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そんな告白最低だ!  作者: 3206
第一章 もう一度あいつと会うことになるとは
7/38

一人称を変えてみようとするものの……

絢香に散々言われた後学校から家に帰宅した俺、いやいや、あたしだった。好きな歌を聞いて気を紛らわせることにした。

昔絢香に「乙女チックだねー」と言われたこともある。俺とか言ってるくせにラブソングとか、恋愛小説とかが好きなんだ。人間、どこに秘密が隠れてるかわからないものだ。

今読んでいるのは携帯小説と呼ばれているもので、まあ、その辺は説明しなくても問題ない。

今はもう最後のほうを読んでいて、だんだん話が深刻になってきている。

「…………」

私は無言で読み続けていたが、だんだんこの先の出来事がわかってきた。

いま体の弱い少女が入院しているというところだ。多分この後は、この子に思いを寄せている男の子が来て、ずっと一緒にいようという展開になるはずだ。

私の読みは見事に的中して、ハッピーエンドで終わった。

「……最近こういうのが多い気がするな」

病院で永遠の愛を誓うみたいな、病気のベットの上でどうしても動けない、だから一つだけお願いをする。それは……。

「お姉ちゃん? ご飯出来たよー?」

コンコン、とドアをノックする音が聞こえた。俺は「わかった」と返事をしてすぐにドアを開けた。

「また本読んでたの? お姉ちゃんも好きだよね、携帯小説。そんなに恋愛ものがいいなら自分もそういうことやってみればいいじゃん」

何でみんな恋愛をしろとかばっかり言うんだろうか。

さっきの呼び方で分かっているとは思うが、俺の妹だ。

俺とは違って女の子らしいポニーテールの髪型、顔立ちは俺と少し似ているが俺の三倍は女の子らしい。目は俺と同じ黒、髪の毛の色も同じだ。でもやっぱり女の子っぽい。こんなんじゃ男子からの告白が絶えないだろう。

「好きな人もいないのに恋愛はできません」

俺は妹から眼を逸らして階段を下りて行った。

俺の家は二階建て、家族は四人。俺、妹、お母さん、お父さんで暮らしている。

ダイニングに行くと、もうすでに食事が並んでいて、お母さんが席に着いていた。

お父さんは仕事で帰りが遅い。

和桜なお、高校はどう? もう友達はできたの?」

「お母さん、同じ中学から来た友達もいるんだよ」

まあ、俺の周りに人だかりができたけど。

俺は「いただきます」と言って食べ始めた。今日のメニューは麻婆豆腐まーぼーどうふ、ちょっとピリ辛なのが俺の好みだ。

俺はすぐに食べ終わり、風呂を済ませた。

俺はそのあとすぐにベットに入り、寝ることにした。

ちゃんとあたしって言えてたっけな、と思いながら。

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