マリー様の初恋相手
私は、カルマイヤ国に行く前に、マリー様と、お茶会をしていた。そんな時、新しい護衛として、任命されたと言う人が、挨拶に来た。
名前は、セヌッシュ・アルートル伯爵家の長子で、ドミニク様の側近のフランさんの兄になるそうだ。
あれあれ?セヌッシュって…。どっかで聞いた事ある名前だが…
セヌッシュ…
セヌッシュ…
あ!!!!マリー様の思い人!と噂があった人…。
いわゆる、初恋相手って人?
うわ〜。わかるかも。
背は高いし、姿勢は良くて、優しい眼差しに、優しいもの腰、しかも今は挨拶の為に、騎士服。爽やかでかっこいいわ。
確か、アマニ情報では、頭も良く、剣の腕が、お兄様の次に強いから、今回の護衛に選ばれたって聞いたから、このみてくれで、強いとか反則だよね…。
マリー様じゃなくても、惚れるんじゃない?
そう思い、周りを見渡せば、お城の侍女さんたちは、頬を赤く染めて、惚けている。
珍しく、あの何事もマリー様第一で、動じないサラさんが、赤くなってる。
「よろしければ、一緒にお茶いたしませんか?」
ついつい、興味が湧き、お茶に誘った。
「は…あ…自分は、騎士ですので…」
「マリー様、マリー様のいとこ様に当たるんでしたよね?」
「はい。昔は兄の様にしたい、よく一緒に遊んで頂きました。」
「マリー様、昔の事でございます。」
「今は、いとこ様として、少しだけお話し聞かせて頂けませんか?せっかく、お知り合いになれましたのに、どんな方に、護衛して頂くのか、知りたいですわ?」
「そうですわ。久しぶりにお話ししたいです。」
と、口にはしてみるが、ただただ、マリー様の初恋の君に、興味があっただけだ。
セヌッシュさんは、仕方ないと言った感じで、お茶の席に着いた。
辺境地で、どんな事をしていたかなど、たわいない話しをして、ふと、気が付いた。
気が付いてしまった。
何気なく、セヌッシュさんが、給事するサラさんを目で追っている。
あれ?あれ?あれ?
あは。
うふ。
これは…。
そしてよく見れば…。
あらまあ…!
マリー様も、それに気が付いてる?
あれ?
マリー様と目が合った。
そして、天使の微笑みいただきました!!じゃなくて、微笑んで、小さく頷いた!
って事は、マリー様は、セヌッシュさんの気持ちをしってる?
ほほう…
では、サラさんは、どう思ってる?
お茶会で、会話しながら、さりげなく、今度はサラさんの行動を追う。
サラさんも、壁ぎわにひかえながら、セヌッシュさんをみてる?
これは?これは?
ムフフな感じ?
そんな事を思っていれば、
「そう言えば、辺境地にしては、珍しくキレイなリボンが、ありまして…。このリボンの刺繍、珍しいと思い買い求めました。よろしければ、お嬢様方に…。
安物です。気に入らなければ、払下げください。」
払い下げろとは、侍女や、誰か目下の者に渡していいとの事…
ああなるほど。
私達にくれるといいながら、本命は、サラさんに渡す事か。
リボンなんか何十本も要らないものね。
確実にマリー様なら。周りの侍女に配るわ。
「まあ。素敵。セヌッシュ様が、そんな方(奥手)だなんて!!」
「わたくしリボンや刺繍は、大好きです。うれしいです。大切に使わせて頂きます。でも、こんなに沢山は、必要ないですね…せっかくです。ソフィアナ様、私と一本づつ頂いたら、侍女達にもわけますね。」
私は、マリー様に頷き、アマニをマリー様は、サラを呼んだ。
セヌッシュもどれを選ぶか見たいだろうと言う配慮だ。
案の定、唇の端が嬉しそうに上がった。
「こっこんな、高価なもの…頂けません、こまります。」
サラさんが、断る。まあ、侍女として、謙虚なサラさんなら、そうなるのも仕方ない。
「では、サラ、私、あなたとお揃いで付けたいから、私とあなたに合いそうな物を2個選んで頂戴。私とお揃いはいや?」
マリー様は、サラさんが選びやすいように、言葉をかける。
「めっそうもありません。本当によろしいので?」
マリー様が、ええと、頷けば、サラさんは、マリー様と自分の分を選んだ。それは、濃い緑の3本同じ柄がある物だった。
「アマニ。私のは、あなたが選んで。アナタのを選ぶついででいいから〜。」
と、自分の分はアマニに任せて。
3本柄の残りの一つをヒョイと持ち上げ、側にあったクッキーを数枚、近くにあった菓子を包む紙に包んだ、その口をリボンで結び、そっとセヌッシュさんにさしだした。
「わざわざ挨拶に来て頂き、素敵なプレゼントありがとうございます。このお菓子、よかったら、後で食べてください。留める物がなくて、頂いたリボンを使ってしまいましたが、これもいい思い出になるかもしれません。お気を悪くなさらないでください。」
そう。サラさんと、マリーさんが、お揃いってことは、これをあげたら、セヌッシュさんは、サラさんとお揃いを持っていられるって事だ。
「マリー嬢やソフィアナ嬢が、喜んでくれてよかったです。沢山リボンを買ったかいがありました。こちらの菓子も大事に食べさせて頂きます。」
「ちなみに、そのクッキー、マリー様の侍女さんの手作りで、とっても美味しいんですの。」
「な!そっそうですか…。ありがとうございます。では、そろそろ、仕事に戻ります。」
と、セヌッシュさんは、部屋を後にした。
残っていたリボンを壁ぎわで待機していた侍女達に、好きに分けるように言えば、皆喜んで分けていた。
サラさんは、そっと嬉しそうに、胸に抱きしめていた。
マリー様!私マリー様と2人で話がしたたあーーーい。
心の中で叫んでみるけど、まあ、気づいてもらえるわけない……。
ことなかった!
マリー様が、侍女達が、リボン選びに夢中になった隙に、そっと耳打ちして来た。
みんなが寝静まったら会いに行きます。と…。
いやいや、ダメです。マリー様1人で歩くとか危ないです。と思い、
「抜け出すのは、得意ですから、夜中に、私が伺います。」と、話した。マリー様はニッコリ頷いた。
これは、恋話やほーい。な感じだよね?




