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平民は、不便

アレクとして、ソフィアナと接点が持ちたいが…


アレクは平民。


ソフィアナは、公爵令嬢だ…。



当然、直接会いに行って、会えるわけがなかった。



アレクは、その現実を今、噛み締めていた。


王子であれば、先触れを出せは、受け入れない貴族は居ない。いや、断れる貴族はいない。


だから、門前払いと言う扱いを始めて受けた…。


『門番には、とりついでももらえなかった…。』


もっと考えるべきであった。



寮に帰り、イワンさんに、何をへこんでいるのか、聞かれたから…

「ソフィアナ嬢に、お会いしたくて、屋敷に訪ねて行きましたが、門番に追い返されました。」


それを聞いたイワンさんは、目を見開いた。

「お前…。この前の、おとり事件がおさまったあとの、ハンスさんのしごき事件、知らないわけじゃないよな⁈

妹に、頬を染めていた騎士や、兵士全員ボロボロになるまで、訓練終わらなかったやつだよ。

よくあんな瞬間に、誰が居たか、覚えていて、正確に全員を叩きのめしたもんだよなぁ〜。バケモンだよなぁ〜あの強さ…。」



「はあ〜。そうだったんですか⁈ハンスさんの訓練は厳しいと聞いてはいたので、あれがそうなのかと…」



「あ!そうだ。僕、ソフィアナ嬢から、街で、待ち合わせして欲しいって、昨日、言われたんだ。返事どうしようかと思っていたけど…。

手紙、届けてくれないか⁈ついでに、用事も一緒に行かないか⁈

一人で、会いに行ったら…。絶対、ハンスさんに殺される…。」


イワンさんの言葉に、飛び付いた。


「行きます。手紙、明日の、休憩時間に、届けてきます。」


「バカ、ハンスが家に居ない時間を見計らって、行かないと、向こうで、半殺しに合うぞ!

それに、お前だけじゃなく、手紙を出した僕まで…。だから、明後日の騎士の演習と会議が、ある日に行きなさい。」









それから、騎士の演習と会議の日に、公爵家を訪ねた。


手紙は、受け取ってもらえたが、またも、手紙だけ受けとった、門番に追い返された。


門番も、イワンさんからの手紙が届く事は聞いていたらしく、差出人の名前を確認したら、素直に受け取った。



イワンさん曰く、2日後に近衛の会議があるため、そこを休みにして、ソフィアナ嬢の指定した店へ行くと、手紙に日時を指定していた。


2日後、ソフィアナ嬢に会える。そう思えば、

胸が高鳴るのがわかった…。








手紙に指定した日時に、ソフィアナ嬢が指定した、セブァセスの店に、イワンさんと2人ラフな私服で、やってきた。


少し時間より、早かったのもあり、店には入らず、外で、待っていると、素朴なワンピース姿のソフィアナ嬢と、右にはテレッサ、左には、背の高い男が、半歩後を歩いていた。

その男の顔をみて、思った。

『あ。あの顔は、あの時、奴隷商で、ハスとよばれていた男だ。やはり、ソフィアナ嬢だったか…』




ソフィアナ嬢は、僕と、イワンさんを見つけると、眩いばかりの笑顔で、

「あ。イワンさん、アレクさんお久しぶりです。お待たせして、すみませんでした。」


と、令嬢には、あるまじき、小走をして、近寄ってきた。


「今は、お忍びなんで、敬語は無しでお願いしますね。」

そして、小声て、そう呟くと、にっこり微笑んだ。


体温が一気に上がり、汗をかいていないか、きになってしまう…。


「こんにちは。ソフィアナ嬢。」

冷静なイワンさんは、挨拶をかえす。それに我にかえり、挨拶をかえした。

「こっこんにちは。お久しぶりです。」



「その節はありがとうございました。ご協力感謝しています。どうぞ、中に入って下さい。」


ソフィアナ嬢は、そう言って、扉へと促した。


だが、ここで、違和感を感じる。


お店を自分の場所の様に案内する事だ。

普通なら、「お店にはいりましょうか⁈」

と言わないだろうか⁈「どうぞ、中へ…」と使うのは、自分の家や部屋もしくは、自分の持ち物の建物だろう。


と、するなら、これは、公爵家の店か⁈


いや、公爵家が、こんなこじんまりした店を出すはずがないし、公爵家の店なら、貴族が誰しも知っているはずだ。そう考えるなら、従者の家か、店か…

それなら、自分の物もかわらない…



一人、違和感の正体を探りながら、ソフィアナや、イワンさんの後を追い、店に入っていった。


「呼ばれていない、私まで、すみません。」

と、断りながら、入れば、


「いえ、ちょうどよかったです。」と、微笑まれた。事に、ドキッとした。




そして、言われたお願いに、

僕も、イワンさんも、頭を抱えたくなった…。

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