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そんな告白最低だ!  作者: 3206
第一章 もう一度あいつと会うことになるとは
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天国?

……喜びが一気に消えた。なんでかというと、あいつが――蘭が理由もなしにあんなことを提案してくる可能性はゼロなのだ。絶対に何か裏がある。

なにが一番可能性として高いか。あいつの中で一番楽しめることだ。つまり……

「優人、お前松川蘭っつー人間に心当たりはあるか?」

例の中庭に行って優人に聞いてみる。

「……松川なら知り合いだけど……それが?」

木の上に座ったまま答える優人。降りて来いよこの野郎、神様気取りかコラ。いっつも人を見降ろしあがって、ちゃんと目合わせろ。

だが今はそれはどうでもいい。蘭と知り合いってことなら聞くことは一つ。

「そいつに召集かけられなかったか?」

「いや」

即答だった。

…………って、え? 何も聞いてない? じゃあなんで蘭はあんなことを……

「悪かったな」

とりあえず用がなくなったのでその場を後にする。

……もしかしてあいつ、ただ俺バトるために連絡してきたのか? だったら面白いぞ。本格的にボロボロにしてやる。えーとそうだな……

と、またしても電話。まったくタイミングのいい奴だ。

「蘭、覚悟しとけよ」

『ん? なにが? ってそうじゃない、絢香もつれてきてね~。てことともう一つ、やっぱり気になって優人君に聞きに行ったでしょ』

本当に監視カメラでもあるんじゃないか? もしくは盗聴器、それか両方とも。

まあ、絢香ならだいじょう……ぶじゃないな。あいつもう部活に入ってるだろ。たぶん無理だ。ということを蘭に伝えるが……

『とりあえず誘っといて。あたしからも言っておくけど』

まあ、断られるってわかってるから問題ないな。絢香はあんまりこういうの好きじゃないし。

『じゃあ土曜日にね~』

「全身きれいに洗っとけよ」

でも血だらけになるんだから意味ないかな? ふふふ、そう簡単にあの時の傷はいえないのだよ。

俺は顔がにやけるのを抑えながら教室に戻って絢香に伝えた。

もちろん断られたが、直後に蘭から電話が来たらしい。顔を真っ赤にして小さな声で「わかった……」と言っていた。そういえば絢香も結構やられてたんだよな。あのドS野郎が。

人が恥ずかしがるのを見て喜ぶなんて鬼畜のやることだぁ!

まあ、あいつは自覚のある鬼畜野郎だけど。何が楽しいんだまったく、なんてこと俺には言えない。俺も一応Sの部類に入るからな。けど周りの奴らからはMだといわれる。どこをどう解釈したら俺がMになるのかわからない。

ともあれ、これでオッケーだ。あいつに言われたことはやったからあいつに命令する内容を決めておかなくては。本当に楽しくなってきた!

精神も肉体も破壊してやろうじゃんか!


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