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「この俺を追放だとおおおおおおおお!? 舐めてんのかてめえはあああああああああ! 絶対許さねええええええ! 今更命乞いしてももう遅いんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

作者: 相浦アキラ

「よっしゃああああああああああああああああああ! ざまあみろクソ野郎がああああああああああああああああ!」


 粉々になった肉塊! その傍で雄叫びを上げる男!

 何が起こっているか分からない読者諸兄は、タイトルの字数制限100文字を余すことなく活用したこの作品のタイトルを今一度読み直して頂きたい!

 要するに! この物語の主人公たるドドガームを、私利私欲のために理不尽に王宮から追放した無能大臣!

 奴が肉塊となって主人公ドドガーム宅の門前でベチャついている! そういう事である!

 ご理解いただけただろうか!?


「ぶっ殺してやるうううううううううううう! 俺を舐めやがったこの国そのものもなあああああああああああああああ! 有罪だあああああああああああ! お前ら全員だあああああああああああああ!!」


 ドドガームが拳を突き出す衝撃で家々が! 王宮が! 民衆が! 崩れ落ちて行く!

 血、臓物、土埃等々を撒き散らしながら!

 逃げ惑う民衆! 民衆! 民衆! だが……


「もう遅いんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」


 もう遅かった! 容赦なくドドガームが高速回転しながら全方位に拳を振るう!

 大波のように流れ出る衝撃波! 肉塊と瓦礫が粉々になって混ざり合って行く!


「ざまあみろおおおおおおおおおおおおお! 俺を舐めやがった罰だああああああああああああああ!」


 ここゲラルド王国は王政であり民主主義ではない! ならば民に罪は無いか!?

 否! 王政を受け入れ反乱を起こしていない時点で消極的に王政を支持していると言っても過言ではない!

 ならば自分を追放した王国同様、民にも値万死の罪がある! それがドドガームの処刑理念であった!


 無論、彼も鬼ではない! 比較的罪が軽い民は一瞬で絶命させてやっている!

 もとよりドドガームの追放に関わった、地球10億個分より罪の重い王宮関係者共は地獄の苦しみをたっぷり味合わせてから、じわじわと死へと至らしめたのだが!


 さて、そんな感じで完全なる廃墟と化した王都!

 そんな中で奇跡的に生き残った人々がいた!

 彼女たちは、10台半ばの美少女であった!

 中にはポツポツと10歳くらいの少女や30代の女性もいるが、とにかく全員美しい女だった!

 細かいことは気にしてはいけない! ドドガームの力は最強なのでどんなご都合展開でも可能にしてしまうのだ!


「よっしゃああああああああああああああ! ハーレムだああああああああああああああああ!」


 ドドガームの雄姿に一瞬で惚れる女達! ドドガームは女達を連れて辺境へと向かった!


「よっしゃああああああああああああああああ! スローライフだああああああああああああああ!」


 村を作り発展させていくドドガーム!

 森のエルフと戦争になったが、男だけ全員殺害してハーレム侵略を完遂!

 そのままの勢いで世界も征服していくドドガーム! ドドガーム帝国の法律は単純明快だ!

 ドドガーム以外の男は全員死刑! 40歳以上の女、もしくはブス女は死刑!


 人々はドドガームを称えた! 終わり!


「何かまだ一人……殺してねえ奴がいる気がするんだよなあああああああああああ……」


 ドドガームが妙な事を呟いている。一体どういう事なのだろうか?


「お前だろお前! お前が俺を追放したんだろおおおおおおおおおおおお?」


 正面を見据え、指を突き付けるドドガーム。彼は一体何をしているのだろう?

 それは私にも分からない。


「お前だっつってんだよおおおおおおおおおおおおおおおおお!」


 え!? もしかして私!?


「お前がいなければ俺は追放されなかったんだよおおおおおおおおおおおおおおおお!」


 やめろ! やめてくれえええええええええええええええええええ!


「もう遅い! 死ねえええええええええええええええええええええええええええええええええ!」


 ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

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― 新着の感想 ―
[良い点]  第四の壁を超えて作者ダイレクトアタック! [気になる点]  どこのチンギスハーン?! 色々アレでぶっちぎってました。
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