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悪魔の継承  作者: 夜海 来火
第6章 悪魔王選出試験
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122話 本選開会式

ついに黒幕は人間という事実が発覚!それから五日が経ち、いよいよ悪魔王選出試験 本選の日がやってきた。僕たち34名の悪魔王候補は地獄の戦場(ヘルゾーン)スタジアムのフィールドに集まった。

「本選も敗者が殺されるのか…!?」

「いや、だぞ。死にたくない!」

という声がもろもろ耳に入った。僕は朱希羅と合流した。

「おっ!朱希羅!」

と僕は言い、朱希羅の近くに駆け寄ると、スタジアムのスクリーンにアルベラム大臣の姿が映った。

《やぁ、悪魔王候補の諸君。これより悪魔王選出試験 本選の開会式を開始する》

とアルベラム大臣は言うと、スタジアムのフィールドにステージのような物が現れた。

「なんだこれは!?」

と悪魔王候補たちは言うと、アルベラム大臣が説明した。

《そのステージこそ今回の戦場。本選のルール説明をしよう。今回は悪魔王候補が二人ずつそのステージで一対一で戦ってもらう。戦う順番はワタシが決める》

「そういえば本選の審査委員は魔神に選ばれし三悪魔メレポレントトライデントじゃなかったか?」

と朱希羅が僕に言うと、僕は答えた。

「実はレアルたちは今 悪魔界の病院にいるんだ」

「病院に?」

「どうやらレアルたちがアルべラム大臣の秘密を知ったら、アルべラム大臣がレアルたちを捕獲しようとしたんだ…後から来た俺はアルべラム大臣と戦おうとしたが、アルべラム大臣は退却しやがったんだ…」

「そんなことが…アルべラム大臣の秘密ってなんだ…?」

「アルべラム大臣は悪い悪魔…ってことだ」

「悪魔に善と悪があるのか?」

「今は亡き二代目悪魔王が言ってた…悪魔にも善と悪があるってな…。最初は信じられなかったが、いろんな悪魔と会話したり戦ったりしたから、今では理解できる…」

「…アルべラム大臣が悪い悪魔なら、一体何をしようとしてるんだ…?」

「…わからない。悪魔界の征服なら自分を悪魔王に推薦することができたはずだ…。もしかしたらアルべラム大臣は‘最強の魔術師,を封印した黒幕なのか…!?」

と僕は言うと、僕と朱希羅はアルべラム大臣の話を聞いた。

《審査委員は魔神に選ばれし三悪魔メレポレントトライデントに任せたのだが、彼らは今日 欠席になってしまってね…。代わりに彼に審査委員を任せることにした》

とアルべラム大臣は言うと、一人の白髪の少年の悪魔がアルべラム大臣の背後から現れた。

《この子の名はデューラ・フォン・シュタイン。デューラとでも呼んでくれ》

「あのガキが審査委員だと…!?」

と悪魔王候補たちは言うと、アルべラム大臣は説明を続けた。

《本選から悪魔王決定戦に勝ち上がれるのはわずか二名。デューラ君が34名の戦闘力を分析し、二名に絞ってくれる》

「じゃあ…その二名以外、全員死神デスパーソンって奴に殺されるのか!?」

と悪魔王候補の一人が質問すると、アルべラム大臣は答えた。

《いや、殺されるのは戦いの敗者のみ。たとえ悪魔王決定戦に進出できなくても、戦いに勝ってさえいれば生き残る。つまり悪魔王候補の16名が生き、16名が死ぬ》

「確率は五分五分か…」

と朱希羅は言うと、スタジアムのスクリーンに悪魔王候補の名前が現れた。

《一回戦の対戦者の発表だ》

とアルべラム大臣は言うと、スクリーンにはヴィンジャという名と朱希羅という名が映っていた。



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