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すみません。今は文章が変になってます
休日はなんとも退屈な日々だった。やることがなさ過ぎて一日十五時間も睡眠をとってしまった。蘭の電話以外は至って平和だった。それが嵐の前の静けさとかじゃなければいいのだが……。
そんなこんなで今俺がいるのは学校。時はお昼休み。さて、やることがなくて暇だ。
「……ねえナオ、部活どうした? もしかしてまだ入ってなとか……」
「ん? まだ決めてないけど……なんで?」
「……ナオ、そろそろ決めたほうがいいよ、入らないなら入らないで」
なんだ? なんでそんなに思いつめた顔をしているんだ? まだ一週間終わっただけじゃないか。
「まあ、たぶん入らないよ。バイトして金稼ぎたいし」
そうすれば好きな本が好きなだけ買える。
と、いきなり絢香がケータイを取り出して電話をしだした。
「絢香、誰に電話してんだ?」
いやそれ以前に絢香が学校で堂々とケータイを使ったことに驚いた。
「……あっもしもし蘭? ナオがバイトしたいって――」
「やっぱり部活に入りたくなってきたぁ!」
なんてことするんだ! あいつにそんなこと頼んだら絶対に変なバイトになるだろ!
……あれ? 電話だ。
「もしも――」
「バイト先はメイド喫茶?」
「よしわかった。俺は近くのコンビニでバイトする」
そう告げて電話を切る。もう誰だか言わなくてもわかると思う。
「絢香、頼むからそれは冗談じゃないから。俺が死ぬから」
「だって、じれったいんだもん。柴原君とあったのに」
「その情報源はさっきの電話の相手だろうな」
本当に殺してもいいかなあいつ。いい加減いやになってきたんだ。あいつのせいで俺の人生がどこまで……そこまでおおげさじゃないが被害にあってきたのは事実だ。
「ってかあいつと俺はそんなに特別な関係じゃ――」
「蘭によるとあくまで『いまは』だそうだけど」
「未来では俺が犯人で優人が被害者かな」
たぶんあいつのことが嫌いすぎて殺しちまうんだよな。
するとまたケータイが震えだした。
「なんだよ蘭」
「王様ゲーム、今週土曜日、ナオの家」
プツン、ツ―――――、ツ――――――
「…………ナオ、どうして机に『デス(死)』って書いてるの?」
「あははははは、ナンダカタノシクナリソウダネー」
「……ナオ落ち着いて。なんでそんなに絶望に染まった目をしているのか説明して」
絶望だって? 絶望なんかじゃない、希望だよ~。あははは、これで、これでやっと……
あの時の屈辱を晴らすことができる!!
あの時の恨み、二乗して返してやる!!
嵐だ、嵐が来た! 本当に嵐の前の静けさだった!