124話 第一回戦終了!!
「矢崎朱希羅…か…」
とデューラは言うと、アルべラム大臣はデューラに言った。
「どうかね?彼の戦闘力は?」
「矢崎朱希羅のことですか?確かに彼の潜在能力はすごい。ですがそれだけで悪魔王になったとしても部下を守るには潜在能力だけでは守れません」
「フッ…手厳しいな…」
「いいえ、当然のことですよ」
とデューラは言うと、アルべラム大臣とデューラはステージを見た。
ステージでは空中に浮いていたステージのパネルがステージ上に落ち、朱希羅がステージに着地していた。
「どうした?もう終わりか?」
と朱希羅は言うと、ヴィンジャは起き上がった。
「調子に乗るなよ…ガキィ…」
「あぁ、油断はしねぇよ!!」
と朱希羅は言うと、ヴィンジャをステージの壁に殴り飛ばした。
「ぐはぁ!!」
とヴィンジャは言い、ステージに倒れ込んだ。
「こりゃ完全にあの人間の勝ちだな…」
と客席にいた悪魔たちは言っていた。ヴィンジャももう起き上がらなかった。
《戦闘終了。ヴィンジャが気絶したことにより、第一回戦の勝者は矢崎朱希羅です》
という放送が流れると、客席にいた悪魔が騒ぎ出した。
「あの人間が勝ったぞ!!」
「あのガキが悪魔界プロレス優勝者を倒したのか!!?」
「し…信じらんねぇ」
するとアルべラム大臣がマイクを持ち言った。
《そろそろ彼らが来る。静かにしたまえ》
「彼ら?」
と客席にいる悪魔王候補は言うと、ステージ上に3つのどす黒い光が落ちた。その光は黒いコートを着た骸骨の姿になった。
「あ…あれは死神だ!!敗者になったヴィンジャを殺すつもりだ!!」
と客席にいた悪魔王候補は言うと、三体の死神は気絶しているヴィンジャに言った。
「「「我々は敗者を殺しに来た」」」
すると三体の死神は気絶しているヴィンジャに少しずつ近づき血の色に染まった鎌を構えた。
「あれが死神ですか…。悪魔界最強の殺し屋ですか…」
とデューラはアルべラム大臣に言うと、アルべラム大臣はデューラに言った。
「悪魔王になるまでの戦いは3回あるが、死ぬのは1回だ」
「そうですね…」
とデューラは言うと、死神たちは気絶しているヴィンジャの首を斬り、ヴィンジャの身体から魂のようなものを取り出した。
「待て!!」
と朱希羅は言ったが、三体の死神は消えてしまった。
「敗者になった瞬間に殺されるのかよ…」
と客席にいた悪魔王候補は言うと、スクリーンに第二開戦の悪魔王候補の対戦者の名が発表された。