父は焦る
遅くなり、すみません。
ソフィアナが、引きこもりを宣言してから7日目。
ソフィアナの父、オスターは、焦り、動揺していた。
ソフィアナが引きこもって2〜3日は、心配してなかった。
どうせ屋敷の者、誰かかれか、内緒でソフィアナの面倒をみていると思っていたからだ。
しかし、今、執事のジョセフから、報告を受け、衝撃から、大いに動揺していた。
その報告というのが、
「この7日間、屋敷の者ほぼ全てが、ソフィアナを見ていない。」
というものだった。
はじめの2〜3日は、わざわざソフィアナの部屋を見張りなどは、していなかった。
しかしあまりにも、出入りを見るものが居ないため、はじめは、一緒に引きこもりに付き合わされているテレッサ1人が出入りしているだろうと、考えていたものの、それにしても、テレッサすら、誰も姿をみてないないことに気付き、それからは、昼夜問わず、部屋の出入りを代わる代わる見張っていた。
その結果、3〜4日誰も出入りしないどこか、部屋にすら誰も入らず、扉も一度も、開閉されていないという事実が、明らかになった…。
オスターは、敗北感を感じながらも、ソフィアナの部屋の扉の前に立ち、ドアを開ける様に側仕えに命じた。
側仕えたちは、観音開きのドアノブを左右に別れ握りしめた。
いつもしているように、軽く、頷き合い、タイミングを測りながらドアノブを持つ手に力を込めるが…
ガチ
と、何かが引っかかる音がし、ドアは開かない。
側仕えは、そのドアを開けられない原因を施錠によるものと、判断した。
すぐに、屋敷の全ての扉を開ける、マスターキーを取りに行き、鍵穴に鍵を挿し込む。
ガチャ
物理的な鍵が開く音がした。
改めて、側仕えは、扉を開くために、ドアノブを握り、開く為に引っ張るが、
ガチ
また、同じ音がして、開かない。
あまりにも、開かないため、数人で、押したり引いたりしていたが、扉はびくともしなかった。
あまりにも開かない扉に、お抱えの鑑定士が呼ばれ、鑑定が行われた。
扉には、施錠強化と、結界が張られていることがわかった。
魔法の関与がわかり、危機感を感じたオスターは、扉を壊そうと、騎士である長男のハンスまで呼び出し、数人がかりで、攻撃魔法やら、物理攻撃を行うが、扉には、キズ一つ付けられなかった。
「ソフィアナは、魔力無しだ、こんな、魔力の塊りの中に閉じ込められて、無事で居られるのか⁈
はやく、はやく部屋から出さなければ…
食事もろくにできてないだろう…ああ…
ほっておけなどと、言うのではなかった…」
オスカーの後悔の念が、焦りと同時に口をつく…
「こんな魔力壁が作れるのは…。」騎士であるハンスは、冷静に状況を分析する。
可愛い妹を部屋に閉じ込めた犯人には、並々ならぬ殺意を持っているが、冷静な判断を心かげ考えていた。
「あの、魔力もち奴隷か…
2人で力を合わせたか…、なんらかの魔道具を作り上げたか…」
ぶつぶつ呟きながら、ハンスは、考えをまとめ、声を上げた。
「すぐに、ソフィアナの奴隷2人をつれてこい‼︎」
ハンスの叫びに、直ぐに従った側仕えたちは、2人をソフィアナの部屋の前まで連れてきた。
とらえられられ、跪かされた、2人は、何がなんだかわからず、怒れるオスカーとハンスに、見下ろされていた。
「すぐに、この扉にかけた魔法を解け!」
ハンスにそういいながら、胸ぐらを掴まれたハスは、何のことかわからずに、口ごもる。
その様子を、反抗とみたハンスは、ハスを殴りつけた。
ハスは、殴られた反動で、廊下の壁と床に叩きつけられた。
次は、奴隷の弟のラスの胸ぐらを掴み、殴りかかろうと、ハンスが腕を振り上げた瞬間…
先程まで、びくともしなかった、ソフィアナの部屋の扉が中から、簡単に開いた。
開いた扉の前には、ソフィアナと、一歩下がったところに、テレッサが立っていた。




