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そんな告白最低だ!  作者: 3206
第一章 もう一度あいつと会うことになるとは
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すみません。今は文章が変になってます

休日はなんとも退屈な日々だった。やることがなさ過ぎて一日十五時間も睡眠をとってしまった。蘭の電話以外は至って平和だった。それが嵐の前の静けさとかじゃなければいいのだが……。

そんなこんなで今俺がいるのは学校。時はお昼休み。さて、やることがなくて暇だ。

「……ねえナオ、部活どうした? もしかしてまだ入ってなとか……」

「ん? まだ決めてないけど……なんで?」

「……ナオ、そろそろ決めたほうがいいよ、入らないなら入らないで」

なんだ? なんでそんなに思いつめた顔をしているんだ? まだ一週間終わっただけじゃないか。

「まあ、たぶん入らないよ。バイトして金稼ぎたいし」

そうすれば好きな本が好きなだけ買える。

と、いきなり絢香がケータイを取り出して電話をしだした。

「絢香、誰に電話してんだ?」

いやそれ以前に絢香が学校で堂々とケータイを使ったことに驚いた。

「……あっもしもし蘭? ナオがバイトしたいって――」

「やっぱり部活に入りたくなってきたぁ!」

なんてことするんだ! あいつにそんなこと頼んだら絶対に変なバイトになるだろ!

……あれ? 電話だ。

「もしも――」

「バイト先はメイド喫茶?」

「よしわかった。俺は近くのコンビニでバイトする」

そう告げて電話を切る。もう誰だか言わなくてもわかると思う。

「絢香、頼むからそれは冗談じゃないから。俺が死ぬから」

「だって、じれったいんだもん。柴原君とあったのに」

「その情報源はさっきの電話の相手だろうな」

本当に殺してもいいかなあいつ。いい加減いやになってきたんだ。あいつのせいで俺の人生がどこまで……そこまでおおげさじゃないが被害にあってきたのは事実だ。

「ってかあいつと俺はそんなに特別な関係じゃ――」

「蘭によるとあくまで『いまは』だそうだけど」

「未来では俺が犯人で優人が被害者かな」

たぶんあいつのことが嫌いすぎて殺しちまうんだよな。

するとまたケータイが震えだした。

「なんだよ蘭」

「王様ゲーム、今週土曜日、ナオの家」

プツン、ツ―――――、ツ――――――

「…………ナオ、どうして机に『デス(死)』って書いてるの?」

「あははははは、ナンダカタノシクナリソウダネー」

「……ナオ落ち着いて。なんでそんなに絶望に染まった目をしているのか説明して」

絶望だって? 絶望なんかじゃない、希望だよ~。あははは、これで、これでやっと……

あの時の屈辱を晴らすことができる!!

あの時の恨み、二乗して返してやる!!

嵐だ、嵐が来た! 本当に嵐の前の静けさだった!

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