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そんな告白最低だ!  作者: 3206
第二章 あいつには振り回されてばっかりかもしれない……。
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いろんなことをやりすぎだと思う

「で、なんでゲーセン行くことになったんだ?」

「だってこのまま解散するのはどうかな~、と思ったからだよ~」

カラオケから出た後、なぜかゲーセンに行くことになったのだが、わざわざゲーセンに行かなくてもよかったと思う。だってカラオケの近くにはゲーセンなんてものはないから結構移動しなきゃいけないんだよ。電車で移動して隣の駅まで来たし。

今はまだ五時だからゲーセン入れるけど、そんなにやる時間ないんじゃないのか?

「まぁ、蘭は一回決めたら絶対やるからね。しょうがないでしょ」

そう言ってあたしの横を歩いているのは萱沼だ。なんかあの一件(氷をぶつけた)おかげで少し打ち解けることができたらしい。あのやり取りで打ち解けられるものなのか?

「あたしもそれはよくわかってるんだが、たまには周りの意見も聞いてほしいんだよ」

「分かる気がするけど、蘭はあれで人のこと考えてるんだぞ」

「お前は蘭の兄弟か何かか? それとも恋人か?」

俺がこいつのすべてを理解してるんだ! みたいなやつか? うん、リア充死ね!

「……なんで俺はナオちゃんにそんな殺気を送られなきゃいけないの?」

「心配するな、ちょっとした妬みだ。リア充」

「俺にリア充って言ってるならそれは大きな間違いだとおもうよ」

「そういうやつに限ってほんとはリア充何だろ?」

「ナオちゃん目が怖い! それはあくまでナオちゃんの妄想! 俺はそう言うのじゃないから!」

まぁ、ボケはこれくらいにしておこうかな。

「……ねぇ、ナオちゃん。俺ナオちゃんに嫌われるようなことした?」

「ん? したんじゃない?」

テキトーに相づちを打っておく。

「ごめん、なんか怒ってるよね。ごめん」

「別に謝んなくていいよ、全部ボケだし」

なぜあたしがこんな愉快なことになってしまったかというと、これまた蘭のせいだ。っていうか、あたしの嫌な影響はすべて蘭の影響だと思う。

と、なんか目の前にゲーセンが現れた。結構ボケに集中してたのによく引かれなかったなあたし。

蘭がゲーセンの中にはいて行ったので、あたしたちも続けて入っていく。

「……で、まずはじゃんけんだね」

蘭があたしたちに背を向け歩きながらそういう。

「なんでじゃんけんなんだ?」

と、真っ先に質問するのはあたし。まぁ、お決まりかな。

「今からこれを順番に撮ろうと思って」

と、蘭はある場所の前で立ち止まった。同じような箱のような部屋がいくつか並んでいる。まぁ、これは言うまでもなくプリクラだろう。

「二人ずつやろうよ。じゃんけんで決めてさ。グーかチョキかパーで三つのグループに分かれるのが一番手っ取り早いよね。いいでしょ?」

……蘭の自分勝手な行動は簡単にとめられるものじゃない。あきらめよう。

こういうのはうざいと思う人もいるかもしれないが、慣れると結構なじめるぞ。あたしはまだ反発するけどな、ある程度は。

ここにいるみんなが全員――だるそうに興味を示さない奴を除いて――がそう思っただろう。

「はい、じゃあ。じゃんけん――」


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