表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪魔の継承  作者: 夜海 来火
第6章 悪魔王選出試験
130/231

125話 最強の剣士

悪魔王選出試験 本選も時間が経ち、どんどん戦いは終わっていった。今は第13回戦。まだ僕の出番は来ていなかった。もう死神デスパーソンによって12人の悪魔王候補は殺されてしまった。ゼルキルムもまだ出番は来てなかった。


《戦闘終了》


という放送とともに死神(デスパーソン)が現れ、13人目の敗者を殺した。

「そろそろ俺の出番か…?」

と僕は言い、準備しようとしたとき次の対戦者が発表された。

《第14回戦はゼルキルム対カルラです》

という放送が流れ、スタジアムのスクリーンに対戦者の名前が発表されると、ゼルキルムとカルラという白髪のロン毛の悪魔がステージ上に向かって歩き出した。カルラという悪魔の見た目は僕たちと同じくらいの身長で、背中には10本の剣を背負っていた。

「ついにゼルキルムか…」

と僕のとなりの客席に座っている朱希羅は言った。僕はカルラという悪魔を見た。カルラの左目は眼帯で隠していた。僕は朱希羅に言った。

「あの悪魔…わかるか?独特な殺気が…」

「あぁ…ありゃ多分…。ただ者じゃないぞ…」

と朱希羅は言うと、放送が流れた。


《悪魔王選出試験 本選、第14回戦…戦闘開始!》


するとゼルキルムがカルラに向かって猛スピードで攻撃を仕掛けた。

「さっさとこの勝負、終わりにしようぜ!!」

とゼルキルムは言い、カルラにパンチを放った。しかしカルラはゼルキルムの猛スピードのパンチを避け言った。

「そうですね…早く終わらせましょう」

とカルラは言うと、背負っている10本の剣の内2本を引き抜いてゼルキルムに襲い掛かった。

ゼルキルムは剣による攻撃を避けようとしたが、足に切り傷をつけられた。

「ちっ…かすったか…」

とゼルキルムは自分の右足についた切り傷を見て言うと、客席にいた悪魔が言った。


「そうだ!間違いない!悪魔六剣士ソードマンデビルズたちの師は10本の剣を持ち、剣技は最強と謳われている…。あのカルラこそ悪魔六剣士ソードマンデビルズたちの師じゃないのか!?」

「そう言われてみれば確かに…!!」

と客席にいる悪魔たちは言うと、カルラは言った。

「そうです。ワタシが彼らを一流の剣士に育て上げました。まぁ、今となっては彼らは帰らぬ存在となりましたが…」

とカルラは言うと、僕は言った。

悪魔六剣士ソードマンデビルズを育て上げたのか…!?俺たちと同じくらいの身長の悪魔が…」

朱希羅が僕に質問した。

「もし奴が悪魔六剣士ソードマンデビルズの師だとして、ゼルキルムに勝ち目があると思うか…?」

「さぁな…」

と僕は答えると、カルラはゼルキルムに言った。

「貴方に勝ち目はありません。ワタシは悪魔の領域を超えた最強の剣技を持っていますから…」

するとゼルキルムは右手の拳を強く握りしめ言った。

「残念だがそれはちがう。お前に勝ち目はねぇ…。なぜなら俺には最強の体技があるからな…」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ