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デビルバスター日記  作者: 黒雨みつき
第6話『ペルソナ・プリンセス』
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プロローグ


 その瞬間、ティースの世界は真っ白になった。


 ――なぜ?


 その状況を理解できぬまま、自問したのは当然の疑問。

 なぜ、こんなことになったのだろうか、と。

 唇を伝わる感触は、柔らかく、暖かく――感じるすべてが初めてのものだった。

 少しずつ。少しずつ。

 彼の頭が認識を始める。

 ――鼻孔を突く心地よい香り。

 ――止まない胸の鼓動。

 自らの唇を塞いでいるもの。


 ……そう。

 まぎれもなく彼――長身で猫背で優柔不断で頼りなく、女性が苦手で、女性アレルギーな、デビルバスター志望の青年――ティーサイト=アマルナは、たったいま、


 『唇を奪われていた』のである。




 なぜ、彼がこんなおもしろい――いや、突拍子もない事態に陥ってしまったのか。

 それを最初からすべて説明するには、とりあえず2週間ほど時間をさかのぼる必要がある――


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