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ハンスの休暇

続きを楽しみにしているとの、感想ありがとうございます。凄く嬉しかったです。

単純なんで、頑張って、更新していきたいって思いました。

「やあ、ハンス、今日から、休暇じゃ無かったのか⁈」

親しげに、片腕を上げながら、ハンスに近づいてきたのは、騎士団長のクラウスだった。


「ああ。2週間前から、第一殿下が、試練の期間に入られてな、どこで何して居るかもわからず、近衛が必要なのは、第二殿下だけだ。近衛は、みんな交代で、久しぶりの、長期休暇をとるんだが…」



「だが…?どうした?」



「……」



「せっかく、昨日から、休みなのに、妹が、引きこもっていて、相手にしてもらえず…

拗ねて、訓練と言う名の憂さ晴らしをする為に、騎士団の演習時間に合わせて、出勤したなんて…

口が裂けてもいいませんよね⁈兄上。」



ハンスの後ろから、ひょいっと、顔を出した、グロスターが、口角をニヤリと持ち上げながら、現れた。



「ご挨拶が遅れました。

お久しぶりでございます。クラウス騎士団長殿。今日は、私も、久しぶりの稽古のお願いに、兄に付いて参りました。お時間がありましたら、よろしくご指導願います。」


先程とは違い、貴族らしく挨拶をする、グロスターをハンスは、睨みつけた。


その近くに居た、見張りなどの兵が、


「憂さ晴らし⁈」「拗ねる⁈」


と、無表情、無感情のハンスには、なかなかしっくりこない言葉に、動揺している。



「これは、これは、ハンスの弟君…。

グロスター殿。かしこまった挨拶ができるようになったな…。そうか…そうか…うん。成長を感じ嬉しくおもっ…ううう…」



「師匠。やめて下さいよ。何も泣かなくても…」


突然のいい歳した騎士団長の涙に、ギョッとしながら、先程とは、全然違う態度で、グロスターは、苦笑いした。


「歳はとりたくないなぁ…最近涙もろくて…。わしも、数年したら、隠居だ。

次期騎士団長には、ハンスを押しているのだが…。ハンスが、なかなかうなずかなくてなぁ…。」



「大丈夫です。あと数年といいながら、あなたは、数十年まだまだ現役だと、保証します‼︎」


冷静な顔でハンスは、クラウスの言葉を否定した。



「それに、次期騎士団長には、現在副団長のニコライ殿がおいでですよね⁈

兄は、ニコライ殿とは、なんと言いますか、あまり、仲が…」



「あれは、ニコライが、ハンス見つけると、勝手に毎回、毎回、勝負を挑んでくるだけで、仲が悪いわけではないはずだが…?」



「いえ、私は、迷惑してますから、仲は悪いです。」


ハンスはキッパリと言い切る。




「そっ、そうなのか⁈

まっ…まあいい。で、今日は、今から、2人で、訓練に参加するって事で、いいんだな⁈」



「「ええ。」」



そんな、たわいない話しをしたあと、3人は、訓練場へ降りようと、進みかけ、背後からかかった声に、足を止めた。





「失礼します。報告します‼︎」




「なんだ⁈」

クラウスは、足をとめ、報告に来た兵に、続きを促した。


「ブランバード家の、御息女ソフィアナ様とおっしゃる方が、御子息ハンス様を訪ねて、先程、城門まで、いらしています。

本人確認もできましたので、現在は、こちらに向かい案内されていますが、そのまま、お通ししてよろしいでしょうか⁈」



クラウスは、スッとハンスに視線を向けた。


その視線をうけ、ハンスは、ハンスとは思えないようなとろけそうな笑顔で、


「ああ。ここまで、案内してくれ。

私は、このままここで待とう。クラウスとグロスターは、訓練に向かってくれ…」



「兄上…顔。

あと、ソフィを独り占めしたいのが、丸わかりだよ。僕も残るよ。さっきまで、引きこもっていたはずの、ソフィの、用事も気になるし…」 


「ほう。あのハンスにあんな顔をさせる妹君…。

是非お会いしたいなぁ。私も、このままここに残ろう…」




そんな3人の待つ部屋に、門番の兵に案内された、ソフィアナは、足を踏み入れた。


淑女の礼をとり、挨拶したあと、一刻を争う頼みをハンスにする為、話を切り出した。



そんなソフィアナに見惚れている、見張りや、門番の兵、たまたま近くに居た、近衛騎士などの顔と名前をしっかり記憶しながら、ハンスは、ソフィアナにむきあった。








後日、見惚れていた、兵達が、氷の表情のハンスから、ご指名で特別訓練を受け、どうなったかは…、ご想像にお任せする。

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