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そんな告白最低だ!  作者: 3206
プロローグ
3/38

なんでそんなに驚くんだ

翌日俺は私服での登校をしていた。今日は絢香とは一緒ではない。

俺は学生カバンを右手に持ち、肘を曲げて右肩に掛けながら登校している。漫画などで不良がよくやっているあの持ち方だ。

昔絢香に「やめたほうがいいんじゃない?」と言われたが、別にやめる必要はない。自分が不良だと言っているわけではないが。そういえば俺って言うのもやめたほうがいいって言われたことも合ったな。せめて僕にしろとかって。まあそのせいだって事は分かってるんだけどね、あれの理由が。

俺は一年四組、自分のクラスに入った。俺は自分の席に着くと二人の女子生徒が話し掛けてきた。

「あ、あの……隣の席になった青山あおやまです。よろしくお願いします」

「ん? ああ、よろしく」

女子生徒の片方、きっちり髪の毛が整えられている子は青山さんというらしい。私服でもいいというのに制服だ。

「どうも~、あたしは茂上もがみって言います」

ちょっとテンションの高いほうの子は茂上さん。服装はシンプルなシャツ、あまり派手でないズボン。俺と同じような感じだ。

俺も一応自己紹介をしておくことにする。

「俺は白文しらふみ。よろしく」

その二人に釣られて、何人かの女子生徒が俺のところに集まってくる。

俺はため息をついた。また面倒なことになりそうだな、と思いながら。

とりあえず全員に自己紹介を終えると、絢香が呼んできた。

「ナオ~、ちょっと来て~」

「はいはい、分かったよ」

俺は何を言われるのか分かっていたが行くことにした。

俺が絢香のところに行こうとすると一人の女子が俺に聞いてきた。

「ねぇ~、ナオってあだ名か何か? もしかして付き合ってるの?」

俺はその問いに対して平然と真実を告げる。

「付き合ってなんかないって。同じ中学校出身なだけ」

そう言って俺は早歩きで絢香のところに向かった。誰が絢香と付き合ってるだ、そんなめんどくさい関係にはなってない。

俺が絢香のところに行くと、絢香は同情の視線を向けてきた。

「相変わらず大変だよね。美形の王子様は」

「それ今度言ったら蹴るからね」

絢香はこういうところで性格が悪いんだ。まったく。

「もういっそのこと彼女作っちゃえば?」

俺は何度も聞いたその台詞に、何度もいった台詞で返す。

「そんなめんどくさい関係にはなりたくない」

なんで俺なんだよ。かっこいい奴くらいいくらでもいるだろ。なんで必ずそんな風に見られんのかな。

と、そこで俺はチャイムまで一分もないことに気づいた。慌てて席に着くとチャイムが鳴り響いた。先生が入ってくると早速生徒に告げる。

「じゃあ自己紹介をしてもらおうか、出席番号一番から。ちなみに一時限目までの間の休み時間も自己紹介をするからな」

クラス中から「え~」という声があがる。昨日自己紹介は今日がいいって言ったのは君達なのに。それに休み時間って言っても五分しかないし。

ブーイングがおさまると自己紹介が始まった。すぐに俺の番になり俺は立ち上がって自己紹介をした。さっきは苗字しか言ってなかったので、今回はちゃんと言う。

白文和桜しらふみなおです。耀華中学校ようかちゅうがっこうから来ました。和桜なおという字は変わっていて、和むという字に桜と書いて和桜なおと読みます。趣味は景色を見ることです」

俺はそう自己紹介をして最後に誤解を解くために女子生徒に告げる。


「ちなみに俺は、列記としたです」


俺がそう言った瞬間、俺が寒いギャグを言ったかのようにクラスの皆が、しーんとしてしまった。

彼女を作れといわれてめんどくさい関係は嫌だと言ったのは、こういうことだからだ。

レズとかは嫌だからな。

クラスの女子が再起動するまでちょっとした時間を使った。

男子の何人かは「そんなの見れば分かるじゃん」という感じで頷いてくれたが……

クラスの七割以上は俺を男だと思っていたらしい。まあ恋愛とかいう感情はまだ持っていないのでそういう風に間違えられても困らないし、なんとも思わない。

でも普通の女子ならショックを受けるところらしい

みなさんどうですか、予想外だと思います。でもこうなると読むのをやめてしまう人も出てくると思うのですが、ぜひ皆様楽しんでください。

女の子が主人公なのは自分でも何度か悩みました……

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