118話 小悪魔vsアルべラム大臣
「あ…アルベラム大臣…‼」
とレアルは言い、三人の小悪魔は戦闘状態になった。
「ワタシのことを知った以上、君たちには眠ってもらおう」
とアルベラム大臣は言い、アルベラム大臣の指輪が黒く光った。
「その指輪は…悪魔武器だな‼」
とデリットは言い、技鏡の能力で悪魔武器をコピーしようとしたが、なぜかコピーできなかった。
「無駄だ」
とアルベラム大臣は言ったとき、アルベラム大臣の指輪から大量の巨大な目玉が飛び出し、大量の巨大な目玉が工場跡地を包み込んだ。
「これは…目玉の壁か…⁉」
とラーシは言うと、アルベラム大臣が説明した。
「この指輪はデリット君が言うとおり、幻眼の指輪という悪魔武器だ…。なぜデリット君がこの悪魔武器をコピーできないのかと言うと、この悪魔武器がコピーをされないように守っているのだよ」
とアルベラム大臣は言うと、ピアスを僕たちに見せた。
「その悪魔武器は…結界の耳飾り…なるほど…使用者の周りに見えない結界を張り、すべての特殊な攻撃を防ぐ…守りに特化した悪魔武器…」
とレアルは言った。アルベラム大臣は小悪魔たちに言った。
「ついでに君たちがこの幻眼の指輪が創り出す結界の中に閉じこまれたときから、もう君たちはワタシが創った幻覚空間の中にいる。つまり…」
と言うとアルベラム大臣の姿は消えてしまった。
「君たちはここで、ワタシの創る幻覚によって苦しむしかないのだ」
というアルベラム大臣の声が工場跡地に響き渡った。
そのころ、自分の部屋に寝っ転がっていた僕はふと異変に気づき、起き上がり窓の外を見た。すると工場跡地を巨大なドーム型の結界が包み込んでいたのを僕は見た。
「なんだあれは⁉まさか…悪魔…」
と僕は言い、家を飛び出し工場跡地に向かって走り出した。
一方、工場跡地では大量の巨大な目玉の下で魔神に選ばれし三悪魔たちがアルベラム大臣を探そうとしていたが、アルべラム大臣が創りだした氷の攻撃によってレアルたちは探そうとしても探せなかった。
「くそぅ!!隠れやがって!!」
とデリットは言ったとき、レアルはデリットとラーシに言った。
「まず幻術を創りだすこの結界をどうにかしないと!!」
「なら、レアル!お前の能力…魔神召喚で結界を砕けないか!?」
とラーシは言うと、レアルは上に向かって口を開けて言った。
「やってみる!!」
とレアルは言うと、レアルの口の中から魔神の上半身が現れた。
「グオオオオオオオオオオオ!!!!!!」
と魔神は雄たけびを上げ、結界に向かって強烈なパンチを放った。
「アレがあの方が求めている力か…」
と姿を消しているアルべラム大臣はつぶやいた。魔神は結界にパンチを放つと、結界はガラスのように砕け散ってしまった。すると、上半身の魔神はレアルの口の中に戻ってしまった。
「よし…いいぞレアル!!」
とデリットは言うと、アルべラム大臣がレアルたちの前に姿を現した。
「ワタシの幻術結界を砕くとは…さすが魔神に選ばれし三悪魔と称えよう…。今度はこの悪魔大臣が直々に君たちの相手をしてあげよう」
とアルべラム大臣は言った。