントトライデント君に手伝ってもらいたい」

とアルべラム大臣は言うと、デリットがアルべラムアルべラム大臣に言った。

「やはり目的は俺たち関係か!!なんだ!?魔神でも復活させる気か!?」

するとある声がその神殿に響き渡った。


「大人しく言うことを聞いてくれないか?」


「だ……誰だ!?」

とラーシは言うと、神殿の奥の部屋から矢崎 閻やざきえんとデューラと正体不明の男が現れた。その男は全身を黒いコートで隠していて、フードをかぶっているため、顔を見ることができなかった。

その正体不明の黒コートの男は僕に言った。


「松田隼人。ワタシがすべての黒幕、“最強の魔術師”を封印した者……スフォルザントだ」



ついに目の前に黒幕が現れた!!



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