110話 激しさを増す予選…!!
悪魔王選出試験 予選 戦闘残り時間48分。
僕と朱希羅は突如現れた悪魔王候補の三人、ラムクスとフールとネルと戦っていた。僕と朱希羅は同盟を組み、今は一時休戦にしている。向こうも三人で同盟を結んでいると考えた方が自然だろう。僕は朱希羅に聞いた。
「朱希羅、大丈夫か!?」
「こっちは大丈夫だ。しかし、奴らうまく連携攻撃をとってくるぞ!!」
「なら俺に任せろッ!!」
と僕は言い、三人の悪魔たちに手を向けた。
「相手はただの人間だ!!いくぞ!!!」
とラムクスは言うと、フールとラムクスは僕と朱希羅に向かって襲い掛かった。ネルは僕たちに手を向けてエネルギーをチャージしている。
「くらえッ!!!」
と僕は言うと、三人の悪魔を空中に浮かせた。
「なんだ…これは…?」
とフールは言うと、ラムクスは僕の眼を見て言った。
「まさか…その眼は伝説の三大悪魔武器の一つ…悪魔の邪眼…!!!それにその左腕に着いている腕輪も…三大悪魔武器で最も高ランクの武器…悪魔の継承じゃないか…!!それにもう一人のグローブも…悪魔の鉄拳…。貴様ら…一体何者…!?」
僕は三人の悪魔を浮かせながら言った。
「お前の言った通り、ただの人間さ。朱希羅、いけ!」
と僕は言うと、朱希羅は重力によって空中に浮いている三人の悪魔に向かって攻撃を仕掛けた。
「くそぉ!!!!」
とラムクスは言い、三人の悪魔たちは朱希羅に殴られ気を失ってしまった。
「よし、終わったな」
と僕は言うと、悪魔化が解けた。すると朱希羅が僕に言った。
「さぁ、少し人目がない場所で休憩しよう」
「あぁ…残り時間は…」
と僕は言い、スタジアムのスクリーンを見た。スクリーンには残り時間 00:34と表示されていた。
「あと34分か…」
僕は言い、朱希羅と僕は移動し始めた。
「アルべラム大臣、もう敗者は気絶が6名、骨折が7名、その他が4名でています。なお、死亡者は0です」
「うむ、そうだな…気絶した者には道連れのチャンスを与えようじゃないか」
「道連れですか…?」
「もし気絶した者の中で戦闘時間内に再び目覚めた者には戦闘参加を許可しよう。だが、結局は敗者となる。もし道連れにしたい相手がいるなら、惜しまず戦闘をしてほしい。すぐに放送で悪魔王候補たちに伝えてくれ」
「了解しました」
と部下は言うと、アルベラム大臣が言ったとおり、道連れについてを放送した。
戦っている悪魔王候補たちは言った。
「道連れだと⁉」
「くそぅ‼足の骨が…‼」
僕たちはスタジアムの中のベンチで休憩していた。
「戦闘場所がこのスタジアム内の全てでよかったな…。このまま戦闘終了時間が来てくれればいいが…」
と朱希羅はベンチに座りながら言った。
「もう大丈夫だ。戦う準備をするぞ朱希羅」
と僕は言うと、僕と朱希羅はベンチから立ち上がった。
「ほう、人間のお前達もこの悪魔王選出試験に参加しているのか」
と僕たちの背後から声が聞こえた。
「誰だ!?」
と朱希羅は言い、僕たちは後ろを振り向き、戦闘態勢になった。
「だが、俺に出会ったのが運の尽き、お前らはここで敗退だ…」
と言うと、僕たちはその声の正体が誰だかわかってしまった。
「お前は…!!なぜだ…!?」
と僕と朱希羅は驚いていた。
「なぜ…生き返っているんだ…!?ゼルキルム…!!?」
と僕は言った。そう、僕たちの前に現れたのは狩武によって殺されたはずのゼルキルムだった。