00 1人の終わり
文化の日ですね
初めての投稿です!
宜しければ最期まで‼︎
「ふう〜、これでこのアニメも終わりかぁ。」
深夜0:45…
「しかしまぁ、好きだったアニメが終わるのは、いつでも感慨深いというかなんというか。やっぱり、辛い学校とかが終わったあとのこれは至福だったなぁ。」
うん。実に現実逃避として最適だった!
深夜0:50…
「う〜ん、なんか中途半端な時間だな。俺の完璧な予定によれば、これが丁度1時くらいになるはずなんだけどなぁ。」
することもないし、水でも飲んだら今日は寝てしまおうか?
深夜0:55…
小腹が空いてきてしまった。どうしよう、今食べたら体に悪いけどこれじゃ寝るに寝れないな。
確か、カップ麺が残っていたはずだが。
「…まぁ、仕方ないか。」
背に腹はかえられない。ということだ、多少食べたところでいきなりどうということでもないしな。
深夜0:59…
あと1分か… カップ麺を待つのってなかなか長いよな。…そういえば、明日早いんだっけか。
「まずったかな」
早く寝るべきだっただろうか?
深夜0:59…
「……,…,zzz…」
深夜$:%%…
「うん?、…あっ!」
どうやらうたた寝してしまったみたいだ。明日のこと考えてたからかな?ッて、それよりもカップ麺が!
「…あれ、全然のびてない? ていうか、今何時だ?」
深夜$:%%…
ん? なんだ…あの記号? とても時計に刻まれるべき文字には見えないが……あれか、夜遅くまで起きてるから目がバグったか?
まぁ、なんかの間違いだろ。
深夜$:%%…
…ともかく、もう一回、落ち着いて…
深夜$:%%…
アレ、これ、マジすか?もしかして幻覚… イヤイヤ、幾ら何でもそりゃないでしょ。イヤまさかな。
「…ッ!」
と、時計が、歪んでる?さっきの変な記号もなくなってる。代わりにどんどん歪みがひどくなってる。それに…
「頭が、痛い。」
まるで、頭の中が軋んでいるような、それでいて、ナニカに蝕まれ、吸われ、そう、まるで、
「何もかもが、 ッ、…歪んで、るような」
次の瞬間、身体の何もかもが終焉を迎えるような激痛に貫かれた。
「………………………………………………」
こうして、俺はなんとも呆気なく意識を手放した。
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長い間、眠っていた気がする。何故だろう。起きるのがとても久しぶりな気がする。
…あぁ、そうか、確か突然酷い痛みに襲われて、それで……
「此処は何処だ?」
瞬間、網膜が鋭いヒカリを感知する。数秒してから俺は目を開けた。
「白い、ドーム?」
そこには、今まで一度も見たことのない壁があった。かなりの光量の光を放っているそれは、受ける印象とは反対に直視しても目が眩まない。そして、全く眩しくないにもかかわらず、この部屋?というか空間を隅々まで照らし出している、全く以って意味の分からない代物だった。
でも、それよりも訳の分からない物が、そこにあった。いや、いたと言った方が適切か。
「ようこそ、我が転界へ。」
そう、そこにいたのは…
「…よ、」
「よ?」
「幼女!」
「……」
「……」
それは、突然だった。背筋にゾクリと、冷たい感覚がした。そして俺は、つい先程全身を襲ったあの痛みを思い出させられ…
「うグッ!」
腹に強い衝撃が走った。立て続けに、自分の平衡感覚だとかが失われていく。なんとなく、自分が浮遊しているように感じられる。
数秒はたっただろうか、全身が何かに激突してからようやく俺は立ち上がるのだった。