お兄様の訪問
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白を中心とし、襟足や、裾、袖に、金の糸で、繊細な刺繍のある、騎士の制服をビシッと着こなした、お兄様。
『はぁ』と、ため息が出るほど、決まっててかっこいい。
仕事使用な、髪型は、オールバックに撫でつけていて、綺麗な顔立ちが、よりクッキリ見える。
少し吊り上がるめは、キリリとして、私を睨んでる…。
眉間に2本シワがより…。
素敵なお顔が、台無しですわよ…。
「私の可愛いソフィ、話しを聞いている⁈」
「…はい。お兄様。」
今現在。お兄様は、私が、出来心で、付与たちょっとした機能を怒ってる。
「でも、剣への色んな機能を望んだのは、お兄様なのに…。ちょっとおまけしただけなのに…」
小さな声で愚痴がでた…。
「違う‼︎付けたなら、教えておかないか!急に、魔法が飛んだらビックリするし、味方に当たる所だったんだ!危ないだろう!?」
『確かに…味方に当たったら、危ないけど…複数で連結して戦ってる想定無かったんだもん。知らないもん。戦い方なんて…』
「ごめんなさい…」
「あと、なんだ!あの獅子!?」
「え?出たんですか⁈アレが出たという事は、お兄様ピンチだったんですか⁈大丈夫だったんですか⁈」
「え⁈、あ、いや、たいしたピンチではなかったが…。大丈夫だ。一撃足らず、鞘で攻撃を受けたら、出てきた。」
『そうだったんですね…。ピンチの度合いが、私基準だからか…』
「お兄様、もしかしたら、その獅子。強く、鞘を叩いたら出てくるかも知れません。バレてしまいましたし、今後も上手くお使い下さい。死なない、傷つかない。強い。鞘飾りが壊れない限り、大丈夫なので、お兄様を守ってくれると思います。鞘飾りも、直せば復活します。」
「な!?鞘を叩くと出るだと⁈」
「私が、危機だと感じる度合いと、お兄様が感じる度合いが違う事に思い至らず…。お兄様には、そんなに危機的状況じゃなくても、出てくるという事です。ですから、はじめから出して、お兄様が危機的状態には、ならないで、いただいた方が、私は、安心なわけで…。」
「私は、そんなに、弱くないぞ…」
「すみません。家族なので…大好きなお兄様が心配だったんです。」
私は、素直にあやまた。
「今日は、やけに素直だな⁈なんだか怒る気が、失せてしまう…」
「だって、せっかくお兄様と、久しぶりにお会いできたんですもの、お叱り以外にも、お話したいですし、お家の様子を教えて頂きたいし…。寂しかったんです。」
「なっ……。さみし……。帰ろう!ソフィ!」
お兄様は、急に立ち上がると手を掴み引っ張った。
「お兄様。ダメですよ。私逃げない約束をしましたし、お妃教育もまた始まりますし…。逃げたらお家に罰が下りますし…。だから、また、会いに来て下さい。お兄様。」
お兄様は、振り返り、さっきとは全然違う、情けないような、困ったような顔をした。
何かとの葛藤があったのか、しばらくの沈黙のあと…
「………。そうか…。わかった。グロスターや、家の者も連れて、頻回に会いに来よう。」
そう言ってくれた。
「はい。それ、すごく嬉しいです。」
私は、力いっぱい微笑んだ。
お説教の時間は、長く感じるのに、お兄様との楽しいおしゃべりの時間は、あっという間に終わってしまった。
お兄様は、必ず直ぐに会いにくると、部屋を後にした。
「さて、しばらくは部屋でおとなしくか…。でも、マリー様だけは心配なのよね…。アマニ、マリー様とのお茶会の許可をゲラ様にとって、許可が出た日から近い日のマリー様の都合のよい日に、マリー様とお茶会をセッティングして。」
「賜りました。」
そばにいた、アマニは、すっと部屋を出て行った。
しばらく部屋で、本を読み、暇つぶしをしていれば、アマニが帰って来た。
「ソフィアナ様のお部屋でなら、マリー様と侍女1人限定で、いつでも、お茶会をしていいそうです。」
「まあ!?ゲラ様が⁈すんなり⁈」
「はい。マリー様も、ソフィアナ様をとても、心配されていた為、ベルンゲラ様へ、面会の申し込みを何度もされている様です。先程マリー様へも、その旨お伝えし、ご都合の良い日をお知らせ下さるように、連絡させて頂いています。直ぐに返信が来るでしょう…」
アマニが言った通り、マリー様から、連絡は直ぐにきて、直ぐに会うことができた。
「ソフィアナ様‼︎」
「マリー様」
「「ご無事でなによりです。」」
2人で抱き合い、無事を喜び合ったあと、ソファーに座り、お茶会をはじめた。
「あの、ソフィアナ様、私あの時、立っているのがやっとだった事以外、ほとんど記憶がございませんの…!申し訳ありません。
体調を悪くした私の事。庇って捕まってしまったと伺っています。なんとお詫びとお礼を申し上げたらいいか…。」
「え!?そんなたいそなことしてないよ!?
私のお兄様が、助けに来てくれたのであって、私じゃないし。お兄様本当に強いから、マリー様をお兄様ならすぐに助けれる、って思って、先に助けてもらっただけだし。体調が悪い人が先に助け出されるのは当たり前よ。だから気にしないでね。こうして、後で、ちゃんとお兄様達、騎士様が助けに来てくれたわけだし。私は、マリー様が無事で、すごく嬉しい。」
「ソフィアナ様あなたは…。
ありがとうございます。私も、ソフィアナ様とまたこうしてお茶できて、すごく嬉しいです。」
なんでかな⁈女の子同士のお喋りは、めちゃくちゃ時間が過ぎるのがはやい。
何を喋ってたなんて、1つ2つの話題から色んな話題に飛び火しては、どんどん広がり知らないうちに、また元の会話に戻る。
前世、仕事ばかりのコミュ症だった、私は、このキャピキャピ会話が、わからなかった。展開が早過ぎて付いていけない。ファションや、ブランド、アイドルなどわからない会話が、多かった。
だが、おっとりで、お菓子やドレスの話もするが、この趣味が少ない世界。趣味が刺繍なマリー様は、なんと、魔法陣を柄として見ていて、とても詳しく、趣味錬金と言っていい、私には、楽しい話ができたのだ。
「マリーさま。もし、私が、描いた魔法陣を刺繍して下さいとお願いしましたら、して頂けますか⁈」
『すごくいい事思い付いた!!』
「ええ、私でよろしければ、いつでも。」
マリー様は、変わらない天使の微笑みで、了承してくれた。
『ふふふふ。やる事できた。………………。
あ!ゲラ様に、許可とらなきゃ…いけないのか…?』
なんだかんだ、マリー様と楽しく過ごした後、
私は、アマニに、ゲラ様に話がある事を伝えてもらう。
これで、時間がある時に来てくれるはずだ。




