帰っても囚われてます?
いつも、読んでくださり、ありがとうございます。時間があいて、すみません。
マハルニア国から帰った、ソフィアナだが、公爵家には、帰れず、王宮のいつもの部屋に、閉じ込められていた。
「ねー。ゲラ様⁈ここから出して下さいません⁈」
「君は、誘拐されて、疲れているだろう⁈
まずは、ゆっくり休んだらどうだ⁈」
ベルンゲラは、優雅に腰掛けながら、優しく微笑み、なぜか、キラキラオーラを醸し出している。
『そんな、キラキラした、ゲラ様が、いたら…ゆっくりできないし…。囚われてるって意味では、あんまりマハル二国と変わらなくない⁈』
「ゆっくりと、いうなら、公爵家に帰して下さらない⁈その方が、ゆっくりできますわ。」
「何が足らない⁈くつろぐのに、何が必要だ⁈
極上のクッションか⁈枕か⁈いや、極上のベッドか⁈
プロフェッショナルのマッサージか?あとは…あとは…」
「そういった物は、いりません。今ある物も充分に上質です。頂けるなら、私、個人のプライベートな空間、あるいは、時間、自由がいいですわ。」
ソフィアナは、物で解決しようとする、ベルンゲラをジト目で見ながら、欲しい物は、物では無く、自由や、時間や、自分の空間だと、主張した。
「いやはや…。今は、私と、2人っきりだ。充分に、プライベートと言えよう⁈」
「………。気を許していない人が、側に居て、プライベートとは…。」
ソフィアナは、呆れたように、目をつむり、頭を軽くふる。
『ああ…この人…王子様だった…。元々プライベートもへったくれも無い人だった…』
「では、どうしたら、気を許してくれる?」
少し情けなく、ベルンゲラの整った眉が下がった。
普段、王子として、ドミニクの言葉を借りるなら、完璧主義で、一切隙を見せないベルンゲラが、犬が、叱られた様なそんな落ち込みを露にされては、
胸が、チクッとする。ソフィアナ。
『彼なりの譲歩なのだろうが…。なんか感覚が違う。わからせる、努力は必要⁈』
「まずは、私を自由にして下さい。逃げませんから。私の意思や、判断をまるっと無視されては、気を許す所ではありません。これでは、気に入った鳥を籠に入れて、嫌がる事をして、懐かないと、駄々を捏ねているだけと、同じですよ。
逃げないと、約束したら、これ、外して下さると、言いましたよね⁈逃げないと、約束しますから、
だから、コレも、外してください。」
ソフィアナは、ブレスレットを指差した。
ベルンゲラは、ブレスレットと、ソフィアナを見比べて、ため息をつく。
そっと、両手で、ソフィアナの腕をブレスレットの上から握りしめた。
「うん…。でも、君が無茶しそうで、心配なんだ。君の力は、無敵過ぎて、いらない敵を作る。知らせずに、すむなら、誰にも知られない方がいい。
君は、僕が守るから…」
『守るとか…よくゆー。アマニア国に、助けにも来なかったくせに…。お兄様や、アレクに言われるなら、説得力もあるけど…。』
そう考えてながら、じと目で、ベルンゲラを見た時、はたと、自分とベルンゲラの距離の近さに、気がついた。
ソフィアナは、顔に一気に血が昇る。
男らしい中にも中性的で、綺麗なベルンゲラの顔は、ソフィアナの好みなのだ。
「ななななな…なにを…!力は、秘密には、しますから…。外して下さい。」
「迂闊な君が?秘密にできる⁈
あっという間にバレる未来しか見えないが…?」
「私だっ…私だって、やればできる子です。」
「う〜ん。君にはできるだけ優しく、甘やかしてあげたいんだがなぁ…。
わかった。では、君の意思で、ブレスレッドを着脱できるならどうだい⁈」
「え⁈それでかまいません。うっかりで、使うのは、防げそうです。」
「逃げない約束だよ。わかってる⁈」
「わかっます。逃ません。」
『嫌われる努力にかえます。』
「じゃぁ、あとは、他国の植物を他国の者より、調理できるのはなぜかな⁈」
「え⁈それは…。」
ふと、気を抜いた瞬間に、全然違う質問をいきなりされ、タジタジになる。
「“おにぎり“とか言うものを少し食べた。あれは美味かった。騎士に話を聞けば君が、作ったとか…?
令嬢…。貧乏な、令嬢なら、まだしらず、公爵令嬢の君が、なぜ料理できるのかも、不思議だなぁ…」
ベルンゲラの、静かな呟きに、ソフィアナは小さくなる…。確かに、令嬢は、料理なんかしないから…。
お米の事も、前世の記憶があるなんて、言えない…。
「書物で、見て食べてみたいと思っていたので、覚えていたんです。それだけです。」
「一瞬見ただけで、調理法までわかるほど、読みこんだのかな⁈その書物…。私も、色々読むが、そんな事が、書かれているなんて、興味深い…。
わが国にも、他の食べ物になる、何かあるかもしれん。是非、読んでみたいものだな。何という本かな⁈」
「あーーえーーっと…。わっ忘れてしまいました。」
明後日な方向へ視線を動かしながら、ソフィアナは答えるが、冷や汗がダラダラだ。
「そうか…。……………。
それは、残念だ。思い出したら教えてくれ。やれば、できる子なソフィアナ。」
『無言が!無言が!疑いが…伝わってくる!何!?何が言いたい⁈
あ!!そういうことか!?
“迂闊な君“って言葉を否定したから、これが迂闊だと、言いたいの⁈
他の者が知らない事を、簡単にするなってこと!?』
ソフィアナは、冷や汗を垂らしながら、ベルンゲラをみる。
ベルンゲラは、「何か言う事は?」とでも、言うように、勝ち誇ったような、笑顔で、腕を組んで余裕を醸し出している。
「わっ、わかりました…。認めます。私は、迂闊です。でも、力が使いたい時は、緊急でないかぎり、ゲラ様にご相談しますから、自分で外せるように、してください。」
「うん。わかったよ。約束だよ。君を信じるよ。」
ベルンゲラは、ソフィアナから、ブレスレットを外した。
「本当は、まだ、渡すつもりは、無かったんだけど、実は、君の力を知ってから、色々、作ってもらってるんだ。力を隠す為の魔導具…。
で、これが、自分の意思で着脱できる、ブレスレットだ。」
そういいながら、ベルンゲラは、ポケットから、ブレスレットの入った箱を出して、ソフィアナに渡した。
「え⁈」
『色々、作ってた⁈力を隠すため?』
「約束、逃げない。緊急じゃない限り、力を使う時は、僕に相談すること。あと、無闇に使わないこと、だよ⁈」
「はっはい。」
『あれ⁈このブレスレット…私を逃さない為じゃなかったの⁈知ってから、色々作ってたなんて、私を守るためみたいじゃない⁈どういうこと⁈』
「じゃ、僕は公務に行くよ。ゆっくりお休み。
とりあえず、色々落ち着くまでは、部屋に篭っておいて。君は、毒をもられた、御令嬢なんだから…。わかったかい⁈」
小さな子に言うように、念を押される…。
「でも、キッチンには、行かせて下さい。やりたい事が…。」
「聞いてたかい?色々落ち着くまでは、部屋に居るんだよ。じゃないと、また、コレつけるよ…」
ベルンゲラは、先程ソフィアナから、外したブレスレットを見せびらかすように振る。
「はい。わかりました。大人しくしています。」
ソフィアナは、しばらく大人しくする、約束をさせられた。
「ああ。いい忘れた。ハンスが、何か聞きたいらしく、近くここに来る。何かお説教したいらしいよ。
いつもは、「連れ帰る」しか言わないから、許可しないんだが…。
今回は、何やら救出の時に、あったらしく、確認が必要だと、言うので、面会の許可を出しておいた。
しばらくぶりだろう、ゆっくり話すといい…。」
『え!?え⁈えーーーーーー!
ノーーーーーー。いやーーーーーー!
その面会は許さなくていいやつ!!!!!」
リアルに追われ、ストックを書く時間が取れず、ストックが無くなりました。更新ペースが落ちます。すみません。
み捨てずに、また読んで下さると、嬉しいです。




