99話 神と魔王の力を持つ者
「この戦いですべてが決まるぞ‼」
と僕は天真に言うと、天真は僕に言った。
「決着をつけよう。狩武を倒すんだ‼」
「あぁ‼」
と僕は言い、戦闘態勢になった。
「ククク…。いいだろう。お前たちが俺の理想の世界の邪魔をするならば、全力で潰してやろう」
と狩武は言うと、狩武の筋肉はゴツくなり、目の瞳が紅くなり、身体中が全体的に黒くなった。翼は天使のような白い翼が生えている。
「気持ち悪ぃ…なんだ…あいつ⁉」
と天真は言い、戦闘態勢になった。
「いくぞ‼」
と僕は言うと、狩武に向かって走り出し、狩武にラッシュした。しかし、狩武は僕の攻撃を受けつつ、何事も無いように攻撃を仕掛けてきた。
「なにッ⁉」
と僕が言ったとき、狩武は強烈な一撃を僕に放った。
「ぐあああー‼」
と僕は言い、崩壊したホテルの方に吹っ飛んだ。
「次は俺だッ‼」
と天真は言い、狩武に攻撃を仕掛けた。しかし、狩武は天真の攻撃を受けつつ、何事も無いように天真に攻撃を放った。
「うわあぁぁ‼」
と天真は言い、停めてあった車の方に吹っ飛ばされてしまった。僕は起き上がり、狩武を見て言った。
「何でだ…⁉攻撃してもビクともしない…‼」
「貴様らがどう足掻こうとしても、この俺の力の前ではお前たちの力など無に等しい」
と狩武は言うと、起き上がった僕に向かって走り出した。僕はすぐさま戦闘態勢になり、狩武をカウンターで迎え撃とうとした。が、狩武は僕のカウンター攻撃を避け、僕の腕を掴み空に投げ飛ばした。
「神の力を知れ‼」
と狩武は言うと、右手を空にかかげた。すると、天空から僕に向かって雷が落ちてきた。
「ハアアアアア‼‼」
と僕は怒鳴り、雷に向かって凄まじい衝撃波を放った。すると、衝撃波と雷はぶつかり合ったとき、そのまま消滅してしまった。
「今だッ‼」
と天真は言い、右手に雷を宿し狩武に電撃を放った。が、狩武はその電撃を左手で弾き飛ばした。
「一人ずつ戦うのは面倒か…ならば…‼」
と狩武は言うと、身体に自らの手をブッ刺した。
「うおおお‼」
と狩武は叫び、身体の上半身と下半身を別々にした。
「じ…自殺か⁉」
と天真は言うと、僕は気づき言った。
「いや、違う!」
すると狩武の上半身からは下半身が、下半身からは上半身が生えてきた。
「「ハァハァ…」」
と二人の狩武は息を切らしていた。
「二人に…なった…。あ…ありえねぇ…」
と天真は言い、足がガクガク震えていた。本来僕は足がガクガク震えるどころか、もしかしたらショック死するところだが、鬼神化してるせいか、精神は悪魔なためあまり動じなかった。
「これで、2対2だな」
と狩武は言い、二人の狩武は僕と天真に向かって歩き出した。