3.俺の好きなタイプを教えてやろう。
なんか温かいぞ。そうか俺はフィーラの魔法で焼き払われて死んで...ここは天国かな?異世界転移して1週間。美女の魔法で消し飛ばされる人生。まあ、モンスターに食い殺されるよりマシか。来世はいい人生になると良いな・・・
「あのー、天国気分を味わっているところ非常に申し上げにくいのですが、そろそろ帰って来てもらっても良いですか?」
ファ?!そして俺は目が覚めた。
「何だよもう、天国じゃないのかよ。」
目を開け辺りを見渡す。俺はフィーラに膝枕をされていた。なんか良い匂いするし、柔らかいそして温かい。美女の膝枕とは最高だな!異世界に来て良いものもあるもんだ!あと最近忙しすぎて気付かなかったがフィーラの胸、巨乳って程ではないがでかいぞ!。Dいや...Eか!?
「あのー、お楽しみのところ非常に申し上げにくいのですが...実は私、人の心が読めるんですよ...」
人の心が読める?へ?は?
「そう言うことは...そう言うことはッ、先に言うか墓場まで持って行くかのどっちかにしろよぉぉぉぉぉ!!!!」
俺は飛び起き、叫んだ。
「俺の人生終了☆!!!ジ・エンド!!!読者の皆様今までありがとうございましたッ!このお話は今回をもって最終回とさせていただきます!!!。作者の次回作をご期待下さい!」
チーン、ポクポクポク、鈴と木魚の音を流しながら脳内葬式をしていると。
「ごめんって、そもそも風磨を魔法で吹っ飛ばした私が悪いんだから。お詫びにこれ!私の手作りクッキーあげるから、許して、ね?」
うずくまって泣いている俺の体をさすりながらクッキーを一つ差し出してくる。
「本当に悪いと思ってる?。クッキーで慰めようとしてない!?」
俺はフィーラに聞く。
「本当だって。とりあえず食べてみ。」
そう言ってクッキーを口に突っ込んでくる。
「やっぱりクッキーで慰m、フゥンゴ!?!?」
サクサクの食感。口の中に広がるハーモニー。美味しすぎた。そして俺はクッキーに負けた。
「もっとくれるなら、許してあげなくもない。」
そして、フィーナは異空間からクッキーを取り出す。
「たくさんあるので好きなだけ食べて良いですよ〜」
そして、俺はクッキーを平げ、フィーラと仲直りした。
「そういえばあの後どうなったんだ?」
魔法で吹っ飛ばされてから記憶が全くないので聞いてみる。
「えーっとね、まず吹っ飛ばしたアインズだっけ?、あの人と風磨を治療して、目が覚めたアインズと、山賊に近くの騎士団に出頭するよう命令しといた。あとアインズは山賊をやっている理由話してくれなかった。」
騎士団ってなんだ?と聞こうとするが、心を読んだのか、口に出すより先にフィーナが言う。
「ああ、それはね、元の世界の警察みたいなものかな。この世界は統治機構ってものがあって、国際連合の強化版みたいな役割をしているの。統治機構は治安維持もしていて、それに加盟してる国には騎士団省の支部が必ずあるんだよ。ちなみに出頭命令に逆らうと国際指名手配になるから大抵の人は大人しく出頭するかな。それと私は出頭命令権限を持ってる。」
へぇ〜、形は違えど元の世界と似ているものはあるんだな。あと心を読まれながら会話するのなんか不思議だな。ちょっと面白いし、このまま続けてみるか。
「続けるんかい?!」
騎士団ってものは分かったんだが、他に聞きたいことが2つある。一つ目はアインズと話していた魔法師階級についてだ。
「さっき話した通りこの世界には統治機構ってものがあるじゃん。その内の一つに魔法省ってものがあって魔法師階級ってのは魔法省が定める強さみたいなもの。階級は上から順番にアークマギス、ディビニウス、アストラリス、アーカニクス、エリウス、ニュビスだね。」
いや多い多い!まあ色々あるのは分かった。で、フィーラの階級はどれなんだ?
「私?私の階級はアークマギスだよ。」
アークマギスか、えっと上から順番にアークマギス...アークマギス?!?!
「1番上じゃねーか!?」
心の声で会話しようとしていたのに、思わず声が出ちゃったじゃないか!?てか強すぎだろ!?
「まあ、10人しかアークマギスはいないからね。風磨が驚くのも無理ないかぁ」
100人くらいいるのかなと思っていたけど10人か、10人...
「いやいや10人のうちの1人なんですかあなた!?」
とんでもないお方だった。具体的にどれくらいの強さがあればなれるの...?シンプルに気になる。
「そうだなぁ...最低でも国の一つや二つは簡単に潰せるくらいじゃないとダメかなぁ。」
うん、分かった。つまりあなたは核兵器並みの力があると言うことですね。あと、感覚がバグって驚けないです。
「うーん。実際に自分が本気出したことないからわかんない。」
「で、そんなことより聞きたいこと二つ目は何?」
そうだった。すっかり忘れてたじゃないか。あと、そろそろ普通に喋るわ。ツッコミは思わず喋っちゃったけど。
「二つ目の質問は、、、フィーラ、君のバストサイズは"D"なのそれとも"E"なの?」
フィーラは口を開けてポカーンとしている。
「いや普通、もっと気になることないの?私の能力についてとか?」
うん、それも気になるよ。
「けどね...それ以上にバストサイズが気になるんだよぉぉぉぉ!!!このままじゃ夜も眠れないよぉぉぉぉ!!!」
心を読まれるくらいなら先手を打っていまえばいい。そうすれば何も恥ずかしくない!。
「何で...そんなに知りたいの?」
ちょっと恥ずかしそうに頬をピンクに染めたフィーラが聞いてくる。
「俺の好みの女を教えてやろう。金髪で碧眼の美少女で、バストサイズがEの女だ!!」
「もしかしたら君がその条件に当てはまるかもしれない。だから、教えてくれ。君の"バストサイズ"を!」
どう返してくる?素直に教えてくれるのか、それとも教えてくれないのか。そう考えているとフィーラは予想外の行動に出た。
「そんなに知りたいなら自分で確かめたら?」
そう言い、俺の頭に手を回し胸を押し当ててきたではないか。
「ファ!?」
予想外の行動に俺は何をされたのか一瞬わからなかった。だがすぐに確信を得た。
これは"E"だ。
俺の性癖がそう言っている。
「正解。好みのタイプが私ってことはよく分かったけど、具体的すぎない?その...条件が。」
そう聞いてくるフィーラに俺はこう言った。
「なんでそんなに具体的なのか俺にも分からない。だけどそれが好きなんだからしょうがない...」
自分でも分からないものは答えようがない。
「君、変な人だね。」
変な人だよ。自分でも分かってる。
「フィーナの好きなタイプは?」
素直に気になるので聞いてみた。
「私かぁ、うーん、どうだろ...優しい人とか...?」
なんで疑問形なんだよ。
「だって、あんまりそういうの考えた事なかったもん。」
もしかして結構恋愛に疎いのこの子!?
「こんなに可愛いもんだから彼氏の1人や2人ってっきり居たもんだと...」
びっくりなんだが。
「私は、好きな人とは一生添い遂げたいタイプだからなぁ。」
結構重い感じか...愛が。
「私は愛が重いっていうより、別れたくないみたいな?悲しいじゃん別れるのが。」
そりゃまあ、悲しいけど。
「じゃあ今まで誰かを好きになった事は?」
これはないのか?
「前世でならあるけどね。小さい頃に。」
そう言えばフィーラも日本出身だったな。
「俺の初恋も小さい頃だったな。幼馴染だったけど小3くらいの時に転校しちゃって、それっきり会ってない。」
懐かしいなぁ。
「へぇ〜、私も同じだよ。お父さんの転勤の都合で離れ離れになっちゃってね。」
驚いた。似たような人もいるもんだなぁ。
「似たもの同士これからもよろしくな。」
日本出身と言い、初恋の境遇と言い、何かの縁でもあるんじゃないか?
「こちらこそよろしくお願いします。あと、本当に何かの縁でもあるんじゃないかな。」
少し意味深げにフィーラはそう言った。
そろそろ夕暮れ時だな。話しているうちに結構時間が経っていた。
「山脈付近にある村までかなりの距離があるし、今日は野営だね。戦ったせいでお昼食べてないし、早めにご飯にしようよ。」
と言いご飯の用意を始める。俺はクッキーを食べていたからか、昼飯を食べていなくても大丈夫だったが、フィーラは何も食べずに俺の膝枕をして居てくれたのか(そうなったのはフィーラのせいだけど)と、思いつつ異空間から食材やら調理器具を取り出すフィーラを手伝いながら、ずっと気になっていたこと聞く。
「クッキーもその異空間から出てきたけど、それ何?」
ああ、これ?みたいな表情でフィーラは指を指しながら答える。
「これは闇魔法ディメンション。収納ができる4次元ポケットみたいなやつ。」
簡潔な説明ありがとうございます。
「てかさ、フィーラって何個魔法とか能力とか使えるの?」
山賊との戦いで使った防御魔法といい、10m以内無敵?みたいなやつといい、能力何個持ってるんだよ。
「私が持ってるのは、魔眼と全属性の魔法だけだよ?あと剣術くらい?」
え?
「10m無敵ってのはなんなの?」
あれは間違いなくチートだった。
「あー、あれかぁ。実は嘘なんだ。」
へ?いやいや、魔法打ち消してたじゃないですか?
「あれは、結界魔法の上に水魔法を組み合わせたやつ。同じ魔素量の水で炎魔法を打ち消した感じかな。あと10m以内に入ってきた敵を迎撃するってのは全くの嘘です。」
なんで嘘なんかを吐いたんだ?
「フィーラの実力なら余裕で倒せるじゃん。」
全く理由がわからない。
「風磨、何も分かってないね。戦いってのはね、なるべく手の内を誤魔化すんだよ。そうすることで相手に誤った認識を与えて混乱させる事ができる。」
ほう、つまり戦いは騙し合いと言っても過言ではないと。
「じゃあ、俺を守った時に使った防御魔法も騙すために中級にしたと。」
中級魔法は実力がわからない相手には使わないってアインズが言ってたし。
「うーん、それもあるけど、なるべく魔力消費を抑えるためかな。私は相手の強さや魔力量、健康状態から相手が思っている事まで見たらなんでも正確にわかる魔眼"メアルス"を持ってるからね。」
これこれ、とフィーラは自分の目を指さしながら言う。
「その目は本物なんだろな?」
山賊の時に使ったチートが、偽物だからちょっと疑っている。
「嘘じゃないよ!?本物だよ。」
本当に?
「風磨に嘘はつかないよ。神に誓って。」
そこまで言うなら信じるか...
「話をしているうちにシチューができたよ。」
そんなに喋ってたか。あと相変わらずフィーラの作ったご飯は美味しそうだな。
「「いただきます。」」
フィーラが作ったカレーもクッキーも美味かったし、どうせ美味しいんだろう、と思いつつ食べてみる。
「美味いだろうとは思っていた。思っていたが...いくらなんでも美味すぎるだろこれ!!」
流石にチートだろこの美味さは。
「そんなに気に入ってくれるなんて、私嬉しいな♪」
フィーラは上機嫌だ。
「フィーラ...いやフィーラ師匠!!!俺...いや私はあなたの作る料理に感銘を受けました。弟子にしてください!!!」
俺はそれくらい感銘を受けた。
「うーん、風磨が作る料理もなかなか美味しいけどね...いいでしょう!私の一番弟子になりなさい。そして共にレストランを開業し世界に名だたるチェーン店を展開するのだ!!」
それもなかなか悪くない。
「ってフィーラ師匠、その前にドラゴン倒すのでは?」
「あっ、言われてみれば。」
危ない危ない、2人まとめて旅の目的を忘れるところだった。
「けど、旅が終わったら...レストランを開業するのも悪くないかもね。その時は風磨も一緒にやる?」
「もちろんさ、フィーラ師匠。」
そう2人の夢を語り合いながら、美味しい夜ご飯を堪能するのだった。
ここまで読んでくれてありがとうございます。そして後書きまで見てくれるあなたに祝福あれ!
3話目です。果たしてレストランを開業する日は来るのか?開業するなら作者も行ってみたいです。
毎日投稿を目指していますが、学生なので不定期になりがちです。
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