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ピーンチ&やらかーし

誤字脱字報告ありがとうございます。毎回本当に感謝するばかりです。



 翌朝、それぞれ4〜5人づつ、3つの荷車の上にのった、檻に入れられた。


ランダムに、寄り添っていた者同士を入れた檻は、やはり、魔力が使えなくする代物だった。




入れ替えられる瞬間を狙い、竜の巣に、今から連れて行かれる事と、周りの映像をテレッサに伝えておいた。







数時間、荷車に乗せられ、あちらこちらが痛い。




ソファアナ達の目の前には、不気味な洞窟があった…。


荷車はそのまま洞窟の中まで入って行って、少しひらけた場所で、止まった。



荷車から、檻を下ろすらしく、代車を斜めにした。


立方体の檻は、そのまま重い音をたてて、地面に落ちた。




あまりにも、手荒い扱いに、反対側の柵まで、ソフィアナが飛ばされた。

柵で腕をぶつけたソフィアナだが、痛いのは腕だけだ。



振り返れば、アレクが、ソフィアナを背後から庇っていた。


「っつ…」


「あ。ごめんなさい。アレクさん、大丈夫⁈」


「大丈夫です。大した事ありません。それより、庇いきれずすみません…。」


アレクは、ぶつけて赤くなったソフィアナの、腕を見ながら謝罪した。



「そんな…

これくらい大丈夫です。充分庇って頂きました。

ありがとうございます。」




ソフィアナの背中で、潰してしまったアレクを心配しながら、アレクの体から、ソフィアナは離れた。



起き上がってみれば、リサは、イワンが庇っていた。



足を痛めている彼女には、相当な痛みがあっただろう…。


「リサ、大丈夫⁈イワンさんありがとうございます。ラスも大丈夫?」


「なんとか、大丈夫です。」


とラスは返答したが、リサは、痛みに気を失っていた。


「イワンさん、そのままリサをお願いできますか⁈」


「レディを守るのは、騎士の務めだが…」



イワンが、スーと、ソフィアナの背後に、視線をずらした。





イワンの視線を追ったソフィアナの顔は、真っ青になった…。






さっきの、物々しい音に、賢い竜達は、何が来たか…、今までの経験から、わかったのだろう…。


洞窟の中から、姿を現した…





そして、なんと竜は、一体ではなかった…

竜達なのだ…。





周りには、3体の竜が、姿を現していた。


檻の2.5倍近くある竜が1体と、3倍近くある竜が2体…


これは、まさに、絶体絶命だ…。






一体の竜が、ソフィアナ達の左に置かれた、檻を口にくわえた。

中の人達は一気にしゃがみ込むが、横から前足の尖った爪で、檻の間から、ひっかかれる。


「うわわわわわわわわ」

「きゃあああああああ」

「やめろろろろろろろ」


中の人達は、叫んでるが、どうにもできず、檻の端へ逃げている。







その悲鳴を皮切りに、残りの2体も、檻に噛みついてきた。

イワンと、アレク、ラスが庇ってくれているが、武器も無く、魔法もない…。


竜の数回の攻撃で、みんな血だらけになっている。






この檻は、竜が、長く遊んでいられるように、ギリギリ爪では、人を殺さない位の大きさに調整されているようだ。


竜の遊び道具にされた人達が、生きて居る時間が長ければ、竜は、その間ずっと遊ぶ。

だから、竜の滴を採取する時間が長くとれ、盗賊達は安全だ。


竜を飽きさせず、早く殺し過ぎない、絶妙な大きさに調整された檻だ。



檻の中で逃げ回る人をネズミを追う猫の様に、嬉々として追う竜は、まさに遊び道具を手に入れた猫の様だった。








どのくらい経ったか…






竜が、檻をくわえて、飛び上がった!




このまま落ちれば、命もあぶない…‼︎



ソフィアナは、血だらけになりながらも、庇ってくれているアレクに、両目を瞑り、ギュッとしがみついた。

イワンも、覚悟したように、リサを抱き込んだ。



その瞬間


「……さ…ま。…アナ様‼︎」

と甲高い声が聞こえた。




はっとして、

目を開けたソフィアナの目に飛び込んで来たのは、あの、果物ナイフを構えた、テレッサの姿だった。



「テリー!!!!!この檻を壊して!あとは、なんとかするから!!!!!」




ソフィアナが、叫んだのと、竜が口を離すのは同時だった…



テレッサは、檻の真下に滑り込んだ。




そして




ガシャーーーーーーン

と、けたたましい音がなり、砂煙が舞った。











砂煙が落ち着いた中には、真っ二つになった檻と、結界に包まれて浮いている、5人と、果物ナイフを構えたまま結界の中で、目を瞑り立っている、テレッサがいた。




ソフィアナの目の色は、白いオパールのような虹の様な、綺麗な色に輝きながらも、殺気立っていた。





結界の中に居る4人とテレッサを治癒し、さらに自分だけを別の結界にして、5人を入口の方へ移動し、降ろした。




他の檻も魔法で、壊そうとしたが、魔法が吸収され、檻が壊れなかったため、


ソフィアナは、あと2体も自分を標的にするように、威嚇した。







ソフィアナは、一瞬を争う出来事での興奮と、恐怖と、怒りで、色々周りが見えていなかった。








そう。


お嬢様としても、魔力無しのソフィアナとしても、女の子としても、この怒り顔と、状態は、見られては、いけない状態です。




「テリー…竜の、素材って、何が1番いいところかしら⁈まるっと凍らせてお兄様に、渡してしまいましょうか⁈丸焼きですか⁈切り刻みますか⁈」


真っ黒なオーラが、轟轟と蠢くような怒りに、竜達が、固まっている…。


「凍らせて、ハンス様がいいと思います。」


ソフィアナの規格外に慣れているラスが、声を上げた。



その瞬間。

3体が、その場で、抵抗もなく、一瞬にして凍りついた。




言うまでもなく、同時に、竜より怖いソフィアナに、イワン、アレスと囚われた人々の空気も、言葉の表現として凍りついた…。







しばらくその状態を静観した、ソフィアナが、

我に返り、青ざめたのは、言うまでもない…。










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