好奇心
自分の中に魔力があるとわかったソフィアナは、自分に何ができるか、試したくて仕方なかった。
転生者である、すみれも、魔法なんてない世界からきてるから、興味は膨れ上がる。
ソフィアナは、ベッドによこになりながら、体の中な魔力に意識を集中させてみる。
体の中には、7色の魔力が、色を変えながら入り混じっていた。
ソフィアナは感覚で、魔力を使える気がした。
天才は、産まれながら息をするより簡単に魔力を使いこなすのだ。
自分の中の魔力を認識した、ソフィアナはまさに、それであった。
ソフィアナは、体から感じる魔力を確認しながら、まずは、自分を鑑定してみる事にした。
鑑定は、土属性の茶色。全身に茶色のオーラを纏うイメージをする。
そして、鏡の前に立ち、鑑定を行う。
鏡からはみ出る程の茶色のオーラが、周りを揺らめいていた。そのままの状態から、水属性の青いオーラを纏わせる。茶色のオーラと青が、マーブル状になっている。
その状態で、周りに水球を浮かべるイメージをする。水球の大きさは、手のひらに乗るくらいの物が、無数に周りに浮かぶイメージ。
思わぬ幻想的で、綺麗な現象を起こし見惚れる。
今度はその水球の中に、炎を作る
現象的に、酸素のない中で、どう燃えるのか…無理なはずだ。だが、できる。
水の中で揺らめいている炎キレイすぎる…。どうやら、無意識に、水中の酸素を炎に供給するようにしているようだ。さらに、水と炎の間に、薄い変形性の結界の様な膜を張っているようだ…。
ソフィアナは、自分で、施した魔法のはずたのに、鑑定を使い見ているから、わかるだけで、鑑定を起動してなければ、分からなかった…。
ソフィアナは、自分は、自分が、望んだ様に魔法が、原理原則を理解しなくても、使えてしまう事を理解した。
「いくつ平行して魔法を、使えるのかしら…」
先ほどの水球に、どんどん他の属性を足していく。
最終的に、全ての属性を同時に使えることがわかったが、先ほどまでキレイだった、水球は、なんだか、禍々し物になりはてていた…。
放出している魔力をリセットし、周りから水球を全て消し去り、ソフィアナは、普通の状態に戻った。
「なんだか、ワクワクしてしまって寝れないわ…」
ソフィアナは、屋敷の中にある、ライブラリに行った。決して狭い場所ではない、そこには、所狭しと本が並んでいた。
その中から、錬金術に関する本を探し、部屋へと持ち帰った。
魔力のカサ増しや、贈与みたいな、事ができないかと、考えたからだ。
「あった!付与魔法。」
これは、魔道具などを作るのに、使われている魔法だ。繊細な技術を必要とする魔法だけど…
『これ、人にできないかしら…』
ソフィアナは、その夜、寝ずにその本を読み切ってしまった。