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王妃のお茶会

翌朝、昨日ベンルゲラから、言われた通り、お茶会の準備をしていたソフィアナは、ベルンゲラが迎えに来るのを待っていた。


定刻よりややはやく、部屋にノックする音が響く。

返事をすれば、ベルンゲラが入ってきた。


「おはよう。アナ。公爵家から、侍女が来たよ…」


そう言いながら、ベルンゲラは、自分が入って来た扉を振り返る。


「入っていいよ。」


ソフィアナは、自分の侍女が来る事を心待ちにしていた。『久しぶりに、テリーに会える』もう感動で、泣きそうで、座っていた椅子から半立ちになり、扉へと走りかけたが、なんとか我慢していた。


「失礼します。お久しぶりでございます。」

と、扉が開くと同時に頭を下げていたのは、ずっと一緒にいた、懐かしのテレッサ………。


では、なかった…。


ソフィアナは、目を点にして、半立ちのまま固まっていた。


「ソフィアナ様は、お変わりありませんか⁈」

侍女は、にっこり笑いながら、ソフィアナに近づいて来た。


公爵家から来た侍女は、公爵家の侍女長セイエラの長女、アマニ25歳だった。

ソフィアナは、テレッサが来るとばかり思っていたため、落胆の色が隠せなかった。


そんな主人の様子をみて、苦笑いしながら、アマニは、ソフィアナに近づいた。

「ソフィアナ様。テレッサでなく、申し訳ありません。ですが、テレッサは、王宮侍女が務まるほどの力量が、まだありませんし、身分も…。ご理解下さい。」


アマニの説明に、ソフィアナは、我に返った。当たり前だ。王宮侍女は、貴族の娘の憧れの職業だ。平民のテレッサが、来られるわけが無かった。


執事長のジョセフは、準男爵で、その妻のセイエラも、元は、男爵家の娘だった。アマニは、身分は、高く無いが、れっきとした貴族の娘なのだ。

両親ともに、公爵家で働いていた為、アマニも侍女として、公爵家で働いていた。ちなみに、男爵家は、長男が切り盛りしており、次男は言わずもかな、セブァセス店にいる、トマスだ。


ソフィアナは、今だ苦笑いのアマニを見て、はっとする。せっかくソフィアナの為に来てくれたのに、ソフィアナはずっと残念な顔をしていた。慌てて顔を作ると

「アマニ、気を使わせてごめんなさい。来てくれて…。会えて嬉しいわ。みんな元気?」


「はい。皆さまお元気で、ごさいます。ただ、ハンス様だけは、毎日、ソフィアナ様をお迎えにあがると、騒いで、オスター様に抑え込まれて、おみえですが…」

アマニは、さっきより苦い顔で、苦笑いになる。


「そう…。お兄様にも、会いたいわ…。」





部屋の中の空気が、しんみりしたのを察したのか、今まで黙っていた、ベルンゲラが、

「ソフィアナ、再会中悪いんだが、そろそろ、お茶会の時間だ。いくよ。」

と、エスコートのため、腕をだした。


ソフィアナは、素直にそれに従い、アマニも、後ろについた。






王妃のお茶会では、

主催の王妃アレクサ、王妃付きの侍女でナウカ。

第二王子ドミニク、ドミニクの婚約者のマリー、マリーの侍女のサラ。

ベルンゲラと、ソフィアナ、ソフィアナの侍女のアマニの8人。

侍女は、お茶会の席に参加はしないため、実施つは5人でのお茶会どなった。



ソフィアナは、淑女の挨拶をして、促される席に、ベルンゲラのエスコートでついた。


ベルンゲラは、改めて、王妃をはじめこのお茶会に居る者をお互いに、紹介した。


ソフィアナも、それに合わせて、頭を下げ、一人一人軽く挨拶を交わす。

王妃は、見た目通り、儚く優しい綺麗な人で話をしても、嫌味がなかった。なんと、稀少な光の属性持ちだとか…。あまり魔力は強くなく、光属性を使いこなせてはいないが、稀少な属性で身籠れば、子供も稀少なことが多い事もあり、身分が高くないが、その属性を買われて王妃となったと言う話は、貴族の間では有名な話しだったが、引きこもりなソフィアナはもちろん知らなかった。


ドミニクが、火と闇の属性持ちは、ソフィアナでもしっている。ドミニク自身は、ベルンゲラに負けない美男子だ。ただ、まとう雰囲気が、ピリピリして、人を寄せつけない感じがした。それに、必要な事以外は、話さず、ぶっきらぼうだ。そんな彼だが、終始、婚約者のマリーを気にかけていて、目が合えば優しく微笑む…!2人がラブラブなのがよくわかった。

マリーは、物静かで、肌は白く、やや不健康にもみえたが、女神を思わせるほどの美人だった。マリーの属性は、木だった。


穏やかにお茶会が進む中、ソフィアナの魔力がない事も、ベルンゲラが話した。

貴族の間では、ブランバード家の末娘に魔力が無いことと、それを嫌味として、ソフィアナにぶつけている貴族がいることもそれが原因で、ソフィアナが、引きこもりなのも有名だ。


「ソフィアナ様は、大変でしたね。でも、これからは、ベルンがあなたを守るわ。彼をよろしくね。」

と、王妃が、優しく微笑み、ソフィアナを励ました。


優しく心配して微笑んでくれた王妃に、

彼をよろしくしたくない…とは言えず…。


「はい。」

と答えることしかできなかった。


ただ、ひとつだけ、ソフィアナは、疑問に思う事があった。

『なぜ、ゲラ様は、私の魔力の事を隠したのか⁈

なぜ、そもそも、私の魔力を知っていたのか…。はじめに、調べたとは、言っていたけど…。

そもそも、私の事を知っている人は、限られているはず…。誰から得た情報なのかしら…』



ソフィアナは、当たり障りなく、お茶会を過ごしながら、そんな疑問の答えを探して、思考に没頭していった…。





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