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詩集

恋に堕ちて

作者: 楓 海

 読んで戴けましたら、嬉しいです。

 青年に出逢った

 恋に落ちた

 そして私たちは倖福に暮らした


 年老いて行くあなた

 18のままの私

 あなたは無言で旅立ってしまった


 私は狂ったように探した

 足が血塗れになるまで


 魔女は歳を老らない

 私を辛そうに見詰めたあなた


 無情な時よ、あなたは彼に何を告げたの


 私は解っている

 あの人はいつか生まれ変わって逢うことができる

 あの人を探そう


 狼になり大地を駆けた

 鴉になり街を巡った


 無情な時よ、あの人に逢わせて


 黒い月よ、夜は何万回明けたのだろう

 淋しくて、哀しくて

 私は鴉になり月を目指した

 疲れ果て、羽根がもげそうになり

 重力は私を引き戻す


 暗い暗い闇の中を手探りして

 それでも私はあの人を求めて止まない

 目を覚ますと青年が覗き込む


 彼は微笑んだ

 私は涙を流し、微笑み返す


 青年に出逢った

 そして

 

 恋に落ちた········



 読んで戴き有り難うございます。


 寒くなると調子崩しやすくなります。

 今日は外は雪化粧してました。

 冬、調子さえ崩さなきゃ好きでも嫌いでもないです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 不老不死の人間にとって、おそらく一番辛いのが大切な人の死でしょうね…。何度も繰り返しているうちに何も感じなくなれればいいのでしょうが、そんな単純なものではないでしょうし。しかも輪廻があったと…
2023/11/10 00:44 退会済み
管理
[良い点] お話のプロローグとエピローグが繋がっている様に見せる事で、読者自身が作品に自分なりの世界に思いを馳せられるようにしてあるところが粋な計らいで素晴らしいと感じました。 [気になる点] スッキ…
[良い点] 素敵! 魔女が恋に落ちた青年 片方が歳をとらない、愛すればこそ辛い事ありそうですね、 一緒に歳をとっていきたい、 それともふたり永遠に歳をとらなくて生きていく どちらが幸せかなぁ? ラス…
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