119話 本物か幻か…
「戦う前に一つ聞かせろ!貴方は何を考えている!?」
とレアルは言うと、アルべラム大臣は答えた。
「君たちがワタシに勝ったらおしえてあげよう。勝ったらだが…」
「なら、こっちからいくよ!!」
とラーシは言うと、ラーシは能力の時間停止で時間を止め、アルべラム大臣の背後に移動した。
「これで拘束すれば…」
とラーシは言い、時間を元に戻しアルべラム大臣の首を絞めたとき、アルべラム大臣はラーシに言った。
「自分の姿をよく見るがいい」
するとラーシは電柱柱をつかんでいた。
「な…いつの間に…!?さっきのアルべラム大臣の姿は幻だったのか…!?」
とラーシは言ったとき、アルべラム大臣が電柱柱ごとラーシを蹴り飛ばした。ラーシは防御の姿勢になったが、アルべラム大臣の蹴りの威力が高かったため、工場跡地の建物に突っ込んでしまった。
「ぐあッ!!」
とラーシは言い建物前に倒れ込んだとき、地面から真っ黒い手が生え、ラーシの身体を真っ黒い手が拘束した。
「何だアレは…!?」
とレアルが言ったとき、レアルとデリットの足場からも真っ黒い手が生えてきた。
「…くそッ!!これもコピーできないのか!!」
とデリットは言い、真っ黒い手の拘束を避け続けた。
「これは幻なのか…!?結界の中にいれば幻術を見せられるが、もう結界は破ったはずだぞ!!」
とレアルは言ったとき、デリットは言った。
「仕方ない!!アルべラム大臣を直接狙うぞ!!」
「了解!!」
とレアルは言うと、デリットとレアルはアルべラム大臣に向かって攻撃を仕掛けた。
「フハハハハ!小悪魔の打撃攻撃など…赤ん坊レベルに等しい」
とアルべラム大臣は言うと、レアルたちのパンチを受け止め、そのまま万力のような力でレアルたちの拳を握った。
「は…放せッ!!クソッ!!」
とデリットは言うと、レアルは口から魔神のパンチをアルべラム大臣に放った。
「…ッ!!」
とアルべラム大臣は反応し、殴り飛ばされてしまった。それと同時に土煙が立ち、さらに地面から生えていた真っ黒い手が消えた。
「大丈夫かデリット?」
とレアルはデリットに聞くと、デリットは答えた。
「大丈夫だ。今回は今ので気絶してくれるような敵じゃないからな…。気を抜くなよ」
「あぁ」
とレアルは言うと、土煙の中から剛速球でアルべラム大臣がデリットの顔面をつかみ、地面に叩きつけた。
「ガハッ!!」
と頭を地面に叩きつけられたデリットは血を吐き、気絶してしまった。
「デリット!!」
とレアルは言うと、アルべラム大臣がレアルを睨み言った。
「貴様ら…。ククク…少々驚きましたよ」
とアルべラム大臣は言うと、地面から真っ黒い手を生やし、デリットを拘束させた。
「貴様らは血祭りにあげたいところだが、生かしておいてやる…。計画のためだからな」
とアルべラム大臣はレアルたちに言うと、レアルはアルべラム大臣に言った。
「それが貴方の本性か…!!」
「さぁ、そろそろ幻に包まれて眠ってもらおう」
とアルべラム大臣は言い、レアルは戦闘態勢になった。