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悪魔の継承  作者: 夜海 来火
第6章 悪魔王選出試験
131/231

126話 剣技vs体技

「最強の体技ですか…では比べてみましょう」

とカルラは言うと、ゼルキルムは聞き返した。

「比べる…?」

「はい。最強とはその名のとおり最も強いことを呼ぶ…。貴方の体技が最強なのか、ワタシの剣技が最強なのか…。比べてみようじゃないですか」

「フッ、いいだろう」

とゼルキルムは言うと、カルラは両手に一本ずつ剣を持ち言った。

「いきますよ」

とカルラは言い、ゼルキルムを斬りかかった。しかしゼルキルムは翼で空中に浮き攻撃を避けると、カルラは左手に持っている剣を真上に飛んでいるゼルキルムに向かって投げ飛ばした。

「…なっ!!」

とゼルキルムは驚いた表情で反応し、飛んできた剣を避けた。するとカルラは右手に持っていた剣をステージに突き刺した。そしてジャンプし、その剣の上に立ち、ゼルキルムに向かってまたジャンプした。

「地面に突き刺した剣を踏み台に…!?」

とゼルキルムは言うと、カルラはジャンプしながら背負っている8本の剣の内、2本の剣を両手に1本ずつ持ち、ゼルキルムに空中で斬りかかった。

「確かにあなたの反応速度には驚きました。ワタシの攻撃に瞬時に反応し、わずかな時間でどう避けるか…すべてが正確に早く行動している。ですが、ワタシの剣技の前では…!!」

とカルラは言うと、連続でゼルキルムに剣による攻撃をした。しかし、ゼルキルムは剣による攻撃を避け続けた。

「確かにてめぇの剣技は強いが、俺の体技の前では…!!」

とゼルキルムは言い、カルラの攻撃を避け、カルラを蹴り上げようと右足を上げようとしたとき、カルラは左足でゼルキルムの右足を抑えた。

「ワタシは剣技だけが得意なわけでは無いのですよ」

と言い、ゼルキルムに2本の剣で攻撃しようとしたとき、ゼルキルムは片手で1本の剣を白刃取りし、もう片方の手でもう1本の剣を白刃取りした。

「うらぁ!!」

とゼルキルムは言い、カルラが持っていた2本の剣をステージに向かって投げ捨てると、カルラに言った。

「もうてめぇの手に剣はねぇ…引き抜こうとすれば隙が生まれ、俺の攻撃の餌食だ!!」

とゼルキルムは言い、攻撃を仕掛けたとき、カルラはニヤッと笑い言った。

「はい。剣を引き抜くつもりはありません」

「……ッ!?」

とゼルキルムは反応すると、二人の上空から1本の剣が落ちてきた。


すると客席にいた悪魔は言った。

「あれは…!!さっきカルラがゼルキルムに向かって投げ飛ばした剣!!」

「まさか、カルラは自分が持っていた2本の剣がゼルキルムによって弾き飛ばされるのを計算していたのか!?じゃあゼルキルムが空中に飛んだ時、剣を投げた理由はゼルキルムを狙ったのではなく、次に繰り出した2本の剣による攻撃を弾き返された次に繰り出す、3本目の剣として空に投げ飛ばしたのか…!?」

「だとしたら…ここまでがカルラの計算…!?剣技だけでなく、体技…そして計算力…!!これが最強の剣士…カルラの力…!!」

と客席にいた悪魔は言うと、カルラは上空から落ちてきた剣を攻撃する態勢で掴み言った。

「そうです。ワタシの計算だと2本の剣を白刃取りし、投げ捨てた貴方は剣を持っていないワタシに油断し、攻撃しようとします。しかしワタシは防御の姿勢にならず、攻撃の態勢になり最初に空に投げ飛ばした剣を掴むことで攻撃の準備が整いました。この時点で両者が攻撃しようとすると攻撃がヒットするのは0,03秒ワタシのほうが速い。同時に貴方が防御の体勢になろうとしてもワタシの攻撃に間に合わず、防御不可能です。ワタシの計算ではこの3本目の剣を手にした時点で勝利は決まったのも同然」

とカルラは言い、剣をゼルキルムに振り下ろした。ゼルキルムはカルラにパンチを放とうとしたが、カルラの計算どおり、カルラの攻撃のほうがスピードが早かった。なぜならゼルキルムは油断していたため攻撃態勢があまり整っていなかったのだ。

CHECKMATEチェックメイトです」

とカルラは言うと、ゼルキルムを剣で切り裂いた。



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