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腕輪してたぁ…

ソフィアナ目線です

王妃のお茶会が終わり、

なぜか、私は、マリー様と侍女達で、部屋に帰ることになった。


まず、穏やかに、お茶会が進み、私が、私の情報をゲラ様に、売った犯人について、考えていた時だった。


ゲラ様と、ドミニク様に、国王陛下からの、緊急の呼び出しがあった。


それをきっかけに、お茶会をお開きにし、4人で、王妃の部屋を後にした。


そこから、少し4人で歩いていたが、国王の執務室と、私達が借りている部屋が、逆方向である事から、ゲラ様と、ドミニク様と別れて、今は、マリー様と、その後ろ少し控えた場所に、それぞれの侍女と、部屋付きの侍女(逃亡防止)と、一緒に歩いていた。


去り際に、ドミニク様が、何度も振り返っていたので、相当マリー様と一緒に居たかったんだろうと思う。



無言で、並んで歩くのも、なんだが、気まずい…。


そっと隣を盗み見れば、マリー様は、変わらず女神のように美しく、凛として歩いていた。しかし、光の加減か、綺麗な白い肌の顔が、なんだか、青白くみえる。


そして、よくよく見れば、薄ら首筋に汗をかいている。今は汗をかくような季節では…ない。



「あの…マリー様。お顔の色が優れないように見えるのですが、大丈夫でしょうか⁈」


凛とした姿勢をみるに、周りに気付かれたくないのかもしれないと、侍女達に聞こえないように、そっと呟いた。


すると、ハッとした顔をして、目線が侍女達を盗み見た後に、動揺に揺れた。


『ああ。やっぱり…。気付かれたくないのか…まあ、貴族の令嬢は、プライドが高いものね…』


私は、

「まあ、マリー様、あちらにキレイな、お花が咲いていますよ⁈どうですか⁈

あちらに座ってもう少しお話し致しませんか⁈」


と、歩いている廊下から見えた、花壇の方を指差し、そっと背中を支えるように、手を添えた。


周りからみたら、私が無理矢理、連れて行ったように見えるように…。



「アマニ、私、先程のお茶会では、緊張してあまり紅茶を飲めなかったの…。ホットしたいし…。暖かいミルクティーがいいわ。あと、肌寒く感じるから膝掛けもお願い…。私が、付き合わせてるから、マリー様にもよ。」



マリー様を花壇の側にあった、ベンチに促すと、アマニにそう告げた。


「賜りました。」

アマニは、すんなり動いた。マリー様の侍女も、自分の主人をほっておくことはしない。アマニと共に準備をしに行った。


私は、残っている監視用だろう侍女に、控えるように言う。侍女達は、私達の会話の届かない位置まで下がって行った。

それを確認してから、

「マリー様、大丈夫ですか⁈立っているのも辛そうでしたので…。すみません。勝ってに…。すぐ、戻られた方が、良かったでしょうか⁈」


そっとマリー様に、小声で勝手をした事を謝り、伺えば、


「いえ、仰るとおり、立っているのも辛かったので、助かりました。そして、他の者には、気付かれたくなかったので、庇って頂き、とても助かりました。すこし座っていればおさまると思います…。」


と、侍女達にわからないように、頭を軽く下げた。

その姿が儚げで、右手を上げ、触れようとして、自分の手首に、ある腕輪に気が付き、右手を握りしめて、そっと下ろした。


背中を摩るふりでもして、体調不良を治そうとしたが、今、魔力が使えない事に、思い当たったのだ。


もともと、魔力無しで、生活していたため、封じられても、さほど不自由には感じていなかった。

しかし、今は…。歯痒く感じてしまった…。


「仰りたくなければ、仰らなくて結構なのですが…。質問しても⁈」

と、静かに伺うと、

「なんでしょう⁈」と、優しく微笑まれた。


「体調不良に慣れておみえのようですが…、どちらかお悪いのですか⁈」


マリー様は、そっと顔を伏せると、

「ええ、元々心臓が弱く20歳まで、生きられないと言われています。今は、定期的にお城の治癒師様に見てもらっていますが…。現状維持がギリギリです。今17歳なので、後3年…猶予があるか、ないかです…。」


衝撃の告白に、目を見開いてしまった…。


「ドッドミニク様は、ご存知なのでしょうか⁈」


「はい。そして、過剰に、心配させてしまっています。歳を追うごとに、その過剰が加速していまして…今は過保護が過ぎるほどです…。

……。ですから、私が、体調が悪い事を周りに悟られたくなかったのです。」


『あっはい。庇ったんだから、このまま黙っていて、ドミニク様に言うなって事ですね。

隠したいのは、プライドでは無く、ドミニク様って事だったんだ…。令嬢って一括りにして、プライド高いとか思って、なんだか罪悪感…。』


「わかりました。」

私は、そう微笑んだ。



しばらくして、アマニがお茶の準備をして戻ってきた。

マリー様の体調を気にしながら、2人で、温かいミルクティーを飲み、たわいない話をした。






「ソフィアナ様、大変楽しい時間ありがとうございます。だいぶ長く話してしまいましたね…。

そろそろお部屋に戻りましょうか。」


『もう大丈夫ってことか…』

「そうですね…。また、お時間ありましたら、お話のお相手お願いします。」


「まあ。嬉しいです。私、体が弱いので、田舎に居る事が多く、同じ年頃の御令嬢にあまり親しい方が居ませんの。ドミニク様の婚約者となってからは、皆、本心を隠して近寄ってくるので、親しくなろうとも思えず…。近しい状況のソフィアナ様でしたら、色々お話も合うかと…」

そう言いながら、女神の微笑みを浮かべた、儚げなマリー様に、自分の今の状況を忘れて、庇護欲が湧いてしまった。




マリー様の事、誰に聞けばわかるかしら…。

あっ。私の事をバラしただろう、犯人さんに聞いてみよう…。

ブックマークが、少し増えていてビックリ…。すごく嬉しいです。ブックマークして下さった方々ありがとうございます。


拙い文章を読んで頂き、感謝しかありません。ありがとうございます。

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