表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
90/142

お呼び出し

洞窟に、ちょっと、手心を加えて叱られたソフィアナは、1週間の部屋での謹慎と、魔力を使わない約束をさせられた。


ま。律儀に守るソフィアナかどうかは、さて置き、謹慎中に、王妃様から内密に、お呼び出しが、なされた。


「アマ二…、王妃様の用事って何だと思う?

前のお茶会では、あんな優しそうな顔と、雰囲気だったけど、実は、誰もいない所で、婚約者イビリとかかな?

ねー、どう思う!?」


「その様な事をされる方だとは、思いませんが、何か思うところは、あるのかも知れませんね…。“ソフィアナ様だけで、内密に来るように…”とは…。」


「私、謹慎中なのに、見つかったら、また、怒られちゃうやつよね?これ…」


「とりあえず、王妃様に、ベルンゲラ様には、王妃様の元に来た事をお伝えする、お許しを頂いた方がよろしいでしょうね…。あの、お怒りの後ですし…。」


2人は、揃って遠い目をする…。

あの洞窟の後のお説教を思い出しているのだろう…。


ソフィアナは、青い顔で、呟く…。

「そっ…そうよね…」



アマニと、2人で、コソコソ話しながら、着いたのは、王妃様の部屋の前だ。


アマニが、ノックして、中の侍女とやり取りしたあと、ソフィアナだけが、部屋の中へ通された…。


通された部屋には、また王妃様は居なかった。


不安に、扉が締るまで、アマニを振り返る…。


アマニと、ソフィアナを隔てる扉が締まれば、奥の扉が開き、部屋の主である、王妃様が、現れた。


気がついた、ソフィアナは、向き直ると、急いで淑女の礼をとる。


「ソフィアナさん、楽になさって…。まずは、そちらに…」


そういいながら、王妃は、ソフィアナをソファーへと促した。

紅茶を準備させた後、侍女に手で合図し、人払いをする。


しばらく、お互いに、紅茶を飲み、なんとも静かな時間が過ぎて、ソフィアナは、居心地が悪くなる。


どうしたものかと、考え出したと同じころ、王妃様は、紅茶を静かにテーブルに置いた。


「ねえ、ソフィアナさん。あなた、光り属性ではなくて⁈」


「え⁈…」


「前のお茶会でも、あなたは、隠しているようだったから、あえて言わなかったのだけど…。ベルンは知っているのかしら⁈」


「え…あの…」

『王妃様、疑問形じゃなく、確信がある様に話してる…なんで…⁈』


「ふふふ、そんなに怯えないで。私は、あなたの味方よ。

人ばらいしたのも、この場にベルンを呼ばなかったのも、ベルンにあなたが隠していたら、話せないからよ。あとは…、何かしら…。

ああ。“なぜ魔力がわかったか⁈”かしら⁈」


王妃様は、愛らしい顔を傾げ綻ばせて、クスクスと笑う。


その様子に、ソフィアナは、どう反応していいか悩む…。


「私の、光魔力は弱すぎて、使えないの…は、知っているわよね⁈

でもね…。

透かすように、光に関することなら、人の心を覗く事が、ちょっとできたゃうの。これは、私と、陛下しか知らない事よ。子供達も知らないの…。ふふふふ。」


「な…!!!!!」

ソフィアナは、王妃の言葉に、息をのみ、驚きに目を見開いた。


「なぜ私が、あなたを呼んだかわからないって顔にかいてあるわ…。ふふふふふ…。

ソフィアナさん、あなたに、お願いがあるの。」


王妃様は、ニコニコしていた顔を真剣なものに変える。

「私は、毎年、ある場所に行くの。

そこには、この国の基盤を守る国宝の魔導具があるわ。その国宝には、どの魔力でもいいから、魔力を溜めなければいけないのだけれど…、

1番相性がいいのが、光なの。

だから、私が毎年、行くのよ…でもね…。

相性がよくても、魔力を溜めれるだけの魔力が、私には無くて、いつも、数ヶ月かかるわ。

しかも毎回寝込むの…。

どの魔力でもいいけれど、混ぜるわけにはいかなくて…、他の人に頼むのなら、一度魔導具の魔力を空にしなこればならないの。

でも、空にしてしまえば、季節が狂い、天変地異の災害が起こるの。

50年前に、受け継ぎの為、当時の魔導師長が、一度魔力を貯める為に空にしたの。

その時の災害は、今も語り継がれる、

ロゼスチャーの大災害よ。植物は枯れ、嵐が起こり、病気が蔓延し、地震が一週間続いたわ…。

魔導具に、魔力が溜まり切るまでの間それは続いた…。

だから、空にできないのよ…。

その当時の魔導師長の魔力属性は、光…。

どうしても、光属性の私がやるしかないの…。魔力がほとんど無いのに…。


そこで…。今年は、あなたを連れて行き、私を助けて頂きたいのよ…!2人なら、いつもより、早く終わるし、私も、倒れないかもしれないの。頼れるのは、あなたしか居なくて…。どうかしら⁈」


『確かに、王妃様が、身体が弱く、よく数ヶ月間、寝込む事は、引きこもりな、私でも知る所だ…。

それが、国を守るため、国宝の魔導具に力を分けていたからだということだ…。光属性は、稀だ。今、2人いるのが、奇跡に近い確率なのだ…』

「お話は、わかりました。

まず、はじめの質問から…。ベルンゲラ殿下は、私の力を(全属性だと)知っています。

私を守る為、力については、秘密にしていて下さっているみたいです。判断は、全て殿下なので、私は、従っているだけです。

次に、協力の件ですが、私でよければ…、

喜んでお供します。ただ、せっかく殿下が、皆様に黙っていて下さるので、“ソフィアナ”は、面会謝絶の病気とし、侍女として、内密にお連れ下さい。」


「わかったわ…。ベルンには、私の力についても、秘密だから、あなたが病気で、私の侍女としてきてくれるのは、助かるわ。ありがとう。

では、次のお茶会で、私の部屋に来た時に倒れた事にして、私の管理する部屋で、面会謝絶として、そのまま出かける事にしましょう。予定の日は、一週間後よ。予定は、いつも数ヶ月だから、数ヶ月で…。

ただし、早く終われば、早く帰ってくるわ。」


「賜りした。」


ソフィアナは、王妃の言葉に、淑女の礼で返した。





王妃様の部屋を出れば、アマニが心配そうに部屋の前で、待っていた。







今回の呼び出しに付いては、ベルンゲラへ報告し、今後の為にもと、説得して、呼び出された時のみ、王妃様に、会いに行く許可は得た。


公爵家のみんなには、イアリングで、連絡し、しばらくの間、連絡は取れるが、会いには行けない事を話しておいた。


マリー様には、ベルンゲラ様からの監禁で、しばらく会えなくなると説明し、趣味の本に、一回しかない使えないが、身代わりの魔法陣を見つけたと、魔法陣の下絵を渡した。


魔石の糸を多目に作り、魔法陣わ身代わりにしたい人が、自ら作らないといけない魔法陣だが、身代わりの魔法陣を下着かハンカチに、不思議な糸で刺繍して、肌に触れさせていれば、軽い発作では、倒れないだろうと説明した。

ただし、身代われるのは、軽い発作で、命に関わる発作は、塞ぎきれない…ため、即死は、免れても、寝込む可能性はあると説明することもわすれない。だから、無理はしないように…と…。

ソフィアナは、謹慎中にこっそり会いに行ったので、マリーは、小声でクスクス笑いながら、大切に下絵と刺繍糸を受け取った。




そして、ソフィアナは、王妃様に呼び出されてから、一週間後、王妃様の部屋に行き、王妃様と旅にでた。



ソフィアナが、王妃様の部屋で倒れ、原因不明の病であり為、面会謝絶と報告を受けた、ベルンゲラが、王妃様の部屋の前で、

「ソフィアナに会わせろ」

と、暴れたが、さすが母親と言うべきか…

王妃様は、それをみこして、自分達が出かけた後を旦那様にお願いしておいた。

頼まれている王妃様の旦那様。

つまり、陛下が、ベルンゲラの後宮出入りを禁止した為、ベルンゲラには、なす術がなくなった…。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ