109話 予選開戦!
《戦闘開始!》
と放送がスタジアム内に流れ、68人が一斉に動き出した。
「朱希羅!なるべく戦闘は避けて行くぞ!」
と僕は言うと、朱希羅は返事を返した。
「あぁ、この予選で生き残るのは34人…絶対に生き残るぞ!」
と僕たちは言い、スタジアムのフィールドから離れようとしたとき、ある三人の悪魔たちが僕たちを見ていた。
「あんなガキどもが悪魔王候補だと?」
「どうやら、上には上がいることをおしえなければいけませんね」
「よし、行くぞ」
と言い、一人の悪魔が僕たちに襲いかかった。
「隼人危ない!」
と朱希羅は言い、僕はギリギリ悪魔の奇襲を避けた。
「ほう、よく俺の高速ダイブを避けられたな」
と一人の悪魔は言うと、もう二人悪魔が現れた。
「俺の名はラムクス。よろしくな」
と僕に奇襲を仕掛けた体型の良い悪魔が自己紹介した。
「ちぃ…戦うしかないのかよ!」
と僕は言い、悪魔の継承で悪魔化した。すると、ラムクスの背後にいた二人の悪魔がそれぞれ自己紹介した。
「私の名前はネル。以後お見知りおきを」
と細い体型の悪魔が自己紹介した。
「俺の名前…フール…」
と小さな体型の悪魔は自信なさげに自己紹介した。
「な…なんだこいつら…」
と、朱希羅は言い、悪魔の鉄拳を構えた。
「じゃあ、始めるか」
と僕は言い、悪魔三人と僕と朱希羅はお互いに向かって攻撃を仕掛けた。
「いくぜ!」
と僕は言い、ラムクスの攻撃を避けた後、攻撃を仕掛けてきたフールをカウンターで殴り返した。朱希羅はネルの攻撃を防御し、ネルの腕をつかみ投げ飛ばした。
「こりぁ、簡単に予選突破ってわけにはいかなそうだな…」
と朱希羅は言うと、悪魔化した僕はラムクスと殴り合いながら言った。
「口じゃなくて手を動かせ‼」
「はいよッ‼」
と朱希羅は言い、襲いかかってきたネルを殴り返した。
そのころ、アルベラム大臣がいる部屋ではアルベラム大臣が部下の悪魔に言った。
「さて、そろそろ奴らを呼ぶか」
「アルベラム大臣。どなたを呼ぶのですか?」
「死神たちだよ。悪魔界最強の亡霊信者…」
「あの…死神をですか⁉しかし、なぜ⁉」
「ワタシはうっかり、大切なことを…説明しなくてはいけないことを説明できていなくてね。悪魔王候補に敗者にはプレゼントがあると言ったが、悪魔王選出試験には代々行うことがあるのだよ」
「代々…行うことですか?」
アルベラム大臣はニヤリと笑い言った。
「悪魔王選出試験の敗者は、死神に首を預ける。つまり、敗者は死神によって死ぬのだ」