絶対助けます2
「ハス?それは、ラスの鞄ではなくて⁈」
「はい。ソフィアナ様に、付与して頂いた鞄です。」
「で、ラスは?」
「それが…」
エスターが、言葉を濁した。
「警備に、この鞄が、届けられていたそうです。警備からの帰りに、届けた者の所に、行き、話を聞いた所、東の門へ行く手前の道で頼まれたと…」
「よく、届けてくれたわね…」
「この鞄は、ラスにとって宝物です。収納があるからと言うより、ソフィアナ様に特別に付与して頂いてから、寝る時も側に置くほど、離さないものです。
ですから、もし手離すなら、緊急性が高い可能性があります。そして、中には、この紙が…。」
《りさと東のホーエン山へ行くよ。兄さんに鞄を返したいけど、急ぐんだ。だから、警備にこの鞄を届けてもらうから、届けてくれた人に、御礼を約束してある。だから、必ず、渡しに行って欲しい。頼んだよ兄さん。あと、一緒に入れた種を妹のソフィに…》
「これは?」
ソフィアナは、違和感だらけのこの手紙に首を傾げた…。
「ラスが、この鞄を開くと、収納ですが、登録されていないラス以外が開きますと、普通の何も無い鞄です。ラスは何も無い普通の方が開けませんので、たぶんこの手紙と花の種は、この鞄を託した者に、頼み入れたんだと思います。気になるのは、『りさと』と、ある事です。たぶんりさの後を追って行った、その先が東のホーエン山のようです。
確実に、我々に鞄を届けさせるために、頼んだ者には、私から、報酬をもらう事で、鞄の盗難を防いでいます。セブァセス店や、パン屋の名前が無い事から、鞄をネタに脅したりできないように、警備から私に渡る様にしています。
帰りに、届けた者の所にもよりましたが、鞄は空っぽだから、報酬は、兄からと、念を押されるように、鞄の中の確認させられついでに、手紙と、種を入れさせられたと、いいました。
あと、わからないのは、この種です。」
ハスは、手の中の種を見せた。
「ラスは、木の属性持ちだったかしら⁈なら、この種にも、意味があるのよね…。なぜ、妹なら、エスターなのに、私にってあるかよね…。エスターは、水よね…。種に、水に、私…。種に水?」
「ソフィアナ様、あの…」
テレッサが、おずおずと、声を出す。
「なあに?テリー」
「種をソフィアナ様なら、咲かせられますよね?
種は道標では、ないでしょうか?木の属性持ちのラスなら、花が咲かせられます。普段から種は、収納に入れているようでした…」
「種の後を追うってこと?いえ、花かも。咲かせてみましょう。」
ソフィアナは、木の属性をまとい、種に魔力を注げば、あっという間に、花が咲いた。
「まあ。これは…スアズラン」
「スアズランでしたら、今は時期外れ、探すのは、容易かと…」
ハスが、花を観ながら呟いた。
「ソフィアナ様は、以前、千里眼で、広過ぎる範囲をみるのは難しいと、おっしゃっていましたが、花を目印に辿るだけなら、探せるのでは?」
「なるほど!テレッサも、ラス頭いいわね。
私…自分の力なのに、ざっと、使って探してみたけど、見つからないから、初めから、目印が見つかるまで、千里眼、使うの諦めてたわ…。
やってみる。東に向かって、みてみるわ…」
スアズランの花が、道の脇に、50メートルくらいあけて、ちらほら…
どんどん、道を走るように、速度を上げて見て行く。
すると、馬車を3日走らせていたのだろう、辺りに、一台の馬車があった。
そのまま馬車の中に、潜り込むように、視界を滑り込ませる。
「いた‼︎」
ソフィアナは、見つけた事に、安堵の息をついた…。
だがそれも、束の間…
馬車の周りに、木々の間から、武装した男達が現れた。
馬車の前には、騎馬の男達が、10人ほどいる。
行者は、馬車を止め、盗賊に、お辞儀をした。
馬車から、2人は、連れ出され、そのまま盗賊に渡される…。
2人は、手を縛られているが、ラスは、リサを気遣っていた、リサは、足を引きずっている。
「なんてこと…。リサは、足に怪我をしているみたいね。ラスは、軽い治癒なら、使えたはずだから、それでも治らないくらいだったのね…。傷を知ってたから、ラスは、一緒に捕まる事を選んだんだわ。ラスは、私があげた、ネックスしてるもの…。アレをしているのに、不意打ちは、できないわ…。リサの怪我、酷くなければいいのだけれど…。」
ソフィアナは、苦々しく呟いた。
「今から向かいますか⁈」
ハスが、ソフィアナに問いかけた…。
「助けに行きたいけど、あの足では、帰りが困るわ…私が、連れて飛べるのは、2人。ハス達は私を1人では、行かせてくれないでしょ?
それに、他に誰か捕まっていたりしたら…。アジトまで突き止めて、警備に動いてもらいましょう。」
「あの、それが…」エスターが、おずおずと、話しだした。
「警備には、人探しをお願いしましたが、街中のみしか探してもらえませんでした。盗賊は、最近出ていないと…。でも、おかしいんです。街中では、盗賊が、出た話はちらほら聞くんです。
先日も、母に、山間で盗賊がでてるから、街中は、大丈夫だと思うけど、通勤に気をつけてと、言われたばかりです。」
「それは、へんね…。襲われた人達は、警備に言うはずよね?」
ソフィアナが、ハスに目線をむければ、
「はい。そして、捜索もされるはずです。何か大きな力が働かない限り…」
「ハス、ホーエン山の辺りの、領主を調べて。テリー、ハンスお兄様の居場所わかる⁈エスターは、トマス達に、後は任せて、休む様に伝えて。」




