121話 顔面崩壊悪魔の推薦
「うおおお!!」
と悪魔化した僕は言い、アルべラム大臣に攻撃を仕掛けた。しかし、アルべラム大臣は僕の攻撃を避けたあと僕に言った。
「ワタシにも時間が無い。今回は退却するとしましょう…」
とアルべラム大臣は言うと、姿を消した。
「ま…まて!!」
と僕は言ったが、待ってくれるはずはなくアルべラム大臣は消えてしまった。
「大丈夫かレアル!?」
と僕はレアルに聞くとレアルは答えた。
「アタシは大丈夫だが、デリットとラーシを悪魔界の病院に連れて行ってやれ」
とレアルは言うと、僕は三人の小悪魔をぬいぐるみのように抱きかかえ、黒い箱を使い、悪魔界の病院に行った。
悪魔界の病院に行くと、顔面崩壊の悪魔が僕を見て言った。
「ん?お前は…誰じゃったかの?」
「あれ?覚えてませんか?松田隼人です…」
「おぉ、そうじゃった!」
と顔面崩壊の悪魔は言うと、僕が抱きかかえている三人の小悪魔の姿を見て言った。
「そやつらの治療じゃな。任せなさい」
「あ…ありがとうございます…!!」
と僕は言うと、顔面崩壊の悪魔は僕に言った。
「お前も…悪魔王選出試験とかいう行事に参加しているのか…?」
「ハイ…。悪魔王になんてなりたくはありませんが…」
「ふぉっふぉっふぉっふぉ!そうかいそうかい…」
と顔面崩壊の悪魔は三人の小悪魔をベッドに寝かせ言った。
「面白いねぇ…なんたって悪魔王選出試験に人間が参加しているのだから…。誰がお前を悪魔王候補に推薦したんだろうねぇ…」
「さぁ…?」
と僕は言うと、顔面崩壊の悪魔は僕の方に振り向いて言った。
「ワシじゃよ」
「は!?」
「だからワシじゃて」
「えぇー!!」
と僕は言うと、顔面崩壊の悪魔は言った。
「そう騒ぐな。患者が驚いてしまうじゃろ」
「なんで俺なんかを!?」
と僕は聞くと、顔面崩壊の悪魔は言った。
「今の悪魔界は非常に大混乱している…。ゼルキルムによる奇襲…レティアによる隕石落下…そして何より二代目悪魔王…デスターヌの死…。その大混乱を静め悪魔界を安定させる者は…ワシは人間であるお前しかいないと見切ったのじゃ」
「いやいや!見切ったって…!?」
と僕は言うと、顔面崩壊の悪魔は聞いてきた。
「予選は通過したのかの?」
「ハイ…。ただ予選の敗者は死神に殺されるんです…」
と僕は言うと顔面崩壊の悪魔は言った。
「なに!?死神とな…!?」
「ハイ。黒いコートを着た骸骨で…真っ赤な鎌や鎖で敗者を殺していき、魂のような物を引きずり出していました」
「死神…まさか…奴が再び行動を開始したのかの…?」
「奴…?」
と僕は言うと、顔面崩壊の悪魔は言った。
「死神の創造者…スフォルザントという名の人間だ…」
「人間…!?」
謎の黒幕は…人間!!