表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪魔の継承  作者: 夜海 来火
第6章 悪魔王選出試験
120/231

115話 死神の謎

悪魔王選出試験 予選が終わり、翌日。僕は家で寝ていた。

今日は僕が通う嵐流らんりゅう高等学校は開校記念日で休みなのである。僕はベッドの上でずっと考えていた。

もし、悪魔王選出試験で敗者となった悪魔王候補を殺す悪魔界最強の殺し屋…死神デスパーソンとは一体何なのか…?なぜ敗者となった悪魔を殺す必要があるのか…。

僕は一人で悩んでいても仕方ないため、長野県の山の中の寺に行った。


寺に行く方法はいたって簡単だ。黒い箱ブラックボックスを使い、悪魔界に行き、そこでまた黒い箱ブラックボックスを使い長野の寺にある黒い箱ブラックボックスに転送されればいいだけなのだ。僕の家がある東京からそこの寺、長野まで交通費は無料。最高の移動手段だ。


「キルビスさーん?いらっしゃいますかー?」

と僕は寺の庭から寺に向かって言うと、寺の中から人間の姿をしたお坊さんが現れた。このお坊さんこそ黒鳥の師でもある悪魔、キルビスである。黒鳥もキルビスの後ろから現れた。

「隼人!久しぶりッス!!」

と黒鳥は僕に言うと、僕は返事を返した。

「ウッス!」

するとキルビスが僕に言った。

「こんな山奥まで…一体何用じゃ?」

「ちょっと聞きたいことがあって来ました」

「聞きたいことじゃと?いいじゃろう。何でも聞きなさい。さぁ、おあがり」

とキルビスは言い、キルビスと黒鳥は寺の中に入っていた。僕も靴を脱いで寺の中に入って行った。


「で?話とはなんじゃ?」

とキルビスは僕に聞いた。僕は単刀直入に聞いた。

死神デスパーソンって知ってますか…?」

死神デスパーソン?」

と黒鳥は僕に聞き返した。するとキルビスは深刻な表情になり僕に言った。

「あぁ、知っとるよ。悪魔界の殺しのために何者かによって創られた悪魔…それが死神デスパーソンじゃ…」

死神デスパーソンって一体何なんですか…?倒す方法はあるんですか…?」

死神デスパーソンを倒す!?…無理じゃ。あれはもはやデスターヌちゃんでもワシでもルシファーデーモンでも倒せん…悪魔界の最強と謳われた殺し屋じゃ…。じゃが、一人だけ奴らを倒していった者がいたのぅ…」

「一人…?誰ですか…?」

と僕はキルビスに聞いた。

「はるか昔…まだ悪魔界が創られて数年しか経っていないころ…。死神デスパーソンたちは悪魔界のテロリストじゃった…。死神デスパーソンは無差別に悪魔たちを殺していき、そしてさらに人間界にも現れ、人間も殺していった…。そんな死神デスパーソンに唯一、一人の人間が立ち上がったのじゃ…」

「人間が…!?」

「そうじゃ…その者はお前が持っている悪魔の継承インヘリタンスの力を最大限に発揮し、何憶万体の死神デスパーソンを次々と倒していった…」

「何憶万体…!?」

「そして死神デスパーソンにむやみに殺しをさせないため、その者は死神デスパーソンに殺し屋の役職を与えた。後にその者は…‘最強の魔術師,と呼ばれるようになる…」

「‘最強の魔術師,って…一度 俺会ったぞ…」

「なに!?」

とキルビスは言うと、さらに質問した。

「どこで会ったんじゃ!?」

「確か…天魔の門ジ・ゲートと人間界の間の真っ暗な異空間に…何万年前に封印された…って言っていた…」

「封印されたじゃと…?」

「レティアが封印したのでしょうか?」

「いや、レティアは天魔の門ジ・ゲートへしか封印することができない…。ましてやそんな人間界と天魔の門ジ・ゲートの間にある異空間など封印規模がでかすぎる…。つまり最強の魔術師を封印した者はレティア以上の魔力を持っていたとなる…」

「レティア以上の魔力…!?でもレティアって天使と悪魔の創造主でしょ!?それ以上となるとすごいヤバい奴なんじゃ…!?」

と黒鳥は言うと、キルビスは答えた。

「もしかしたら、最強の魔術師を封印した者と…死神デスパーソンを創りだした人物は一致するかもしれん…」


どんどん謎は深くなっていった…



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ