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『ギルド要請は黒電話で』  作者: RIN


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3/3

「黒電話は三回鳴る」

ナレーション

ちゃぶ台の上の黒電話は、今日も仕事熱心だった。


ジリリリリ……


ディコ・ピンゾロ:

「……はい」


ギルド職員:

「緊急です!

街の西で上位モンスターの群れが――!」


ディコ・ピンゾロ:

「……明日やる」


ガチャ。


ナレーション

一回目は、いつも通りだった。


ジリリリリ……


ディコ・ピンゾロ:

「……はい」


ギルド職員:

「追加情報です!

数が想定以上で――!」


ディコ・ピンゾロ:

「明日」


ガチャ。


ナレーション

二回目も、特に問題はなかった。


ジリリリリ……


ディコ・ピンゾロ:

「……はい」


ギルド職員:

「……すみません。

確認なんですが、“明日”とは具体的に――」


ディコ・ピンゾロ:

「……今日は違う」


ガチャ。


ナレーション

三回目で、黒電話は静かになった。


夜。


ナレーション

家の前が、やけに騒がしい。


上位モンスターたちが、

綺麗に三列で並んでいた。


上位モンスター:

「明日まで待てないので来ました」


ディコ・ピンゾロ:

「……聞いてた」


彼はスーツのポケットから、

干し芋を取り出す。


ディコ・ピンゾロ:

「一列ずつ」


ナレーション

指が動いた。


カツン。

カツン。

カツン。


音は三回。


ナレーション

三列分、問題は解決した。


翌朝。


ジリリリリ……


ディコ・ピンゾロ:

「……はい」


ギルド職員:

「街の西、異常なしです……」


ディコ・ピンゾロ:

「そう」


ガチャ。


ナレーション

ディコ・ピンゾロは、干し芋を食べた。


今日も、何もしていない。


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